仕事を断ることもまた「愛」なのかもしれない

こんにちは、稲毛謙介(@Ken_Inage)です。

 

突然ですが質問です。

 

すでにキャパギリギリの仕事を抱えている時に、さらなるお仕事を依頼されたらどう対応しますか?

 

  • とにかくスピードを限界まで上げて対応する
  • 何日徹夜してでもなんとか対応する
  • 誰か他の人に委任する
  • 泣く泣く断る

 

いくらでも選択肢はありますし、どれも間違いではありませんが、

今日は、

 

お客様のために敢えて仕事を断るという選択

 

も大事なことかもしれませんよ?というお話です。

 

とあるダイニングでの出来事

 

先日、近所のとあるダイニングで食事をしていました。

 

そのお店、従業員はシェフとバーテンダーの2人だけ。

ホールスタッフはいません。

 

狭いお店ならまだしも、それなりに席数もある立派なお店。

それをたった2人で回している訳で、

料理やお酒作りと平行しながら、同時に接客もこなしているのです。

 

料理もお酒も美味しい上に、いつも笑顔で素敵な接客をしてくれるので常連さんも多いお店なのですが、

奇しくもその日は金曜日。お店はいつも以上に繁盛していました。

 

訪れた客にマスターが取った意外な対応

 

そんな中、予約なしでお店を訪れたお客さんが一組。

 

ちょうど区切りよく、テーブル席に座っていたお客さんの何組かが続けて会計を済ませ、席が空いたばかり。

僕はてっきり新しいお客さんをその席に通すものだと思ってました。

 

そんな時、マスターが放った言葉。

 

マスター
申し訳ございません!本日予約で席が埋まっておりまして…。またのご来店お待ちしております。

 

嫌味なく、本当に申し訳なさそうにそう言いました。

 

僕は、その発言を真に受けて

この時間でも予約で満席なんてすごいなぁ

なんて思いながら、マスターに

 

イナゲ
「いつも大繁盛ですねー!」

 

と声をかけました。

 

すると、マスターから予想を覆す驚きの返答が返ってきたのです。

 

マスター
「クォリティ下がってきちゃったんで、申し訳ないですがお断りしちゃいました。」

 

え!?と一瞬戸惑いましたが、その真意をすぐに理解しました。

 

本当は予約など入ってなかったのです。

 

その日はあまりにも繁盛しすぎて、マスターが作るお酒のクォリティが自身が望む基準に至っていなかった

僕には十分すぎるほどの安定したクォリティではありましたが、マスターには満足できなかったのでしょう。

 

断ることもまた、お客様への愛

 

新しいお客さんを迎え入れればお店は儲かる。

しかし、その分品質やスピードを落とさなきゃいけない。

 

それは、今いるお客さんにも、新しく来てくださるお客さんにも申し訳ないこと

 

ならば、せめて目の前のお客さんに十分なサービスを提供するためにも、

敢えて新規のお客さんをお断りする。

 

マスターはそんな選択をしたのです。

 

この行動については様々なご意見があると思いますが、少なくとも僕は率直に

「プロだな!」

と思いました。

 

よくラーメン屋さんなんかでも、納得できるスープができなかった日は店を開けないなんて話を聞いたりします。

 

本当にお客さんに喜んでもらいたいなら、

目先の利益を追いかけるのではなく、常に最高最善のクォリティでお客様に尽くすことも大事。

 

クリエイターのお仕事のほとんどは実働=収入ですから、稼ごうとすればするほど仕事が山積みになっていきます。

しかし、それをなんとかこなそうと必死になっているうちに、クォリティを犠牲にしてしまうことも少なくありません。

 

というより、

クォリティは十分基準に達していても、自分の中のこだわりを捨てなきゃいけない

ことが多いと言った方が良いでしょうか?

 

そんなお仕事の仕方を続けていると、いつのまにか仕事がただの作業になってしまって、

無意識のうちにブランド価値を下げる

ことにもつながりかねません。

 

だからこそ、

敢えてお仕事をお断りする

ことで、目の前のお客様に尽くし切ることが長い目で見た時に大きな信頼となって自分に跳ね返ってくる。

 

そう感じさせるエピソードでした。

 

まぁ、今回の場合、

そんだけお店儲かってるならホールスタッフ雇えばいいのに!

という話でもあるんですけどね(笑)。

 

それはまた別の話ということで^^:

 


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