音楽の最小単位「音符」と「休符」に関する基礎知識を理解しよう!
こんにちは、作曲家・稲毛謙介です。
今日からは、リズムやビートメイクを学習する上で欠かすことのできない、リズムに関する楽典の知識をまとめていきます。
今回はそのうち、「音符」と「休符」について詳しく解説。
- 音符・休符とは?
- 単純音符と単純休符
- 付点音符と付点休符
- 連符
- 音符・休符に関する特殊な表記
今後の学習を進めていく上での大前提となる知識。
楽譜を読み書きする上でも役立つと思いますので、しっかりとマスターしていきましょう!
※こちらの内容は動画でも学習することができます。
音符と休符
音符・休符とは?
もはや説明の必要もないかと思いますが、念のためご説明しておきます!
(十分知ってる方は読み飛ばしていただいてOKです!)
音符とは?
音符とは、音楽を楽譜に書き記すために使われる記号です。
その形から、「おたまじゃくし」なんて言われたりもしますね。
五線譜上のどの位置に記譜されるかによって、
- 音の高さ
- 時間的位置(どのタイミングで発音するか?)
を表すことができます。
また、音符にはその長さ(音価)によっていくつかの種類があり、それぞれ個別の呼び名がついています。(これについては次項で詳しく説明します。)
休符とは?
音符が「音を鳴らす」指示であるのに対して、休符は「音を鳴らさない」指示を記譜するためのものです。
簡単にいえば「お休み」ですね。
こちらも、どのくらいの長さ分演奏を休むかによって様々な種類があります。
音価とは?
音価とは「音の長さ」を指す用語です。
正確には「楽譜上に書き記すことのできる長さ」という特徴があります。
実際の演奏や打込みの際には、音符ごとに微細な音の長さの違いを表現することもありますが、「音価」だけではそれを正しく表現することはできません。
あくまで楽譜に記載するための、便宜上の長さと覚えておくといいでしょう。
単純音符・単純休符
音符や休符には、音価によっていくつかの種類があります。
全音符・全休符
小節全拍分の長さで演奏(または休止)する音符・休符です。
通常は、4分の4拍子を基準として4拍分の長さで演奏されます。
【補足】全音符は、拍子によって長さが変わる場合があります。例えば4分の4拍子ならば4拍分となりますが、4分の3拍子ならば3拍分伸ばす(または休む)という意味になります。以後は、全音符を「4拍分の長さ」とした上で解説を進めていきます。
2分音符・2分休符
全音符・全休符の2分の1(2拍分)の長さで演奏(または休止)する音符・休符です。
4分音符・4分休符
全音符・全休符の4分の1(1拍分)の長さで演奏(または休止)する音符・休符です。
8分音符・8分休符
全音符・全休符の8分の1(1/2拍分)の長さで演奏(または休止)する音符・休符です。
16分音符・16分休符
全音符・全休符の16分の1(1/4拍分)の長さで演奏(または休止)する音符・休符です。
32分音符・32分休符
全音符・全休符の32分の1(1/8拍分)の長さで演奏(または休止)する音符・休符です。
【参考】さらに細かい音符として、64分音符(休符)、128分音符(休符)というものも存在します。
各音符の長さの関係性
全音符から64分音符まで、それぞれの長さの関係性を表すと以下のような図になります。
音符各部の名称
音符の各部には以下のような名前がついていますので、覚えておきましょう。
付点音符・付点休符
音符に「付点」とよばれる記号をつけることで、音価を変更することができます。
付点のついた音符を「付点○音符」と呼びます。
付点のついた音符は、音符が表す元の長さの1.5倍の音価になります。
例えば、付点4分音符ならば、元来の1拍分の長さに、半拍分(8分音符1個分)の長さがプラスされて1.5拍分の長さとなるわけですね。
複付点
付点の亜種として「複付点」というものもあります。
付点がふたつついた表記になり「複付点○音符」と呼びます。
複付点のついた音符は、音符が表す元の長さの1.75倍の音価になります。
例えば、複付点4分音符ならば、元来の1拍分の長さに、半分の8分音符1個分、さらに半分の16分音符1個分のの長さがプラスされて1.75拍分の長さとなります。
連符
連符とは、単純音符では割り切れない数の音符を1拍の中に詰め込む際に使用します。
連符は、その構成音の数に応じて「○連符」と呼ばれます。
例えば、1拍の中に3つの音を入れる場合は「3連符」といった具合です。
1拍の中に何個の音を詰め込むかによって、以下のような種類があります。
3連符
1拍を3等分した音符です。8分音符を3つ並べて「3」という数字でくくって表記します。
5連符
1拍を5等分した音符です。16分音符を5つ並べて「5」という数字でくくって表記します。
7連符
1拍を7等分した音符です。16分音符を7つ並べて「7」という数字でくくって表記します。
9連符
1拍を9等分した音符です。32分音符を9つ並べて「9」という数字でくくって表記します。
それ以上の連符も存在しますが、考え方は同様ですのでここでは割愛します。
2拍○連符
通常の連符は1拍の中に音を複数個詰め込みましたが、その枠を拡張して、2拍の中に連符入れた「2拍○連符」というものも存在します。
とくに2拍3連符は楽曲中でも比較的頻繁に登場しますので、覚えておきましょう!
2拍3連符
2拍を3等分した音符です。4分音符を3つ並べて「3」という数字でくくって表記します。
2拍5連符
2拍を5等分した音符です。8分音符を5つ並べて「5」という数字でくくって表記します。
音符・休符に関する特殊な表記
ここからは、音符や休符に関する特殊な表記、ルールについてご説明していきます。
連桁
連桁とは、複数の音符の符尾を繋げたものです。
連桁を用いる場合は、8分音符の場合は最大でも2拍ごと、16分音符以下の場合は最大でも1拍ごとに分割して表記します。
これにより、音符が細かくなっても明確に拍を認識しやすくなります。
マルチレスト
マルチレストとは、複数小節休みが続く場合に使用する休符記号です。
以下のように、休符の上に数字を記載することで、何小節の休みかを見やすく表記することができます。
タイ
タイとは、複数の音符をつなげて1つの音符として扱うための表記です。
例えば4分音符2つがタイでつながれていた場合、2分音符1つ分の長さとして演奏されます。
タイは、小節をまたいで音を伸ばす場合や、小節内の拍を明確に切り分ける際に用いられます。
(通常、3拍目頭の音がそれ以前の音と繋がっている場合はタイでつないで表記します。)
まとめ
というわけで、リズムにまつわる楽典の知識のうち「音符」「休符」についてお届けしました。
リズム楽器はもちろんのこと、あらゆる楽器の譜読み、作編曲、演奏において基本となる知識ですから、しっかり理解できるまで繰り返し学習しておいてくださいね。
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