仕事を断ることもまた「愛」なのかもしれない
こんにちは、作曲家・稲毛謙介(@Ken_Inage)です。
突然ですがクエスチョン!!
仮にあなたが、すでにキャパギリギリの仕事を抱えている時、さらなるお仕事を依頼されたら、どう対応しますか?
1)とにかくスピードを限界まで上げて対応する
2)何日徹夜してでもなんとか対応する
3)誰か他の人にヘルプを頼む
4)泣く泣く断る
ぼくは3)が一番多い気がしますね。次点で2)かなぁ。
4)の「泣く泣く断る」って、結構勇気がいることですよね。だけど、「お客さんのためにあえて仕事を断るという選択もあるのでは?」と、考えさせられるエピソードがあったので、今日はそんなお話をしようと思います。
とあるダイニングでの出来事
以前、自宅近所のとあるダイニングで食事してたときのこと。
そのお店、従業員はシェフとバーテンダーさんの2人だけ。せまいお店ならまだしも、それなりに席数もある立派なお店なんですが、それをたった2人で調理・お酒作り・接客までこなしています。
料理もお酒もウマい上にいつも笑顔でステキな接客をしてくれるので、常連さんも多いお店なのですが、奇しくもその日は金曜日。お店はいつも以上に繁盛していました。
そんな中、予約なしでお店を訪れたお客さんが一組。
タイミング良く、テーブル席に座っていたお客さんの何組かが続けて会計を済ませ、席が空いたばかりだったので、ぼくはてっきり新しいお客さんをその席に通すものだと思ってました。
そんなとき、マスターが放った一言。
「申し訳ございません!本日予約で席が埋まっておりまして…。またのご来店お待ちしております。」
イヤミなく、本当に申し訳なさそうにそう言いました。
ぼくはその発言を真に受けて、「この時間でも予約で満席なんてすごいなぁ」なんて思いながら「いつも大繁盛ですねー!」と声をかけました。
すると、マスターから予想を覆す驚きの返答が返ってきたのです。
「クォリティ下がってきちゃったんで、申し訳ないですがお断りしちゃいました!」
え!?と一瞬戸惑いましたが、その真意をすぐに理解しました。本当は予約など入ってなかったんです。
その日はあまりにも繁盛しすぎて、マスターが作るお酒のクォリティが、ご自身がのぞむ基準に至っていなかったんでしょうね。
ぼくには十分すぎるほどの安定したクォリティに思えましたが、マスターには満足できなかったんだとおもいます。
仕事を断ることもまた愛
新しいお客さんを迎え入れればお店は儲かる。でも、その分品質やスピードを落とさなきゃいけない。それは、今いるお客さんにも新しく来てくれるお客さんにも申し訳ないこと。
ならばせめて、目の前のお客さんに十分なサービスを提供するためにも、あえて新規のお客さんをお断りする。マスターはそんな選択をしたんですね。
この行動については様々な意見があると思いますが、少なくともぼくは率直に「プロだな!」と思いました。
よくラーメン屋さんなんかでも、納得できるスープができなかった日は店を開けないなんて話を聞いたりします。
本当にお客さんに喜んでもらいたいなら、目先の利益を追いかけるのではなく、常に最高のクォリティでお客さんに尽くすことも大事。
そんなことに気づかせてくれたエピソードでした。
まとめ
クリエイターのお仕事というのは、依頼が殺到するほどに忙しくなります。
大量の仕事をさばこうとするがあまり、クォリティを犠牲にしてしまったり、自分の中のこだわりを捨てなきゃいけなかったり、ネガティブな決断をしなきゃいけないシーンに出くわす可能性も往々にしてあるものです。
でもそれって、お客さんはもちろん、自分にとっても気持ちのいいもんじゃないですよね!
だからこそ、あえてお仕事を断ることもまたひとつの愛なのではないかと思います。あなたはどう思いますか?
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