オーケストラのモックアップ予備知識:リアルに打込むために欠かせない「イメージ力」とその鍛え方!
こんにちは、OTOxNOMA認定講師・作曲家の吉岡竜汰です。
今日からは、リアルなオーケストラを打込むためのモックアップテクニックについて解説していきます。
初回は、生楽器を再現する上で絶対に欠かすことのできない「イメージ力」について解説していきます。
- イメージの重要性
- イメージ力を養うトレーニング4ステップ
イメージ力は、オーケストラをはじめ生楽器をリアルに打込むために大切な力。
楽器に対するリアルなイメージなくしては、その再現度も中途半端なものになってしまいます。
そんなイメージ力の重要性とトレーニング方法について解説していきますので、お役立てください!
オーケストラのモックアップ予備知識:リアルに打込むために欠かせない「イメージ力」とその鍛え方!
イメージの重要性
オーケストラをはじめ、生楽器をリアルに打込むために大切なことは、「その楽器を演奏している様子をイメージしながら打込む」こと。
良い打込み(=リアルな打込み)ができるかどうかは、対象となる楽器の演奏シーンをどれだけ具体的にイメージできているかにかかっています。
例えば、ギターの演奏経験がある人とそうでない人ではどちらの方がリアルに打込めるでしょうか?
いうまでもなく前者であることはお分かりいただけると思います。
コードの押さえ方、ピッキング、強弱表現、演奏中に発生するノイズなど、具体的なイメージができているからこそ、それを忠実に再現することが可能になるわけです。
オーケストラ楽器についても同様。
木管、金管、弦楽器、打楽器、それぞれの楽器に対するイメージ力を養うことこそが、リアルなオーケストラサウンドを実現する上で欠かせないのですね。
とはいえ、全てのオーケストラ楽器の演奏を経験するのはちょっと現実的ではありませんよね。
そこでここからは、オーケストラのモックアップに必要なイメージを養うためのトレーニング方法をご紹介していきます。
イメージ力を養うトレーニング4ステップ
オーケストラ楽器に対するリアルなイメージを養う上でオススメのトレーニングは以下の4つです。
- 楽器法を理解する
- リアルな演奏を徹底的に鑑賞する
- オーケストラ楽器の演奏を最低1つ体験する
- 可能なら各セクションごとに1つ楽器を体験する
多少順番が前後しても構いませんが、できる限りこのステップに沿ってトレーニングしていくことでより効果性が高くなると思います。
それぞれ詳しく解説していきます。
1. 楽器法を理解する
オーケストレーションの実践同様、やはりここでも楽器法が重要になります。
楽器法は、各楽器の音色や音域ごとの特徴、得意なフレーズなどが詳しくまとめられています。
これらをしっかりと理解しておくことで、楽器の演奏に対するリアルなイメージが湧きやすくなりますし、鑑賞や演奏などその他のトレーニング効果も高まります。
まずはしっかりと楽器法を学び、各楽器の特徴や演奏法を頭に叩き込みましょう!
楽器法については、本カリキュラム前半部分で詳しくまとめています。ぜひご活用ください!
2. リアルな演奏を徹底的に鑑賞する
「イメージ」というくらいですから、各楽器の演奏を「音」と「映像」双方で思い浮かべることができるようになって初めて一人前。
そのためには、実際の演奏を鑑賞することも非常に効果的なトレーニングとなります。
コンサートに足を運んだり、映像をみたりしながら、どのような演奏が行われているかを「視覚」「聴覚」の両方でしっかりとインプットしましょう。
最初は、オーケストラのような大規模なものではなく、各楽器のソロ曲から鑑賞を始めるとよいでしょう。
単純に1つの楽器に集中できるという利点もありますが、とくに映像の場合には、奏者の様子がアップで表示されることも多いため、細かい指遣いや演奏表現などを確認しやすくなります。
奏者の動きとサウンドの関連性に着目してみることで、「視覚」「聴覚」双方のイメージがアップデートされ、打込みの精度も高まっていくことでしょう。
3. オーケストラ楽器の演奏を最低1つ体験する
次に、オーケストラを構成する楽器をどれか1つでも良いので体験してみましょう。
全てのオーケストラ楽器を演奏体験するのはなかなかハードルが高いですが、どれか1つならばそこまで難しくはありません。
先ほどのギターの例のように、自身で演奏可能な楽器ほどイメージも具体的になり、その結果リアルな打込みもしやすくなります。
まずはご自身が興味を持った楽器に触れてみるというのが一番ですが、とくにこだわりがなければ金管楽器に触れることをオススメします。
金管楽器は、木管、弦楽器、打楽器に比べて、演奏の際に何をやっているのかが見た目からはわかりにくい側面があります。
同じ指遣いでも様々な音程を出すことができたり、吹きこむ息の量やスピードによって音色も全く変わってきたり、長時間の演奏によって唇が疲弊したりなど、実際に演奏してみないとわからないことも多い金管楽器。
これらを体験することは、リアルなオーケストラサウンドを実現する上で大いに役立ってくれることでしょう。
4. 可能なら各セクションごとに1つの楽器を体験する
もし可能ならば、各セクションごとに1つずつ楽器を体験するのもオススメです。
木管、金管、弦楽器、打楽器それぞれのセクションから1種類ずつ演奏経験を積むことができたら、相当なイメージ力がつきます。
とくに金管楽器と弦楽器は、セクションを構成するどの楽器も基本的な構造は同じなので、1つ学んでおくだけで応用が効くようになります。
ここまでくるとなかなかに大変な訓練となりますが、もし余力があればぜひチャレンジしてみてください!
まとめ
というわけで、リアルなオーケストラサウンドを打込むために欠かせない「イメージ力」とそのトレーニング方法について解説しました。
楽器の演奏を体験するには、時間的・金銭的コストも伴いますが、それを補って余りあるだけの大きな効果が期待できます。
音楽体験を豊かにする意味でも有意義かと思いますので、ぜひトライしてみてください!
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