ゲーム音楽の魅力とは!?たった3和音のチープなサウンドが、多くの若者の人生を変えた謎に迫る。
こんにちは、作曲家・稲毛謙介(@Ken_Inage)です。
ここ数年、ファミコンミニ(正式名称:ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ)を皮切りに、
- NEOGEO mini
- メガドライブミニ
- PCエンジン mini
などなど、往年の名作ゲーム機がちっちゃくなって復刻しまくってますよね!(ぼくらアラフォー以上のおっさんたちに爆発的人気!!)
かくいうぼくも、この連休はNintendo Switchでファミコンやスーファミのソフトをちょくちょく楽しんでるひとりです。
今日は、そんな往年の名作ゲームとは切っても切りはなせない、ゲーム音楽の魅力についてお話しようと思います。
お世辞にもリッチとはいえない、当時のサウンド
当時のゲームをプレイしながら、ふとサウンドに注意を向けてみると、そこにはお世辞にもリッチとはいえないサウンドが。
今でこそ映画顔負けのエピックサウンドが定番のゲーム音楽ですが、当時のファミコンサウンドといえば3和音の電子音とノイズだけという超シンプルな構成。
しかしなぜか…
いいんです!!すごくいい!!
なぜだろう。音自体はすごくチープでも、音楽は本当に魅力的なものばかり。サウンドクォリティとは別の何かが、音楽の魅力を引き立てていることは間違いありません。
その秘密はどこにあるんでしょう?
多くの若者の人生を変えたゲーム音楽
ぼくが作曲家の道を志すようになったきっかけのひとつは、ゲーム『ドラゴンクエスト』のサウンドトラックとの出会いでした。(とくに3・4・5が好き。)
当時熱心にドラクエをプレイしていたぼくですが、両親にドラクエ5のサントラを買ってもらったときなんて、ヘビロテもいいところ。マジで擦り切れるほど聴いたものです。
サントラを聴いている間は、ゲームの世界を冒険している気持ちになれて幸せだったし、どうしても自分で演奏してみたくなって、楽譜を買ってきて弾いてみるものの、あまりの難しさに何度挫折したことか。
今となってはいい思い出ですね!
ぼく以外にも、ゲーム音楽がきっかけで音楽目覚めた作曲家は少なくなかったりします。
実際、ゲーム音楽や劇伴音楽などのBGM系作曲家の中には、「ゲーム音楽がきっかけで音楽に目覚めました!!」という人がやまほどいます。
実はこれ、冷静に考えてみるとすごく面白い現象だなぁと思うんです。
当時、ゲームサウンドといえばたった3和音の電子音とノイズといういたってシンプルな音。お世辞にも、感動するほど素晴らしいサウンドではなかったわけですね。(あくまでサウンドの話ね。曲は素晴らしいですよ!)
もちろん、壮大なオーケストラをたった3和音で表現してしまったすぎやまこういち先生やマニピュレーターさんたちの技術には脱帽なんですが、やはりたった3和音だけでここまで人を魅了する音楽を作れるってとんでもないことだと思います。
それがきっかけで作曲家を志す人まで出てくる(=人の人生まで変えちゃう)わけですからね。本当にすごいこと。
どうしてゲーム音楽はここまでぼくらを魅了したのか?
たった3和音のチープなサウンドが、どうしてここまで我々の心を魅了したのでしょうか?
その理由を、ぼくはこのように考えています。
音楽そのものの魅力はもちろん、音楽が、ゲームをプレイしている時のドキドキ感、ワクワク感を高めてくれる。そしてその「楽しかった記憶」や「楽しかった体験」が、その音楽への愛着をより一層強めてくれるのではないかと。
おそらく、一切ゲームをプレイしたことがない状態で3和音のサントラだけを聞かされても、そこまで感動することはなかったかもしれませんね
やっぱり、音楽というものは「体験」と結びついてこそ、その本領を発揮するものなのではないかと思うわけです。
このことは、ゲーム音楽や劇伴などのBGMだけでなく、J-popなどの単体の音楽商品でも同じことがいえるんじゃないかと思います。
例えば失恋ソングがヒットするのも、アイドルに多くのファンが群がるのも、全てはリスナーの「体験」に紐づいているから。アニソンが長く愛され続けるのも同じ理由ですよね。
単に音楽だけを聴いて楽しむのではなく、何かしらの体験と結びつけて聴いた方が、より一層その音楽を好きになりやすいことは、あなたも心当たりがあるのではないでしょうか?
「体験」こそが音楽の魅力をブーストさせる!!!
このことは、あなたの音楽をたくさんの人に聞いてもらうための大きなヒントになると思いますし、今後の音楽ビジネスにおいて非常に重要なカギになると考えています。
まとめ
いかがだったでしょうか?
我々プロの作曲家は、魅力的な音楽作品を作ることはもちろん、常にゲームや映像などのコンテンツがより一層引き立つよう工夫と努力を重ねています。
音楽というのはそれ単体で聴いてもエンタメとして十分機能するものですが、他のコンテンツと結びつくことによって、さらに大きな感動を生み出すことができるポテンシャルを持っています。
音楽が巷に溢れる現代だからこそ、リスナーさんに最高のエンタメを届けるためにも、「体験」に紐づくプラスαの楽しみ方が提供できたら最高ですね!
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