キーボードのリズム付け①:キーボードのリズムとグルーヴの関係を理解しよう!

こんにちは、作曲家・稲毛謙介(@Ken_Inage)です。
今日は、キーボードのリズムとグルーヴの関係について解説していきます。
- キーボードのリズムとグルーヴの関係
- その他の要素によるグルーヴへの影響
- アーティキュレーションによる影響
- シンコペーションによる影響
コードの演奏とともに、キーボードが担う大きな役割であるリズム。
そんなキーボードのリズムが楽曲のグルーヴやイメージにどのような影響を与えるのかを解説していきます。
キーボードのリズム付けを行う際の指針となる大事な考え方ですので、バッチリ理解していきましょう!
キーボードのリズム付け①:キーボードのリズムとグルーヴの関係を理解しよう!
キーボードのリズムとグルーヴの関係
どの楽器においてもそうですが、どのようなリズムを刻むかによって楽曲のノリが全く変わってきます。
ここでは、ピアノのリズムとグルーヴがのように関係しているかを見ていきましょう。
まずは、簡単なコード弾きをいくつかのパターンで用意してみました。
- 2分音符刻み
- 4分音符刻み
- 8分音符刻み
2分音符刻み
4分音符刻み
8分音符刻み
音符が細かくなるにつれて楽曲の進行力(=先へ進もうとする力)が増しているのがお分かりいただけるでしょうか?
同じコード進行でも、刻むリズムによってこれだけグルーヴに影響が出てくるわけですね。
■ 左手のリズムとグルーヴの関係
今度は、左手のリズムがグルーヴにどう影響するかを見ていきましょう。
エレキベース同様、低音のベースパートは楽曲のグルーヴ感に大きな影響を与えます。
こちらも3パターンほど用意してみました。
- 2分音符で刻んだもの
- 付点4分+8分で刻んだもの
- 8分+4分+8分のシンコペーションで刻んだもの
ベース2分
ベース付点4分+8分
ベース8分+4分+8分
右手は全て4分の刻みですが、ベースのリズムが細かくなるにしたがって楽曲の進行力や勢いが増していることがお分かりいただけたでしょうか?
このことは、左手がベースを担当するフォーム1を演奏する場合において特に重要になりますので、覚えておきましょう。
その他の要素によるグルーヴへの影響
ここからは、より細かい要素によるグルーヴへの影響をみていきます。
主に以下の2点についてお話します。
- アーティキュレーションによる影響
- シンコペーションによる影響
■ アーティキュレーションによる影響
まずは、アーティキュレーションがグルーヴにどのような影響を与えるかをみてみましょう。
ここでいうアーティキュレーションとは、スタッカートやアクセントのような演奏のニュアンスに関わるものです。
8分音符の刻みをベースに、なんのアーティキュレーションもついていない状態のものと、スタッカートやアクセントをつけたものを聴き比べてみましょう。
通常の演奏
スタッカートでの演奏
スタッカート+アクセントでの演奏
スタッカートで演奏することで歯切れの良いリズムになり、軽快さを感じられる演奏になりましたね。
また、ポイントでアクセントを追加することでリズムにメリハリを出すことができます。
これらのテクニックは、元気の良い楽曲での使用はもちろん、コンピング(リズムの刻みを伴う伴奏のこと)を行う際には非常に重要な要素となります。
試しに、スタッカートのないコンピングと、スタッカートを用いてメリハリをきかせたコンピングを聴き比べてみましょう。
後者の方がリズムにメリハリがでてよりグルーヴィーな演奏になっていることがお分かりいただけると思います。
メリハリのないコンピング
メリハリのあるコンピング
■ シンコペーションによる影響
次に、シンコペーションのリズムによるグルーヴへの影響をみてみましょう。
シンプルな4分音符刻みによるコード弾きにシンコペーションによるリズムをプラスしていきます。
シンコペーションのリズムを取り入れることで、単調なリズムに程よくメリハリがつくことがお分かりいただけると思います。
通常の演奏
シンコペーションあり
上の例では右手のリズムにシンコペーションを取り入れましたが、左手のリズムをシンコペーションさせるのも有効な手段です。
仮に右手が単調な4分刻みであったとしても、左手のリズムをシンコペーションさせるだけで驚くほどノリが良くなることがお分かりいただけると思います。
通常の演奏
シンコペーションあり
前者はよりシリアスでかしこまったイメージ、後者は明るくフランクなイメージになりますね。
このように、楽曲のイメージに合わせて適宜リズムを選択することはアレンジを行う際にとても重要なポイントとなります。
まとめ
というわけで、キーボードのリズムとグルーヴとの関係性について詳しく解説しました。
同じコード、フレーズでも、リズムを変えるだけでガラッとイメージが変わることをお分かりいただけたかと思います。
次回は、これを踏まえてさまざまなキーボードのリズム付けテクニックを解説していきます。
ぜひお楽しみに!
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