音楽家のためのマーケティング講座!第4回:ファンのニーズを探ってみよう!
こんにちは、作曲家・稲毛謙介(@Ken_Inage)です。
「音楽家のためのマーケティング講座」と題して、ミュージシャンの活動に役立つ実践的なマーケティングメソッドをお届けする本企画。ここからは、昨日お伝えしたマーケティングの10ステップを、より詳しく解説していこうとおもいます!
今日は第1のステップ「市場調査」について解説していきます!
市場調査ってなに?
市場調査というのは、市場のニーズ(需要)を調査することです!マーケティングリサーチなんていったりもしますね。要するに、
・世間がいま何を求めているのか?
・ファンが何を欲しているのか?
そのことをあらかじめリサーチしておきましょうね!ということ。
昨日もお話したように、売れる商品には必ず「需要(ニーズ)」があります。逆に、「需要」のない商品は、どんなに優れた機能を持ってようと、どんなに美しい音楽だろうと、決して売れることはないんです。ですから、商品をつくるよりも前の段階で、世間の「需要」をしっかりと調査しておく必要があるということなんですね。
マーケットインとプロダクトアウト
上記のように、商品をつくる前に市場のニーズを調査して、そのニーズを満たす商品をつくる行為を「マーケットイン」と呼びます。逆に、商品を先に作ってしまってから、その商品に対するニーズを後から喚起する方法を「プロダクトアウト」と呼びます。
・マーケットイン = 先に世間のニーズを調査し、そのニーズを満たす商品をつくること
・プロダクトアウト = 先に商品を開発し、その商品に対するニーズを後から喚起すること
この「マーケットイン」と「プロダクトアウト」、ぶっちゃけどちらが正解ということはありません。最終的に商品がお客さんの手元に届いて、喜んでもらえればどっちでもよいと思います。
しかし、どちらの方がたくさんのお客さんに手にとってもらえるか?と考えた場合、やはり「マーケットイン」の思考で取り組んだ方が売上が伸びやすいことは容易に想像がつくのではないでしょうか?
たとえば、ゲームメーカーさんに自分の音楽を売り込もうと思ったときに、
1)先方が喜びそうな曲調を予めリサーチして、そのニーズにマッチしたDEMOを持ち込む場合
2)先にDEMOを作ってしまってから、先方がその曲を気に入るよう後からプレゼンする場合
どちらがお仕事になりやすいか?と考えれば、自ずと答えはみえてくると思います。
「売れる」ということは、それだけたくさんの人をハッピーにした証拠。より多くの人のニーズを満たすことができれば、それだけたくさんの人に喜んでもらえるわけですから、しっかりとニーズを調査して、それに答えうる商品を開発していくことが「王道」の手順というわけです!
どうやって市場調査するの?
では、どのようにして市場調査を進めていけばよいのか?その具体的な例をご紹介していきましょう!
1)お客さんに直接ヒアリングする
お客さんに直接聞く!これがイチバン簡単で手取りばやい方法です。
すでにあなたの商品を買ってくれた人、あるいは興味を示してくれている人に、
- どんなことをしてあげたら嬉しいか?
- どんなことで困っているか?
直接聞いてみましょう!自ずとヒントが見えてくるはず!?
2)SNSを活用する
ぼくがよく活用している方法です。SNS(とくにTwitter)を使って市場調査しています。
まずは、お客さんが喜びそうな情報、欲しがりそうな情報を140文字にまとめてツイートしてみます。そうすると、需要のある情報ほどたくさんの「いいね」や「RT」がもらえることが多いです。
たとえば、ストリングスアレンジなんかはやっぱり人気ですね!↓
ストリングスアレンジの基本型を大雑把に分けると5種類だけ。
1st、2nd、Va、Vcの4声がをどう分けるかがポイント!
1)4声すべてユニゾン
2)4声すべて対位法
3)1stメロそれ以外伴奏
4)1st〜VaウワモノVcベース
5)1st+2nd、Va+Vcの2ペア大抵の曲はだいたいどれかには当てはまるよ!
— 作曲家・稲毛謙介(イナゲケンスケ) (@Ken_Inage) March 19, 2020
逆に、ニッチすぎるProToolsのTipsなんかは全く持って不人気です。(悲しい…。)
ProTools Ultimate限定の機能ではあるんだけど、「クリップエフェクト」がメチャ便利です。
ほんの1箇所だけピークがきになる、音があばれるなんて時に、その部分だけEQかけたりできます。
選択したリージョンに対してのみ有効なので、トラック全体には影響しないしすげー最高。 pic.twitter.com/4OA6C5cgGl
— 作曲家・稲毛謙介(イナゲケンスケ) (@Ken_Inage) October 5, 2019
このように、同じような音楽系のトピックでも、ニーズのあるものとないものでは明らかに反応に差がでてきます。
SNSを使って発信していくことで、世間にどんなコンテンツが求められているのかを調査することができますし、反応の良かったツイートをもとに、商品を設計していくことはもちろん、ブログや動画のネタとして活用することで、人気記事、人気動画をカンタンにつくることもできるのでメチャオススメ!!
3)メルマガやLINE@(公式LINE)を活用する
もしメルマガやLINE@(公式LINEアカウント)を使用してらっしゃる方なら、読者さんにアンケートを取ってみるのも効果的です!
メルマガやLINEには、SNSよりも深く自分に興味を持ってくれている人が登録してくれていますから、そんな読者さんに対して
- どんなコンテンツを求めているのか?
- どんなニーズがあるのか?
アンケートを取ってみると、おどろくほどファンのニーズをつかむことができます!
メルマガやLINEはマーケティングを進めていく上で必要不可欠といっても過言ではないツールですので、ぜひ有効活用していきましょう!
4)キーワードプランナーを活用する
「SEO」という言葉、あなたも一度は聞いたこともあるんじゃないでしょうか?
検索エンジン最適化(けんさくエンジンさいてきか、Search Engine Optimization, SEO、サーチ・エンジン・オプティマイゼーション)とは、検索エンジンのオーガニックな検索結果において特定のウェブサイトが上位に表示されるようウェブサイトの構成などを調整すること。また、その手法の総称。 -Wikipediaより-
つまり、GoogleやYahoo!などの検索エンジンで、特定のキーワードが検索された場合に、自分のWebサイトを上位に表示させるための施策ということです。
んで、このSEO対策を行う上で欠かせないツールこそが、「キーワードプランナー」です。
このキーワードプランナー、世の中の「検索需要」を調査するためのメッチャ使えるツールです!
「検索需要」というのはすなわち、そのキーワードが世の中でどれくらい検索されているか?をあらわすもの。つまり、「検索需要」はそのまま「世の中のニーズ」を表していると考えてもさし使えないくらい貴重なデータの宝庫なんです。
キーワードプランナーを使うためには、Google広告に登録する必要がありますが、広告を打たなくてもキーワードプランナー自体は使うことが可能ですので、ぜひ一度使ってみることをオススメします!
【参考】キーワードプランナーの使い方に関しては、「キーワードプランナー 使い方」とでも検索してもらえば十分情報が得られると思いますので、ぜひ活用してください!
まとめ
市場調査の重要性、そして市場調査の方法についてまとめてみました。
市場調査をすることで、世の中のニーズにマッチした商品やコンテンツが作りやすくなりますので、ぜひ「マーケットイン」の考え方を取り入れてどんどん活用していきましょう!
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