1. HOME
  2. ブログ
  3. スコアにパート譜にマスターリズム譜!レコーディングに使う楽譜を簡単に解説しちゃいます!

スコアにパート譜にマスターリズム譜!レコーディングに使う楽譜を簡単に解説しちゃいます!

こんにちは、作曲家・稲毛謙介(@Ken_Inage)です。

せっかく新作アルバムのために大きなレコーディングをしたので、今日はレコーディングに使った楽譜について解説してみようかと思います。

楽譜というのは、作曲家とプレイヤーさんとの意思疎通をはかる上で欠かせない資料。ぼくら作曲家が、最終的にどのような音楽に仕上げたいと思っているのか?その意図をプレイヤーさんに正しく理解してもらうためにも、楽譜の存在はとっても重要なんですね。

 

楽譜には様々な種類がある

楽譜には様々な種類がある

ひとくちに楽譜といっても、その用途に応じていろんな種類があります。

ひとつひとつ見ていきましょう!

1)スコア

1)スコア

収録する楽器全て(または楽曲に含まれる全パート)をまとめた楽譜。作曲家や指揮者、エンジニアさんが見ているのはこの楽譜です。

2)パート譜

2)パート譜

スコアの中から、特定のパートのみを抜き出した楽譜。プレイヤーさんはこの楽譜をみながら演奏することになります。

3)マスターリズム譜

3)マスターリズム譜

楽曲全体の構成と、コードや大事なキメなど、大まかな約束ごとだけを記したシンプルな楽譜。ほぼ白紙なので、プレイヤーさんが自由にフレーズを書き込むことができます。

以上3つが代表的な楽譜となります。これらをどう使い分けたらいいのか?

 

ほしい演奏に合わせて楽譜の体裁を選ぶ

ほしい演奏に合わせて楽譜の体裁を選ぶ

プレイヤーさんにどのような楽譜を渡すべきかは、どのような演奏を収録したいかで変わってきます。

例えばストリングスのように複数人のプレイヤーさんに同じフレーズを演奏してほしい場合は、音符や表現方法を統一する必要があるので、しっかり描き込んだパート譜を渡します。いわゆる「書き譜」というやつです。

基本的に、ストリングスやホーンセクションなど、アンサンブルで収録するものは基本はこの形態でお渡しします。アンサンブルなのにそれぞれがバラバラに演奏されちゃったら困りますからね…。

逆に、ギタリストさんやドラマーさんなど、コードやキメなどの最低限の決まりさえ守ってくれれば、その範囲で自由に演奏していいよ!という場合には、必要最低限の情報だけを書いた簡易的なパート譜、またはマスターリズム譜を渡します。

どちらを使用するかは時と場合によりますが、今回のプロスペローの収録ではマスターリズム譜をお渡ししました。

みなさん実力者ばかりだったので、ぼくがフレーズを指定するよりも、プレイヤーさんのセンスを存分に発揮していただいたほうが仕上がりが良くなると考えてのことです。案の定、みなさん期待以上の仕事をしてくださって、曲が見違えるようにかっちょよくなりました。

※ちなみにベーシストたーなーは楽譜についてこのように述べていますが、当日はきっちり演奏してくれてます(笑)。

https://twitter.com/Turner_Music/status/1218178771540250630?s=20

 

マスターリズム譜で演奏してもらう際の注意点

マスターリズム譜で演奏してもらう際の注意点

マスターリズム譜は1つの楽譜を全員共通でつかうので、楽譜作成そのものはラクチンです。その一方で注意しておきたい点があります。

それは、DEMOはしっかり作り込んでおくこと!

マスターリズム譜には、本当に必要最低限の情報しか書いてありません。なので、ぶっちゃけこれだけ見てもどう演奏したらいいのかまず伝わらないでしょう。

ですから、マスターリズム譜で演奏してもらうためには、必ずしっかり作り込んだDEMOを一緒に渡しておく必要があります。

プレイヤーさんが、最終的な仕上がりをしっかりとイメージできるよう、完成版の仕様をすべて盛り込んだDEMOを用意して事前に聞いてもらっておく必要があるというわけですね。

マスターリズム譜で演奏を依頼する場合は、必ず完成形がイメージできるDEMOも一緒に渡しておきましょう!

 

まとめ

というわけで、レコーディングの際に用意すべき楽譜について簡単に解説してみました!

今回のレコーディングで使用した楽譜は、ぼくのLINE@(公式LINEアカウント)で無料配布してますので、ぜひDLしてみてくださいね!

【イナゲのLine@登録はこちら↓】

LINE@登録バナー

関連記事