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ドラムセットの構造&ドラム譜の読み方など、ドラムセットの基本を理解しよう!

こんにちは、作曲家・稲毛謙介です。

今日は、ドラムセットを構成する各楽器の解説やドラムの記譜法など、「ドラムセットにまつわる基礎知識」について解説してきます。

  • ドラムセットを構成する楽器
  • それぞれの音色
  • ドラム譜の読み方

ドラムセットは、複数の太鼓やシンバルを組み合わせた特殊な楽器。

楽譜の書き方も、通常の楽器の記譜とはちがった独特の表記となります。

今後の学習を進める上で抑えておいていただきたい基礎知識となりますので、しっかりと理解していきましょう!

 

ドラムセットを構成する楽器

ドラムセットを構成する楽器

ドラムセットの構造

冒頭もお伝えした通り、ドラムセットは複数の太鼓やシンバルがセットになった楽器です。

一般的に、以下のような楽器で構成されます。

  • キック(バスドラム)
  • スネアドラム
  • タムタム
  • ハイハットシンバル
  • ライドシンバル
  • クラッシュシンバル

■ キック(バスドラム)

キック(バスドラム)とは、その名の通り足で蹴って演奏する太鼓です。

(正確には、ペダルと呼ばれる装置を踏み込んで演奏します。)

最も低い音が出ることから「バスドラム」とも呼ばれます。

スネアドラムと共に、リズムの中核を成す重要なパートです。

バスドラムのサウンド

■ スネアドラム

スネアドラムは、ドラムセットの主役ともいえる存在。

略して「スネア」とも呼ばれます。

ボディ底面にスナッピーと呼ばれるバネが張られているため、シャリシャリとした倍音豊かなサウンドが得られます。

スネアドラムのサウンド

また、リム(太鼓の縁の部分)を叩くことで、「カッカッ」という歯切れの良い音を出すこともできます。

これを「サイドスティック」と呼びます。

サイドスティックのサウンド

さらに、スネアドラムのヘッド(皮)とリムを同時に叩く、「リムショット」と呼ばれるテクニックもあります。

「カンカン」としたパワフルなサウンドが特徴です。

リムショットのサウンド

■ タムタム

タムタムは、ドラムセット中央に配置される太鼓。

別名「トムトム」、略して「タム」と呼ばれたりします。

大きさによって様々な音程を奏でることができ、音程の高いものから「ハイタム」「ミッドタム」「ロータム」という名前がついています。

また、床に直置きして設置する「フロアタム」というものもあり、タム群の中で最も低い音程を奏でます。

タムタムのサウンド

■ ハイハットシンバル

ハイハットシンバルは、上下2枚のシンバルを組み合わせた特殊なシンバルです。

単に「ハイハット」、さらに略して「ハット」などと呼ぶ場合も多いです。

足元にあるペダルを踏むことで2枚のシンバルがピタッと組み合わさり、「チッチッ」という歯切れの良いサウンドを奏でることができるほか、ペダルを踏む力を緩めることで、「シャーン」というテールの長いサウンドも演奏可能です。

前者を「クローズドハイハット」、後者を「オープンハイハット」といいます。

クローズドハイハットのサウンド

オープンハイハットのサウンド

加えて、足だけを使ってペダルを踏み込み、2枚のシンバルが閉じる際に生じる音を利用することもできます。

これを「フットハイハット」といいます。

フットハイハットのサウンド

■ ライドシンバル

ライドシンバルは、ドラムセットを正面から見て左側に配置される大型のシンバルです。

略して「ライド」と呼ばれることもあります。

ハイハットの代わりに細かいビートを刻むことが主な役割で、「チンチン」とした粒立ちの良いサウンドが特徴。

また、ライドシンバル中央部の「カップ」と呼ばれるドーム状の部分を叩くことで、「カンカン」とした明るいサウンドを演奏することもできます。

ライドシンバルのサウンド

カップのサウンド

■ クラッシュシンバル

クラッシュシンバルは、「ジャーン」という派手なサウンドが特徴のシンバルです。

単に「クラッシュ」と呼ばれることもあります。

ドラムセットによっては複数枚配置されることもあり、楽曲の要所要所でアクセントをつけたい場合に用います。

クラッシュシンバルのサウンド

 

ドラムセットの記譜法

ドラムセットの記譜法

ドラムの記譜

ドラムセットに含まれる様々な太鼓やシンバルは、全て五線譜に書き記すことができます。

各太鼓&シンバルの記譜法は以下のとおりです。

■ 太鼓系の記譜

ドラムセットに含まれる太鼓群は、ほぼ全て通常の音符で記譜することができます。

通常、キックは第1間に、スネアは第3間に記譜します。

また、タムタムはその音程に応じて第4間〜第2間までにまたがって記譜されます。

特殊な表記として、スネアドラムは符頭を「×」印に変えることで、サイドスティックの指示を出すことができるほか、符頭に「()」をつけることで、ゴーストノートの指定をすることも可能です。

※【ゴーストノート】 リズムにノリを出すために、聞こえるか聞こえないか程度の小さな音量で演奏される音。通常は記譜されることは稀だが、あえてゴーストノートを指定したい場合は()付きで記譜する。

■ シンバル系の記譜

シンバル群は、全て「×」印の符頭で記譜されます。

ハイハットは上第1間ライドは上第2間クラッシュは上第1線に記譜します。

ハイハットのオープンクローズは音符上部に「○」「+」をつけることで書き表すことができるほか、フットハイハットは下第1間に記譜します。

ライドシンバルは「・(スタッカート記号)」を付け加えることでカップでの演奏を指定できます。

ドラム譜の例

ここで、実際のドラム譜を見てみましょう。

このように、1段の五線だけでドラムセット全体を書き表すことができます。

1)オーソドックスな8ビート

2)スイング系4ビート

 

まとめ

というわけで、ドラムセットにまつわる基礎知識をお届けしました。

以後の記事では、今日解説した各太鼓&シンバルの呼称や、ドラム譜が頻繁に登場します。

しっかりと理解して、今後の学習に役立ててください!

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