音楽家のためのマーケティング講座!第8回:売れる商品のヒントはユーザーさんに聞け!
こんにちは、作曲家・稲毛謙介(@Ken_Inage)です。
「音楽家のためのマーケティング講座」と題して、ミュージシャンの活動に役立つ実践的なマーケティングメソッドをお届けする本企画。
今日は、マーケティングの10ステップのうち、第5のステップ「テストマーケティング」と、第6のステップ「生産(量産・作りこみ)」についてお話していきます!
【マーケティングの10ステップ概要はこちら↓】
最初から完璧な商品なんてつくれない!
まず、大前提としておぼえておいていただきたいのは、最初から完璧な商品なんてつくれない!ということです。
自分では「カンペキ!!」と思える商品をつくったつもりでも、ユーザー視点でみてみると結構穴があったりするものだし、本当にその商品がユーザーさんに受け入れてもらえるものなのかは、市場の反応をうかがってみなければわかりません。
相当なコストをかけて作ったものが、フタを開けてみたら全然売れなかった!なんてことになってしまっては目も当てられませんよね。ですから、そのような事態が起きるのを未然に防ぐために「テストマーケティング」がめちゃめちゃ重要なんです。
ユーザーさんの声に耳をかたむけながら改善を加えていく!それこそがよい商品づくりのキモです!
テストマーケティングの方法
テストマーケティングの方法はいくつかありますが、大きく分けると以下の2つです。
1)市場の反応をさぐる
2)モニターテストする
前者は、商品リリース前に、商品に対する市場の食いつきや反応をたしかめること。後者は、商品を限定的にリリースしてみて、ユーザーさんの反応や意見をあつめること。それぞれ詳しくみていきましょう!
1)市場の反応をさぐる
まずは、開発した商品が市場にどれだけ訴求力があるものなのかを探っていきます。SNSのフォロワーさんや、メルマガやLINE@(公式LINE)などの読者さんに対して、商品の概要を提示してした上でアンケートをとっていくのが簡単でオススメです。
「こんな商品があったら欲しいですか?」「こんな商品、興味ありますか?」といった具合に、商品の内容を説明したうえで、需要や興味の有無を調べていきます。本当に市場に求められている商品ならば、たくさんの「いいね!」や「RT・シェア」がもらえたり、実際に商品を希望するリプライがたくさん届くはずです。
逆に反応がわるければ、
1)商品に魅力がない
2)商品の魅力が十分に伝わっていない
のいずれかの原因が考えられますので、どちらかを改善して再度テストします。
まずは②を疑ってみましょう。魅せ方や伝え方を変えるだけで、市場の反応はガラッと変わったりするものです。
【こちらの記事が参考になると思います↓】
魅せ方や伝え方をどう工夫しても改善がみられない場合、それはもう商品に魅力がないと結論づけるほかありませんので、その場合は諦めて市場調査からしっかりやり直しましょうね!
ちなみにぼくはよく、LINE@(公式LINE)でフォロワーさんの反応を探ってます。商品を正式リリースする前に概要を提示してみて、
・気になるひとは「〇〇気になる!」って返信してくだい!
・欲しい人は「〇〇いいね!」って返信してください!
という具合に返信をお願いするんですね。最低でも全読者さんの5%以上、できれば10%以上の反応がかえってくればGoサインという基準で判断してます。
2)モニターテストする
市場の反応をさぐってみて「十分に手応えあり!」と感じることができたら、いよいよモニターテストしてみましょう!
モニターテストをするときは、地域や範囲を限定して商品をリリースしてみるのが鉄則です。
よくお菓子などで、「限定商品」として売り出されてるものありますよね?コンビニ限定とか、地域限定とか。あれって実はテストマーケティングしてる最中の商品なんです。広く流通させるにはそれだけ商品を量産しなきゃいけないし、流通コストもバカにならない。それで大ハズレしたら大変なことになっちゃうので、まずは範囲をしぼって反応をみてみましょ〜ということですね。
実際には、市場の反応を探っている過程で熱心な反応をみせてくれた人を少人数お誘いして、モニターとして商品を体験してもらうのが良いかと思います。ゲームのオープンβテストよろしく、実際に商品やサービスを体験してもらいながら、ユーザーさん目線での要望や改善点を探っていきます。実際にユーザーさんからもらった意見はもちろん、ユーザーさんの様子や利用方法をよく分析しながら、自分でもどんどん改善点を洗い出していきましょう。
【参考】イナゲが主宰しているオンラインサロン「#ワクラボ」では、モニターテストのために、立ち上げメンバーを8名だけ限定募集しました。このときに加入してくれた8名と、ぼくを含めた運営サイド2名のトータル10名で様々な仕組みや改善点を考えていきましたが、そのようにしてユーザーさんと一緒に作り上げた商品はマジで強い!なにせお客さんが欲しいものがとことん詰まってるわけですからね。
魅力たっぷりな商品を完成させよう!
テストマーケティングを経て、たくさんの改善点が見つかったところで、いよいよ商品の作り込みを開始します!
といっても、ここではさほどむずかしいことを考える必要はありません。市場の反応やモニターさんの意見から見出した改善のヒントをもとに、あなたの商品を徹底的にブラッシュアップ、作り込みしていけばよいだけ。あなたとユーザーさん双方にとって、「夢の商品」といえるくらい魅力的な商品に仕上げることができれば、正式リリース後もたくさんの人によろこんでもらえることは間違いないでしょう。
ただし、このタイミングで十分に注意しなければいけないことがあります。それは、いくらユーザーさんの意見だからといって、その全てを反映させてはいけない!ということです。とくに以下の3点は要注意!
・商品の目的やコンセプトそのものを曲げる要望
・価格を下げる要望
・他のユーザーの不利益につながる要望
どんなにユーザーさんから要望があがったとしても、商品そのものの趣旨をねじ曲げてしまっては本末転倒ですし、根拠のない値下げ交渉や他のユーザーさんの不利益につながるリクエストはただのワガママです。あなた自身がしっかり芯を持って、最強の商品づくりにエネルギーを注ぎましょうね!
ちなみに、最初に決めた価格設定は絶対に曲げないほうが良いです。
ターゲット設定の記事でもお話したとおり、価格を変えてしまうとターゲットそのものが変わってしまうからです。そうなるとその他の要素も1から設計しなおさなければいけなくなります。価格を下げるくらいなら、価値を高めましょう!
まとめ
よい商品にはユーザーさんの声が必要不可欠!テストマーケティングを上手に取り入れて、あなたの企画を最強の商品へと磨き上げていきましょう!
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