【コラム】あなたは理論派?感覚派?本当に大事なのはどっち!?

こんにちは、作曲家・稲毛謙介(@Ken_Inage)です。
今日は、ちょっとひと息ついてコラムをお届けしようと思います。
今日のテーマは、音楽家の間でたびたび議論される、「理論派か!?感覚派か!?」というお題について。
音楽を作る上で、「理論」と「感覚」どちらが重要なんでしょう?
それについてのぼくの見解をお話ししていこうと思います。
なぜ理論派と感覚派に意見がわれるのか?
そもそもなんで「理論派」と「感覚派」に意見がわれてしまうんでしょうか?
そのワケは、理論派には理論派の言い分があり、感覚派には感覚派の言い分があるからに他なりません。
つまり、どちらもそれぞれ良いところがあるだろ!ってことですよね。
ですから、まずはそれぞれのメリットデメリットを明確にしておきましょう!
話はそれから。
理論派のメリット&デメリット
まずは、理論派のメリットとデメリットを見ていきましょう。
理論というのは、これまでの長い歴史の中で積み上げられた、美しい音楽の勝ちパターンをまとめた集大成のようなもの。
当然、理論を学ぶことで先人たちが築き上げたテクニックを丸ごと使わせていただくことができます。
(ありがたい!!)
それによって生まれるメリットデメリットは以下の通り!
■ 理論派のメリット
- 先人たちの知恵をまるごと使える!
- 再現性が高く、迷いがなくなる!
- センスに自信のない人でも本格的な音楽が作れる!
■理論派のデメリット
- どこかで聞いたことのあるような曲になりがち
- いつもワンパターンになりがち
- 感情にストレートに響かない曲になりがち
理論を学んで活用することは、使えるワザが増えたり、何度でも繰り返し再現できたりなどのメリットがある反面、理論に頼りすぎてばかりいると、ありきたりで無難な楽曲になりがちな傾向があるようですね。
感覚派のメリット&デメリット
今度は感覚派のメリット&デメリットを考えてみましょう。
音楽というのは本来は感覚をベースとして生み出されたものですから、感覚を頼りに音楽を奏でることは、より本来の音楽のあり方に近い表現ができるかも!?
感覚なくして、心に響く音楽は作れませんよね!
■感覚派のメリット
- よりストレートに感情に訴えかける曲になる!
- 斬新な表現方法を模索できる!
- センスの高い人ほどずば抜けた作品を生み出しやすい!
■感覚派のデメリット
- 毎回手探りなので時間がかかる
- 再現性がない
- 王道パターンを求められると弱い
実際、感覚を大事にしてあげることで、よりストレートに感情に届きやすい音楽を作れる一方で、行き詰まったときの解決策が見つからず時間ばかり浪費してしまう傾向があります。
結局のところ、「理論」と「感覚」どっちが大事なの?
大事なのは、「理論」に裏付けされた「感覚」
理論にも感覚にも、どちらも良い面悪い面があることはお分かりいただけたと思います。
ぶっちゃけ、どちらが優れているとかどちらが劣っているということは全くない。
ならばこそ、素直に両方取り入れるのが良いのではないでしょうか??
ぼくが常に大事にしているのは、「理論に裏付けされた感覚」です。
理論だけでもダメ!感覚だけでもダメ!
理論によって「美しい音楽」の感覚をしっかり身につけ、そこで養った感覚をフルに活かしながら、心に響く音楽、今までにない表現方法を模索していく。
それこそが最も本質的な音楽家のあり方なのではないかな~と思います。
音楽ではよく「感覚派か?理論派か?」なんて議論がされますが
実は感覚だけでも、理論だけでも不十分。
本当にだいじなのは「理論に裏付けされた感覚」です。
理論というのは、人間が心地よく感じる感覚をまとめたものなので、
理論なしで感覚を養うのはある意味矛盾してる。どっちも大事です。
— 作曲家・稲毛謙介(イナゲケンスケ) (@Ken_Inage) January 8, 2020
ちなみイナゲは、どちらかというと「感覚派」
作曲をするときはほぼ感覚派だったりします。
あれこれ難しいことは考えず、心の赴くままに音楽を作っています。
だけどその感覚は、これまでしっかり理論を学んできたからこそ身についたものでもあります。
理論と感覚は相反するものではなく、互いに良い相乗効果をもたらす切っても切れない関係。
「理論派」か「感覚派」かなんて不毛な派閥争いはやめて、双方の良いところをどんどん取り入れてながら、よりクリエイティブで楽しい音楽ライフを送ってみてはいかがでしょうか?
まとめ
というわけで、「理論派」と「感覚派」あなたはどっち?というテーマでコラムをお届けしました。
理論を学ぶことで美しい音楽の型を知り、そうして養われた感覚を頼りに、自由に音楽をクリエイトする。
そんな向き合い方ができたら、音楽の楽しみも倍増です!
今日の記事が、ひとつの気づきになれば幸いです。
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