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シンセアレンジ&ダンスミュージックアレンジの手順とテクニックを解説

こんにちは、作曲家・稲毛謙介です。

今日は、シンセサイザーアレンジの締めくくりとして、本格的なダンスミュージックを作るための一連の流れをご紹介していきます。

  • シンセアレンジの流れ
  • アレンジの構成方法
  • 楽曲を盛り上げるテクニック

フロアのテンションが沸き立つ、かっこいい楽曲に仕上げるためのテクニックを余すことなくご紹介しますので、ぜひご活用ください。

シンセアレンジを構成する各パートの概要については、以下の記事をご覧ください。

基本的なシンセアレンジテクニックを使ったプログレッシブハウスのDEMO

※こちらの内容は動画でも学習することができます。

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シンセアレンジの流れ

シンセアレンジの流れ

まずは8小節のパターンを作る

シンセアレンジ、とくにプログレッシブハウスなどの4つ打ち音楽は、8小節パターンの繰り返しで楽曲が構成されていることが多いです。

クラブで踊ることを目的に作っているため、あまりにもコロコロと展開が変わってしまうと踊りにくくなってしまうんですね。

ですから、まずは基本となる8小節のパターンを作ってしまい、それをループしながら楽曲の構成に合わせて展開させていきましょう!

楽曲の根幹部分である

の3点でしっかりと土台をつくり、次にパッドやシーケンシャルなどで演出、最後にメロディを乗せるのが良いでしょう。

8小節パターン例

全体の構成を決める

先ほど作った8小節のアレンジを元に全体の構成を決めていきましょう。

イントロからアウトロにかけてトラックを抜き差ししながら、各パートを配置。

緩急をつけながら楽曲を構成していきます。

8小節ループを使ったシンセアレンジの組み立て例

ロングミックスを意識したアレンジ

クラブでは、DJがいくつもの曲を切れ目なくつなぎながら再生していきます。(これを”ミックス”といいます。)

ミックスには様々な手法がありますが、その中でも、先行する楽曲と後続の楽曲が同時に再生されている時間が長いミックス手法をロングミックスといって、前後の楽曲を滑らかにつなげたい場合には必須のテクニック。

ロングミックスを実現するためには、後続の曲は長めのイントロを持っている必要があります。(イントロが1分以上に及ぶことも珍しくありません。)

ですから、ロングミックスを想定して、少し長めのイントロを作っておいてあげるとよりそれっぽいアレンジになります。

 

楽曲を盛り上げるテクニック

楽曲を盛り上げるテクニック

ここからは、8小節ループで構成された楽曲の単調さを払拭し、テンションの上がる楽曲に仕上げていくためのさまざまなテクニックをご紹介します。

  • SE(効果音)の活用
  • リズムの縮小
  • フィルターによる低音コントロール

SE(効果音)の活用

楽曲の盛り上がりをより顕著に聞かせるために、SE素材を利用してメリハリ出してあげましょう。

代表的な2種類のSEをご紹介します。

ライザー系SE

その名の通り、音が上昇するようなサウンドを持つSEです。

音程の上昇に伴い、徐々に楽曲のテンションが上がっていくように聞かせることができます。

各セクションが開始する2小節〜8小節前から配置し、盛り上がりを演出していきましょう!

ヒット系SE

オケヒット等に代表される、インパクトのあるSEです。

クラッシュシンバルと同じ要領で各セクションの頭に配置することで、そのセクションをド派手に飾ることができます。

ライザーで盛り上げた後に使用すると、より強いインパクトを演出できて効果的!

SEを組み込んだアレンジ例

リズムの縮小

8小節でループするアレンジを、4小節単位、2小節単位など徐々に短いスパンでループさせることによって、強い緊張感と盛り上がりを演出するテクニックです。

元々は「ビートジャグリング」と呼ばれる、再生中のレコードを任意の場所に巻き戻すことで実現していた高等テクニックですが、近年はCDJなどのデジタルDJ機器の登場や、DAWによる波形編集を用いて簡単に実現可能となった技法です。

8小節→4小節→2小節→1小節→2拍→1拍といった具合に、徐々に半分の長さになるようエディットすることで簡単に組み込むことができます。

リズムの縮小を使ったアレンジ例

フィルターによる低音コントロール

4つ打ち系音楽において、内蔵を揺さぶるようなパワフルな低音はフロアの盛り上がりを左右する重要な要素です。

その低音を敢えてカットすることで、聴衆に健全なフラストレーションを与えることができます。

低音をカットすることで、リスナーは低音を強く欲する状況となり、再び低音が復活した際に大きな盛り上がりへとつながっていきます。

低音のコントロールは主にハイパスフィルターによって行います。

本来は、DJが現場でリアルタイムに行うものですが、アレンジの一環としてDAW上で仕込んでおくことも可能です。

フィルターによる低音コントロール例

 

まとめ

というわけで、本格的なダンスミュージックを制作するためのテクニックをご紹介しました。

これまでに学んだ各パートのアレンジテクニックと合わせてご活用いただくことで、さまざまな音楽ジャンルへの応用もできるようになると思います。

しっかりと理解して、ご自身の創作活動に生かしてくださいね!

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