ヴァースで大活躍!バッキング型ホーンアレンジのテクニックを解説!
こんにちは、作曲家・稲毛謙介です。
今日は、ホーンアレンジの基本となる4つの型のうち、歌中での伴奏に使える「バッキング型」について、詳細なアレンジ方法を解説していきます。
- バッキング型の特徴
- アレンジのポイント
- 実際のアレンジ手順
など、バッキング型アレンジを完成させるために必要な情報を網羅していますので、ぜひ参考にしてみてください。
バッキング型はこんなアレンジです。
【ホーンアレンジの基本となる4つの型についての解説はコチラ】
ホーンアレンジの基本形2:バッキング型の特徴
バッキング型の基本
バッキング型は、ヴォーカルなどメインメロディの裏で伴奏的に演奏するフォームです。
ホーン全体でコードを形成しながら、リズムやパターンを刻むのが主な演奏スタイル。
楽譜で見ると以下のような形です。
バッキング型のサウンドを聴いてみよう!
ホーンのみ
バンド全体
バッキング型アレンジのポイント
バッキング型アレンジのポイントは以下の通りです。
- コードをリズミカルに刻む
- 統一感のあるのリズムパターンを繰り返し演奏
- ところどころオカズを入れるとなおよし
ひとつひとつご説明していきます。
1.コードをリズミカルに刻む
バッキング型の最も重要な役割は「伴奏」。
ホーンセクションはコード感とリズム感の双方を担うことになります。(シンセアレンジにおけるプラックのようなイメージです。)
スカのように八分ウラを刻み続けるだけのアレンジもあれば、前述のサンプルのように特定のリズムパターンを演奏する場合もありますが、「コード + リズム」こそが、この型の最重要項目です。
2.統一感のあるのリズムパターンをくり返し演奏
バッキング型では、原則として統一感のあるリズムパターンをくり返し演奏します。
例えば以下の譜例の場合は、8小節フレーズのうち1〜6小節目までは2小節ごとの統一感のあるリズムパターンが演奏されていることがわかると思います。
3.ところどころオカズを入れるとなおよし
上記の譜例では、2小節ごとに統一感のあるパターンを演奏しつつも、3小節目にオカズを入れていることもお分かりいただけると思います。
このように、ところどころパターンを崩してオカズを入れてあげるのもカッコイイアレンジのコツです。
ホーンアレンジの基本形2:バッキング型のアレンジ手順
バッキング型のアレンジ手順は以下の通りです。
- 1st Tpで基本的なリズムパターンを決める
- 2nd Tp、Sax、Tbでコードボイシングする
- 必要に応じてオカズを入れる
1. 1st Tpで基本的なリズムパターンを決める
まずは、基本となるリズムパターンを1st Tpで打ち込みながら決めていきましょう。
前述のとおり、統一感のあるリズムパターンをベースにする必要があるので、まずは毎度同じパターンを繰り返すように打ち込みます。
2. 2nd Tp、Sax、Tbでコードボイシングする
1で決めたリズムパターンを2nd、Sax、Tbにコピペして、コードをボイシングしていきます。
例によって、コードボイシングの方法についてはこちらの記事で解説しておりますので、ぜひ参考にしてみてください。
3.必要に応じてオカズを入れる
最後に、ところどころ必要に応じてオカズを入れていきましょう。
単調に聞こえるポイントを補完してあげる程度で問題ありません。
多くの場合は、2回目、4回目など偶数回に手を入れてあげると自然に仕上がります。
まとめ
というわけで、バッキング型ホーンアレンジについて、詳細な解説をお届けしました。
バッキングといえど、ホーンセクションが加わるだけで楽曲の華やかさは格段にアップします。
とくに、AメロやBメロなど楽曲のヴァース部分で役立つテクニックですので、ぜひチャレンジしてみてください!
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