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ヴォーカルのミキシング③:ヴォーカルのボリューム調整をマスターしよう!

こんにちは、作曲家・稲毛謙介です。

今日は、ヴォーカルのボリュームコントロールについて解説していきます。

  • ヴォーカルのレベル書き
  • レベル書きで着目すべきポイント
  • ヴォーカルの音量バランス

楽曲の主役であるヴォーカルを明瞭に聴かせるためには、ボリュームの調整は不可欠。

とくにレベル書きはヴォーカルのMixにおいてマストともいえるテクニックです。

どのような観点でレベルを書いていけばよいのか?

その基本的な考え方についても詳しくレクチャーしていきますので、しっかりマスターしていきましょう!

※本企画はデータ連動企画となっています。講師イナゲが作った楽曲のパラデータをダウンロードすることができますので、ぜひそちらも合わせてご活用ください!

データのダウンロードはこちら

今回の教材曲:プロスペロー『MOB 〜この街のありふれた一人〜』

 

ヴォーカルのミキシング③:ヴォーカルのボリューム調整をマスターしよう!

ヴォーカルのミキシング③:ヴォーカルのボリューム調整をマスターしよう!

ヴォーカルのレベル書き

ギターのソロパートでも解説したように、コンプだけでは詰め切れない音量のバラツキを調整するためには、ボリュームオートメーションを書くことが重要。

とくにヴォーカルは楽曲において最も主役となるパートですから、ほかのパートに埋もれて聞こえなくなってしまっては本末転倒ですよね。

重箱の隅をつつくような感覚で丁寧にレベルを調整していきましょう!

実際に、ボリュームを書く前と書いた後のサウンドの違いを聞き比べてみましょう。

レベル書き前

レベル書き後

前者はヴォーカルがときおり奥に引っ込んでしまったり、子音が聞き取りにくかったりと不安定な要素が多いですが、レベルを書くことでそのような問題を解決できます。

このように、オートメーションを活用することでより聞きやすいヴォーカルに仕上げていくというわけですね。

レベル書きで着目すべきポイント

ヴォーカルのレベルを書く際に着目すべきポイントは、大きく分けて以下の4つです。

  • フレーズの入り
  • 子音
  • ロングトーンの減衰
  • その他音量の大きいor小さいところ

フレーズの入り

各フレーズ冒頭の部分は軽くボリュームを突いてやると聞きやすくなります。

とくにセクション冒頭などは、クラッシュシンバルやFXなどの派手な演出が入りがち。

ヴォーカルが埋もれてしまわないようボリュームを上げるのが鉄則です。

また、フレーズ頭をしっかり聞かせることでリスナーさんの意識をヴォーカルに向けさせる意図もあります。

子音

歌詞をはっきりと聞かせる上で子音の存在はとても重要です。

しかし、オケ中では子音が埋もれてしまい歌詞が聞き取りにくくなることもしばしば。

そんなときは子音のボリュームをがっつりあげて、言葉がはっきりと聞き取れるよう調整しましょう。

ロングトーンの減衰

ロングトーン(伸ばし)は徐々に音量が減衰していくもの。

それにともなって少しずつヴォーカルがパワーダウンして聞こえてしまうので、その分をオートメーションで補うとよいでしょう。

もちろん、あえて減衰させたい場合はこの限りではありません。

その他音量の大きいor小さいところ

上記3点のほか、音量が大きく聞こえたり小さく聞こえたりするところは都度ボリュームを書いて調整していきます。

フルコーラス分ボリュームを書くのは骨が折れる作業ですが、丁寧に処理するほどにヴォーカルの聞きやすさ&楽曲の完成度がアップします。

臆せずチャレンジしましょう!

ヴォーカルの音量バランス

最後に、ヴォーカルの音量バランスについて解説していきます。

ヴォーカルの音量に関しては好みも大きくわかれるところで、一概に「これが正解!」ということはいえません。

とはいえ、基本は以下の図を意識しながらバランスをとると良いでしょう。

やはり主役ですから、ほかのどのパートよりもしっかりと聞こえる音量がよいですね。

バンドでいうならば、スネアよりも1〜2歩前面にせり出して聞こえるバランスを狙っていきましょう。

ヴォーカルの音量:中(ほどよいバランス)

ヴォーカルの音量:小(少し埋もれてしまっている)

ヴォーカルの音量:大(J-Popではこれくらい出ていることも)

 
 
   

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まとめ

というわけで、ヴォーカルのボリューム処理について解説しました。

他のトラックに埋もれることなく安定して聞こえるヴォーカルを実現するためにも、ボリュームコントロールの技術は不可欠。

基本的な考え方は今日の記事で全てお伝えしましたので、たくさん練習を重ねて上手にMixできるようになってくださいね!
 

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