濃密で大人なサウンド!テンションノートの基本概念を理解しよう!
こんにちは、作曲家・稲毛謙介です。
コード理論特集もいよいよ大詰め!今日から上級編の解説に入っていきます。
今回は「テンションノート」に関する基礎的な知識をレクチャー。
- テンションノートとは?
- ナチュラルテンションについて
- オルタードテンションについて
テンションを上手に扱えるようになると、これまで以上に複雑で多彩なサウンドを作れるようになります。
ジャズをはじめとしたブラックミュージックの作曲にも欠かすことのできない重要な要素ですので、しっかりと学んでいきましょう!
テンションノートの基礎知識
テンションノートとは?
テンションノートとは、4和音であるテトラッドをさら拡張し、三度ずつ音を積み上げていった際に生じるノートのことを指します。
テンションとは「緊張」という意味を持つ言葉ですが、文字通りコードに特有の緊張感を与え、複雑な響きを作ることができます。
テンションノートには以下の3つの音があります。
- ルートから九度上にある音 = 9th(ナインス)
- ルートから十一度上にある音 = 11th(イレブンス)
- ルートから十三度上にある音 = 13th(サーティーンス)
ナチュラルテンションとオルタードテンション
先ほどご紹介した三種類のテンションノートにはそれぞれ「長短」「増減」バージョンも存在し、それらを加味すると以下の7種のテンションが作られることになります。
- 短九度 = b9th(フラットナインス)
- 長九度 = 9th(ナインス)
- 増九度 = #9th(シャープナインス)
- 完全十一度 = 11th(イレブンス)
- 増十一度 = #11th(シャープイレブンス)
- 短十三度 = b13th(フラットサーティーンス)
- 長十三度 = 13th(サーティーンス)
このうち、「#」や「b」のついていないまっさらなテンションノートを「ナチュラルテンション」、「#」や「b」がついているテンションノートを「オルタードテンション」と呼びます。
というわけで、ナチュラルテンションとオルタードテンション、それぞれのサウンドを聴いてみましょう。
ナチュラルテンション
9th
11th
13th
ナチュラルテンションを使ったコード進行例
このように、複数のテンションを組み合わせて使うことも可能です。
オルタードテンション
b9th
#9th
#11th
b13
オルタードテンションを使ったコード進行例
全体的にかなりシブいサウンドになったことがお分かりいただけると思います。
とくに「b9」「#9」「b13」はドミナントコードと併用することで、ブルージーで大人なサウンドを作ることができます。
【オルタードテンションのマメ知識】
オルタードテンションには「b11」や「#13」は存在しません。それは、「b11」はメジャー3rdの音、「#13」は7thの音とそれぞれ一致するため、必要がないからです。
じゃあ「#9th」もマイナー3rdと同じ音じゃん!となりそうなものですが、実は「#9」はメジャー3rdと同時に鳴らすことができるテンションのため、マイナー3rdとは似て非なるものになります。(マイナー3rdはメジャー3rdと一緒に鳴らすことはできません。)
まとめ
というわけで、テンションノートの基礎知識についてお届けしました!
テンションを組み込むだけで、楽曲の雰囲気は一気に大人な印象に早変わり。
ジャズはもちろん、フュージョンやファンク、R&Bなど、ブラックミュージック系の楽曲にはとくに相性が良いですので、ぜひしっかりとマスターしていきましょう!
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