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フューチャーベースの作曲手順、作業の流れを理解しよう!

こんにちは、作曲家・稲毛謙介です。

今日からはいよいよ、フューチャーベース制作の実践テクニックについてお話していきます。

まずは、フューチャーベース制作における作業の全体像を把握するところからスタート!

手順をしっかりと守りながら作業を進めることで、

  • イメージ通りの楽曲に仕上がる
  • ムダな作業を極力減らせる
  • よりクリエイティブな作業に多くの時間をかけることができる

などなど、メリットがたくさんあります。

フューチャーベースのみならず、あらゆるジャンルの音楽制作に応用できるテクニックですので、しっかりとマスターしていきましょう!

※本企画はデータ連動企画となっています。講師イナゲが作った楽曲のパラデータをダウンロードすることができますので、ぜひそちらも合わせてご活用ください!

データのダウンロードはこちら

こちらの楽曲のパラデータをダウンロードできます。

 

フューチャーベースの作曲手順、作業の流れを理解しよう!

フューチャーベースの作曲手順、作業の流れを理解しよう!

フューチャーベースの作曲手順

ぼくはどんなジャンルでも、作曲をする際にほぼ必ず以下の手順で取り組みます。

  1. スケッチ作り
  2. ラフアレンジ
  3. サウンドの選定
  4. アレンジのブラッシュアップ
  5. ミックスダウン

※アコースティック楽器での演奏を想定した楽曲の場合は、4と5の間にモックアップのブラッシュアップ作業も追加されます。

それぞれの概要をご説明していきます。

■ 1.スケッチ作り

まず初めに行うのが、楽曲のスケッチ作りです。

どんな音楽でもそうですが、作業の初期段階で作品の全体像を固めてしまうことが大事です。

スケッチなしに曲作りを行うことは、設計図のない状態で家を建てるようなもの。必ずどこかで歪みが生まれます。

ですから、細かい作業をする前に必ずスケッチを作るクセをつけておきましょうね!

この段階では、

  • メロディ
  • コード(必要に応じてベースも)
  • リズム

の3要素が、もっともシンプルな状態で組み上がっていればOKです。

音色も簡易的なものでOK!(ぼくはいつもピアノの音色を中心にスケッチします。)

今回の教材曲では、以下のようなスケッチを作りました。

メロディ、コード、ベース、リズムのみで組み立てたスケッチ

■ 2.ラフアレンジ

スケッチを元に、今度はラフアレンジをしていきます。

いわば、音の肉付けですね。

スケッチで固めたメロディ、コード、リズムの3要素を、完成形がイメージしやすい状態に近づけていきます。

具体的には、以下の3点が中心になります。

  • パートの置きかえ
  • フレーズのブラッシュアップ
  • フレーズの追加

例えば、コードパートをシンセに置き換えたり、ドラムの手数を増やしたり(あるいは減らしたり)、対旋律パートを追加したりなどですね。

細かい調整は後ほどしていきますが、ここでは、現時点で必要だと感じるパートは全て追加しておくと良いかもしれません。

フューチャーベースの場合、以下のようなパートの割り振りで考えてみると良いでしょう。

■ 3.サウンドの選定

大まかなラフアレンジが仕上がったら、今度はサウンドの選定に入りましょう。

お手持ちの音源に収録されているプリセットを聴きながら、イメージに近い音を選んでいきます。

とくにEDMをはじめとしたシンセ主体のジャンルでは、使用する音色によって楽曲全体のイメージが大幅に変わってきます。

最終的にどんなサウンドに仕上げたいのか?

それをしっかりイメージしながら、プリセットを切り替えつつ、理想に近いサウンドを選んでいきましょう。

音源によっては、気に入った音色をお気に入り登録してあとから簡単にソートできるものもありますので、それらを活用すると便利ですね!

【補足】全ての作業の中でぼくが一番時間をかけているのが、この「サウンドの選定」です。音色そのものが完成系イメージから大幅に外れてしまっていると、後からでは修正不可能。だからこそ、ここは焦らずじっくり取り組みましょう。慣れないうちは全てのプリセットを試してみても損はないはずです!

■ 4.アレンジのブラッシュアップ

サウンドの置き換えが完了したら、今度はアレンジをブラッシュアップしていきましょう。

なぜこの段階でアレンジのブラッシュアップを行うかというと、サウンドが置きかわることで以下のようなことが起こりうるからです。

  • 必要(or不要)なパートが見えてくる
  • 音色にインスパイアされて新たなアイディアを思いつく

サウンドが完成形に近づくことで、現状のアレンジに何が足りないのか、あるいは何が余分なのかが見えるようになってきます。

また、音色を選んでいる際に偶然面白い音色を見つけたりすると、それらを使った新しいフレーズやギミックなどのアイディアが浮かんでくることもよくありますよね。

そういった要素を組み込んでいくために、サウンドの選定後に改めてアレンジを見直すフェイズを設けるといいでしょう。

そうそう、各トラックの細かい音作りもこのタイミングでやっておくと良いですね。

■ 5.ミックスダウン

理想のアレンジ&サウンドが出来上がったところで、ようやくミックスダウンに入っていきます。

ここでは、楽曲全体の音量、音質、音像の調整をしていきます。

制作した楽曲の聴き映えがよりよくなるよう、

  • 音量バランスの調整
  • EQやコンプの調整
  • リバーブの調整

などを行いながら、納得のいくまで作り込んでいきましょう。

 

まとめ

というわけで、フューチャーベース制作の大まかな流れを解説してきました。

記事中でもお伝えしましたが、今日ご紹介した作業手順は、あらゆるジャンルの楽曲制作で使えるテクニックです。

ひとつひとつ順番を守って作業していくことで、ムダなく楽曲を組み立てることができると思います。

ぜひ参考にしてみてくださいね!

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