3管、4管ってなに?ホーンセクションの人数と編成について解説!

こんにちは、作曲家・稲毛謙介(@Ken_Inage)です。
今日は、ホーンセクションの編成について解説していきたいと思います。
同じホーンセクションでも、トランペット、トロンボーン、サックスがそれぞれ1名ずつのシンプルな編成から、ビッグバンドのような大規模なものまで様々。
求めるサウンドに応じて、適切な編成を選択することも大切なテクニックのひとつですので、しっかり学んでいきましょう!
3管、4管ってなに?
ホーンセクションの編成を学ぶ上で欠かせない、「3管」「4管」などの言葉の意味を学んでいきましょう。
「◯管」はホーンセクションの人数を表す言葉
「3管」「4管」といった言葉は、そのままホーンセクションの人数を表します。
3管ならば3人編成、4管ならば4人編成といった具合ですね。
- 3管 → 3人編成のホーンセクション
- 4管 → 4人編成のホーンセクション
ホーンセクションには、2管編成のデュオから13管編成のビッグバンドまで、実に様々な編成が存在します。(ビッグバンドではさらに大きな編成になることも。)
これは、あくまで編成の規模(人数)を表すだけの言葉ですので、その楽器の組み合わせはシーンによって様々です。
どのような組み合わせが考えられるかは、本記事の後半でご説明していきます。
オーケストラにおける「◯管」との違い
オーケストラの編成においても、「2管編成」「3管編成」といった言葉が使われますが、ホーンセクションのそれとは考え方が違います。
オーケストラで「◯管」という場合には、◯に入る数字が、木管楽器各パートの人数を表します。
- 2管編成のオーケストラ → フルート、オーボエ、クラリネット、バスーンがそれぞれ2名ずつ(合計8人)
- 3管編成のオーケストラ → フルート、オーボエ、クラリネット、バスーンがそれぞれ3名ずつ(合計12人)
このように、ホーンセクションとオーケストラでは、同じ言葉でも意味が全く変わってくるんですね。
少々紛らわしいですが、しっかり覚えておきましょう!
代表的なホーンセクションの編成と楽器構成
ここからは、ホーンセクションの代表的な編成について詳しくご紹介していきます。
セクションを構成するプレイヤーの人数ごとに、それぞれメジャーな組み合わせをご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
3管編成
3管編成における代表的な組み合わせは、以下の通りです。
- パターン①:Tp + A.Sax + Tb
- パターン②:Tp + T.Sax + Tb
- パターン③:Tp + Tp + Tb
- パターン④:Tp + A.Sax + T.Sax
基本は、パターン①やパターン②のように、トランペット、トロンボーン、サックスが1本ずつの組み合わせが最もメジャーです。
パターン③は、金管楽器だけで組み合わせたブラスセクション、パターン④はサックスを多めに配置した木管主体のセクションとなります。
4管編成
4管編成における代表的な組み合わせは、以下の通りです。
- パターン①:Tp + Tp + A.Sax + Tb
- パターン②:Tp + Tp + T.Sax + Tb
- パターン③:Tp + Tp + Tp + Tb
- パターン④:A.Sax + T.Sax + T.Sax + B.Sax
パターン①〜③は、3管編成におけるパターン①〜③にトランペットを1本追加した形なのでわかりやすいですね。
このほか、パターン④のようにサックスだけで構成された編成もあります。
5管編成
5管編成における代表的な組み合わせは、以下の通りです。
- パターン①:Tp + A.Sax + T.Sax + Tb + B.Sax
- パターン②:Tp + Tp + A.Sax + T.Sax + Tb
5管編成についてはこれ以外にも様々な種類がありますが、基本はサックスセクションを充実させたパターン①かブラスセクションを充実させたパターン②で考えるのが良いと思います。
6管編成、8管編成
6管編成や8管編成にもなるとありとあらゆる組み合わせが考えられますので、ここではそれぞれ最も代表的なものをご紹介しておきます。
- 6管編成:Tp + Tp + A.Sax + T.Sax + Tb + B.Sax
- 8管編成:Tp + Tp + Tp + Tb + A.Sax + T.Sax + T.Sax + B.Sax
ここまでの大きな編成になってくると、アレンジ全体におけるホーンの存在感が爆裂に高まってきます。
ホーンセクションを主体としたアレンジに仕上げたい場合に採用すると良いでしょう。
13管編成(ビッグバンド)
最後にビッグバンドのご紹介です。
ビッグバンドの編成はほぼ固定で決まっています。
- トランペット → 4人
- トロンボーン → 4人(うち1名バストロンボーン)
- サックスセクション → 5名
という形が基本となり、場合によってはトランペットとトロンボーンを5名ずつに増やすこともあります。
まとめ
というわけで、ホーンセクションの編成について詳しく解説しました。
今回のホーンセクション特集では、ポップスにおけるのホーンセクションとして最も基本となる「3管」「4管」でのアレンジを中心にお話していく予定ですので、そちらも楽しみにお待ちいただければ幸いです!
【オススメ】アレンジ、打込み、Mixが学び放題!豊富なカリキュラムでいつでもどこでも充実の音楽学習!

ワンランク上のサウンドをあなたのものに!音楽学習ポータルサイト「OTO×NOMA」では、音楽制作スキルアップに役立つカリキュラムがいつでもどこでも学び放題。音楽理論、アレンジテクニック、打込み&シンセサイザープログラミング、ミキシングテクニックまで、現役プロ作曲家が作り上げた豊富なカリキュラムで充実の音楽学習をお楽しみください。
【無料プレゼント】プロ作曲家のマルチトラックデータ&スコアをプレゼント中!
作曲家・稲毛謙介公式LINEアカウントでは、2019年秋にリリースされた、SETEBOS『THEO』のマルチトラックデータを全曲無料プレゼント中。なんと、ストリングス&クワイアを生録音した贅沢仕様!プロのアレンジ&サウンドメイキングのテクニックを余すことなく垣間見ることができるチャンス。ぜひこの機会にご活用ください!
【公式LINEご登録はこちら(登録無料)】
