ホーンセクション最大の魅せ場！キメ型ホーンアレンジのテクニックを解説！

こんにちは、作曲家・稲毛謙介です。

今日は、ホーンアレンジの基本となる４つの型のうち、ホーンセクション最大の魅せ場である「キメ型」について、詳細なアレンジ方法を解説していきます。

キメ型の特徴
アレンジのポイント
実際のアレンジ手順

など、キメ型アレンジを完成させるために必要な情報を網羅していますので、ぜひ参考にしてみてください。

キメ型はこんなアレンジです。

【ホーンアレンジの基本となる４つの型についての解説はコチラ】

2020.09.16

ホーンセクションアレンジ（編曲）の基本となる４つの型をご紹介！

この記事では、ホーンアレンジの基本となる４つの型についてその概要をお伝えしています。ホーンアレンジは原則としてセクション全体で同じ動きをすることが多いため、アレンジも非常にシンプルで潔いものが多いです。まずは基本の４フォームの雰囲気を掴んでいきましょう！...

Index

キメ型の基本
- キメ型のサウンドを聴いてみよう！
キメ型アレンジのポイント
1. キメを入れる場所を検討する
2.1st Tpでフレーズを入力する
3.2nd Tp、Sax、Tbでボイシングする
まとめ

ホーンアレンジの基本形４：キメ型の特徴

キメ型の基本

キメ型はその名の通り、ここぞというポイントでド派手なキメを演奏するフォームです。

ホーンセクションによるキメは、他のどの編成よりもパワフルで聞き応えたっぷり。

まさにホーンセクションの１番の魅せ場といっても過言ではないでしょう。

楽譜で見ると以下のような形です。

キメ型のサウンドを聴いてみよう！

ホーンのみ

バンド全体

キメ型アレンジのポイント

キメ型アレンジのポイントは以下の通りです。

できる限り華やかでド派手なフレーズを
フォールやシェイクなどの奏法を入れるのも効果的
ホーン以外のパートとリズムを揃えるのもGood

ひとつひとつご説明していきます。

1.できる限り華やかでド派手なフレーズを

前述のとおり、キメ型はホーンセクション一番の魅せ場。

できる限り華やかでド派手なフレーズを用意してあげましょう。

具体的には、以下の３点を意識してフレーズを書いてあげると、よりかっこよくキマります。

上行系のフレーズでテンションUP
アクセント＆スタッカートを盛り込んだ歯切れの良いフレーズ
ハイトーン付近を効果的に使用

2.フォールやシェイクなどの奏法を入れるのも効果的

キメ型では、フォールやシェイクなどホーン独自の派手な奏法を取り入れるのも効果的です。

とくにサビ頭やサビ終わりなどでのフォールは、ホーンセクションの十八番。

積極的に取り入れてみると良いでしょう。

ホーンセクションの各種奏法については、こちらの記事でも詳しく解説しています。

2020.09.10

ホーンセクションの楽譜の読み方＆書き方。各種奏法の表記、略語まで徹底解説！

この記事では、ホーンセクションの楽譜の読み方＆書き方について解説しています。各楽器の表記名と略記、楽器ごとの音部記号、各種奏法の記譜方法など、ホーンセクションの楽譜を書く上で覚えておきたい知識をまとめましたので、ぜひ参考にしていただければ幸いです。...

3.ホーン以外のパートとリズムを揃えるのもGood

サビ前などでは、他の楽器とリズムを揃えて、バンド全体でキメるのも非常に効果的。

サビは楽曲１番の聴かせどころ。

そんなサビ前にバンド全体でリズムを揃えたキメを用意してあげることで、より一層サビが引き立つことでしょう。

ホーンアレンジの基本形４：キメ型のアレンジ手順

キメ型のアレンジ手順は以下の通りです。

キメを入れる場所を検討する
1st Tpでフレーズを決める
2nd Tp、Sax、Tbでボイシングする

1. キメを入れる場所を検討する

まずは、どこにキメを入れるかを入念に検討しましょう。

とはいえ、キメが映えるポイントはおおよそ決まっています。

イントロ頭、イントロ終わり
サビ前、サビ中、サビ終わり
インター前、インター終わり
オーラス

上記４点を中心に、キメが入ることで楽曲が引き立つポイントを選定していきましょう！

2.1st Tpでフレーズを入力する

キメを入れる場所が決まったら、1st Tpでフレーズを入力していきましょう。

この時、前述した

上行系のフレーズでテンションUP
アクセントやスタッカートを盛り込んだ歯切れの良いフレーズ
ハイトーン付近を効果的に使用

を意識してフレーズを考えていきます。

上行系で駆け上がり、ハイトーン付近からフォールでキメるといった形は、ホーンセクションの典型的なキメパターンですね。

3.2nd Tp、Sax、Tbでボイシングする

最後に、全体をボイシングしていきましょう。

キメ型の場合は、基本はユニゾンボイシングでオッケーかと思います。

ホーン全体でユニゾンしながらキメを演奏することで、説得力もマシマシです。

もちろんコードボイシングを取り入れることも問題ありません。

フレーズを引き立たせたい場合はユニゾンで、リズム重視ならコードボイシングといった基準で選ぶとよいでしょう。

ボイシングのテクニックにについてはこちらの記事をご活用ください。

2020.09.13

ホーンセクションのボイシング基本編。３管＆４管編成のボイシングを学ぼう！

この記事では、ホーンセクションのボイシングのうち、３管編成と４管編成のボイシングについて解説しています。ホーンアレンジを行う上で、ボイシングの知識は絶対に欠かせません。５管以上の大きなホーンセクションのボイシングにも通じる非常に重要なテクニックですので、しっかり学んでいきましょう。...

まとめ

というわけで、キメ型ホーンアレンジについて、詳細な解説をお届けしました。

キメのないホーンはホーンにあらず！といっても差し支えないくらい、ホーンアレンジにおいて重要な型となります。

ホーンセクションの名曲を分析しつつ、カッコいいキメの引き出しを増やしていくのがオススメです。

ぜひ、あなたなりのベストなキメを研究してみてください！

【オススメ】音大・専門学校レベルのセミナーをスマホ１つで受け放題！月々わずか２,９８０円から！

作曲・DTMを学びたいけどレッスンに通う時間がない！そんなあなたに朗報！音大・専門学校レベルのセミナーを、スマホ１つで２４時間３６５日受け放題！ご自宅で、外出先で、いつでもどこでも本格的な音楽教育をお楽しみいただけます。国内No.1の豊富なカリキュラムと２００時間を超えるセミナーアーカイヴに無制限アクセス！今ならなんと月々わずか２,９８０円（税込３,２７８円））から！詳細は以下のボタンをクリック！

メンバーシップの詳細はこちら