メロディアスなキーボードアレンジ③:リフレイン(リフ)を使ったアレンジをマスターしよう!
こんにちは、作曲家・稲毛謙介です。
今日は、キーボードを使ったリフレイン(リフ)の用法について解説していきます。
- キーボードリフ2つのタイプ
- フレーズ系リフレイン
- バッキング系リフレイン
- パラディドル系フレーズの作り方
ギターやベースではおなじみのリフですが、キーボードでもリフを演奏することは少なくありません。
メロディアスなキーボードアレンジの一環として重要なテクニックとなっていますので、楽しく学んでいきましょう!
※こちらの内容は動画でも学習することができます。
メロディアスなキーボードアレンジ③:リフレイン(リフ)を使ったアレンジをマスターしよう!
キーボードリフ2つのタイプ
リフレインとは、直訳すると「繰り返し」の意味。
同じパターンのフレーズやバッキングを繰り返し演奏することをいいます。
通称「リフ」と呼ばれることが多く、ギターやベース、キーボードなどのバンド楽器で演奏されることが多いですね。
キーボードリフの例
キーボードのリフには大きく分けて以下の2つのタイプがあります。
- フレーズ系リフレイン
- バッキング系リフレイン
それぞれ見ていきましょう。
■ フレーズ系リフレイン
その名の通り、特定のフレーズを繰り返すリフレインです。
メロディ的な要素が中心となっているため、キーボード単体で聞いてもとても印象的な仕上がりになります。
2パターンほどサンプルを用意してみました。
パターン①
両手でしっかりとメロディを演奏したパターンです。
楽曲のイントロや間奏にぴったりですね。
パターン②
こちらはブルースの定番リフです。
リズムを刻みながら、トップノートで印象的なメロディラインを奏でます。
単体でも十分メロディアスですが、バッキングとしてメインメロディの裏で演奏しても良いですね。
以下の楽曲では、間奏部分にパターン①のようなフレーズ系リフレインを挿入していますので、合わせて参考にしてみてください。
■ バッキング系リフレイン
こちらはバッキングを主体としたリフレインです。
フレーズ系のように明確なメロディはなく、コードとリズムを主体としたリフとなっています。
ベースとコードをリズミカルに演奏するこのタイプは、キーボード単体で豊かなグルーヴ感を醸し出すのが特徴。
とくにクラビネットではこのタイプのリフをバッキングとして演奏するのが定番となっています。
こちらも2パターンほどサンプルを用意してみました。
パターン①
ピアノバージョン
クラビネットバージョン
「VIm(Am9)」→「V7/V(D9)」→「IV/V(Fmaj7/G)」→「I(C)」→「V(G/B)」
という循環コードを使ったパターンです。
左手のベースラインと右手のコードコンピングのリズム感が心地よいグルーヴを作り出していますね。
このように、右手と左手のリズムをうまく絡めながらリフを組み立てるのがポイントです。
パターン②
ピアノバージョン
クラビネットバージョン
こちらは「パラディドル」と呼ばれる特殊な奏法を用いたパターンです。
パラディドルはドラムの奏法から派生したテクニックで、左右それぞれの手で連続した2つの音を弾くのが特徴です。
例えば以下のようなパターンが考えられます。
左左右左 左右左左 右左左右 左左右左
ドドタド ドタドド タドドタ ドドタド
この例では、左手が連続した2つの音を演奏していますね。(赤字部分が左手の連打。)
このように、両手で交互にリズムを刻むのではなく、いずれかの手を2回連続して演奏させるところがパラディドルのポイントとなっています。
やや複雑に見えるかもしれませんが、作り方は意外とカンタン!
このあとご説明していきますね。
なお、パラディドルについては氏家克典さんによる以下の動画が分かりやすいので、合わせてご覧いただければ幸いです。(1分8秒〜)
パラディドル系バッキングの作り方
それでは、パラディドル系バッキングの作り方を解説していきます。
パラディドル系バッキングを作る際には、以下の4つのステップで考えていきましょう。
- 左右それぞれ1音でリズムを作る
- 右手を和音にする
- 右手をスライドさせて動きを出す
- 左手にも動きを出す
順を追って解説していきます。
ステップ①:左右それぞれ1音でリズムを作る
まずは、左右それぞれ1音だけ使ってリズムを組み立てていきます。
難しいことはおいといて、リズムだけに集中してしまおうという魂胆です。
このとき、左右の手に2回連続して演奏する場所を盛り込むのがポイント。
ステップ②:右手を和音にする
リズムが完成したら、右手を単音から和音に変更しましょう。
シンプルに、コードネームの通りに和音を弾けばOKです。
ステップ③:右手をスライドさせて動きを出す
今度は、右手の和音を上下に動かして動きを出していきましょう。
これだけで途端にパラディドル系バッキングらしさが出てきます。
ステップ④:左手にも動きを出す
右手がいい感じになってきたら、最後に左手にも動きを出していきましょう。
左手はあくまでベースパートなので、オクターヴや5度の音を使って動きを出すと良いでしょう。
一見複雑に見えるパラディドルも、4つのステップで簡単に作ることができました!
まとめ
というわけで、キーボードリフの用法について解説しました。
リフレインという考え方を取り入れるだけで、キーボードアレンジのバリエーションも大きく広がります。
伴奏としてもリードとしても幅広く使えるリフ。
今日の記事を参考に、ぜひあなたの楽曲にも取り入れてみてください!
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