パンニングの基礎②:基本的なパンニングテクニックをマスターしよう!

こんにちは、作曲家・稲毛謙介(@Ken_Inage)です。
今日は、Mix時に行う基本的なパンニングテクニックについて解説していきます。
- パナーについて
- ステレオパナーの取り扱い
- モノラル音源のパンニング
- ステレオ音源のパンニング
前回解説した「モノラル」と「ステレオ」の違いを正しく理解し、それぞれを適切にパンニングしていくことで、空間を上手に活用したバランスの良いMixを行うことができます。
音量バランスについで重要なテクニックとなりますので、この機会にしっかりとマスターしていきましょう!
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パンニングの基礎②:基本的なパンニングテクニックをマスターしよう!
パナーについて
まずは、パンニングを行うための装置である「パナー」について理解しましょう。
基本的に、モノラルトラックにはモノラルパナー、ステレオトラックではステレオパナーが搭載されています。
いずれも、パナーのつまみを回すことで定位をコントロールすることが可能ですね!
ここまではみなさんもよくご存知かと思いますが、ステレオパナーについては特筆すべきことがあるためご説明しておきます。
■ ステレオパナーの取り扱い
ステレオパナーは、左右のチャンネルをそれぞれ独立して動かせるタイプの方が都合が良いです。
例えば、業務用スタジオで使用されるDAW「ProTools」はそのような仕様になっていますね。
AVID ProToolsのパナー
左右のチャンネルそれぞれに定位を設定できるため、
- ステレオ幅
- 傾き
の双方を簡単にコントロールすることができます。
一方、作曲用のDAWとして人気の高い「Logic Pro」や「Cubase」では、ステレオ素材も1つのパナーでコントロールする仕様です。
Steinberg Cubaseのパナー
Apple Logic Proのパナー
詳しくは後述しますが、左右のチャンネルに独立したパナーがない場合、ステレオ幅の調整ができないため正確な定位のコントロールが難しくなります。
もちろん別な方法で対処することも可能ですが、可能なら左右独立したパナーを持つDAWでMixした方が効率は良いといえます。
モノラル音源のパンニング
ここからは、モノラル音源のパンニング方法をご説明していきます。
モノラルデータの場合と、ステレオデータだが音はモノラルの場合で対処が異なりますので、それぞれご説明していきます。
■ モノラルデータの場合
モノラルデータの場合は特にむずかしいことを考える必要はありません。
音を配置したい場所までパナーを動かすだけでOKです。
センター配置(C)
左に振ったもの(L50)
右に振ったもの(R50)
■ ステレオデータだが音はモノラルの場合
前回の記事で解説したとおり、データ自体はステレオだが音はモノラルという場合があります。
この場合、2種類の対処方法があります。
- ステレオ幅をゼロにしてパンニングする
- 片チャンネルのみを使用してモノラルデータとして取り扱う
それぞれ詳しく解説します。
1. ステレオ幅をゼロにしてパンニングする
左右のチャンネルを1点に閉じることで、モノラルトラックと同様のパンニングを行う方法です。
パナーを閉じるだけなので、最も簡単な方法といえるでしょう。
ステレオ幅をゼロにしたもの(L0/R0)
ステレオ幅をゼロにして左に振ったもの(L50)
ステレオ幅をゼロにして右に振ったもの(R50)
2. 片チャンネルのみを使用してモノラルデータとして取り扱う
ステレオデータなのに音はモノラルという状態=左右のチャンネルに同一のサウンドが収録されているということ。
つまり、片方のチャンネルの音だけを使ってもサウンド自体に変化はありません。(音量が若干小さくはなります。)
ならばいっそのこと、片チャンネルだけを使ってモノラルトラックにしてしまうのもひとつの手です。
そうすることで、通常のモノラルデータと同様のパンニングが可能になります。
ステレオ音源のパンニング
前述の通り、ステレオ音源では以下の2点をコントロールすることになります。
- ステレオ幅
- 傾き
これらをコントロールするには、通常のパナーを使う方法とステレオイメージャーを活用する方法の2種類が考えられます。
それぞれ解説していきます。
■ 通常のパナーを使ったパンニング
左右のパナーの位置を広げたり狭めたりすることで、ステレオの幅をコントロールすることができます。
また、ステレオ幅を狭めた上で全体の位置を左右に振ることで、ステレオ感を保ったまま定位をコントロールすることができます。
デフォルトの状態(L100/R100)
ステレオ幅を狭めたもの(L30/R30)
ステレオ幅を狭めて左に振ったもの(L80/R20)
ステレオ幅を狭めて右に振ったもの(L20/R80)
■ ステレオイメージャーを使ったパンニング
ステレオ音源をパンニングする場合、ステレオイメージャーを使うのも良いでしょう。
とくに、左右独立したパナーが搭載されていないDAWを使う場合は必須のテクニック。
ステレオイメージャーでは、ステレオ幅と傾きを簡単にコントロールすることができます。
WAVESの「S1 Stereo Imager」を使った例をご紹介しておきます。
ステレオ幅を狭めたもの(Width0.50)
ステレオ幅を広げたもの(Width1.50)
ステレオ幅を狭めて左に振ったもの(Width0.50/Rotation-30)
ステレオ幅を狭めて右に振ったもの(Width0.50/Rotation+30)
まとめ
というわけで、パンニングの基本テクニックについて詳しくお届けしました。
モノラル音源とステレオ音源それぞれを効果的にパンニングできるようになると、よりバランスの良いMixができるようになります。
テクニック自体は難しいものではありませんので、今日の記事を参考にしっかりマスターしていきましょう!
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