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ボリュームオートメーションでMixを音楽的に!各トラックのレベル書きを徹底解説!

こんにちは、作曲家・稲毛謙介です。

今日は、Mix時に行う各パートのレベル書きについて解説していきます。

  • レベル書きとは?
  • レベル書きが必要なケースとその事例

レベル書きとは、すなわちボリュームオートメーションのこと。

各パートの音量を細かくコントロールすることで、より音楽的でメリハリのあるMixに仕上げることができます。

重箱の隅をつつくような細かい作業ですが、楽曲のクオリティを高めるためには欠かせないテクニック。

しっかりマスターしていきましょう!

※本企画はデータ連動企画となっています。講師イナゲが作った楽曲のパラデータをダウンロードすることができますので、ぜひそちらも合わせてご活用ください!

データのダウンロードはこちら

今回の教材曲:プロスペロー『MOB 〜この街のありふれた一人〜』

 

ボリュームオートメーションでMixを音楽的に!各トラックのレベル書きを徹底解説!

ボリュームオートメーションでMixを音楽的に!各トラックのレベル書きを徹底解説!

レベル書きとは?

以前、ヴォーカルギターソロのミキシング時にもお伝えしましたが、レベル書きとはボリュームオートメーションのことです。

フェーダーの動きをあらかじめDAWに記録しておくことで、各トラックのボリュームを流動的にコントロール。

聞こえにくい部分の音量を一時的に上げたり、逆に他のパートを聴かせるために音量を下げたり、様々な目的で使用することができます。

一般的にヴォーカルやソロパートに対して行われるレベル書きですが、もちろんその他のパートに対しても有効。

より音楽的な2mixに仕上げるためにも、ボリュームオートメーションを積極的に書いて楽曲を演出していきましょう!

レベル書きが必要なケースとその事例

ここからは、どういった場合にレベル書きが必要なのかを解説していきます。

レベル書きが必要なケースは大きく分けて以下の4つです。

  1. 部分的に聞こえにくい部分を聴きやすくしたい場合
  2. 特定のパートを一時的に大きく(または小さく)したい場合
  3. ベースのレベルを安定させたい場合
  4. ノイズを除去したい場合

1. 部分的に聞こえにくい部分を聞きやすくしたい場合

ヴォーカルギターソロに施したものと同義のものと考えていただいて差し支えありません。

ヴォーカルやギターソロでは、バックトラックに埋もれないよう丁寧にレベルを書いて安定した存在感を実現しましたね。

同様に、しっかり聴かせたいのに他のパートに埋れてしまって聞き取りにくい部分がある場合は、レベルを書いて対応しましょう。

ピアノソロにオートメーションを書いて聞こえにくい部分を持ち上げた様子

オートメーション無し

オートメーション有り

2. 特定のパートを一時的に大きく(または小さく)したい場合

特定のパートを一部分だけ目立たせたい、あるいは目立たなくしたいといった場合もあるかと思います。

例えば、所々入ってくるオカズ的なフレーズを目立たせたり、オブリを担当するパートの音量を控てソロを引き立てるなどですね。

全てのパートが一定のボリュームで鳴っているとどこを聴かせたいのか不明瞭になってしまいます。

聴かせたいパートが気持ちよく聞こえるようボリュームを書いて調整しましょう!

オートメーションでストリングスのオカズを目立たせた様子

オートメーション無し

オートメーション有り

 

ソロ裏のストリングスを下げて控えめにした様子

オートメーション無し

オートメーション有り

3. ベースのレベルを安定させたい場合

バンド全体を下支えするベースの安定感も非常に重要です。

とくに生演奏の場合はダイナミックレンジが大きく、ベースが出たり引っ込んだりして安定感のないサウンドになることも。

そのような時はレベルを書いて補いましょう。

コンプで十分に安定感を確保できている場合は無理に書かなくてもOKです。

ベースにオートメーションを書いて安定感をアップ

オートメーション無し

オートメーション有り

4. ノイズを除去したい場合

とくに生演奏の場合に起こりがちですが、演奏の中にさまざまなノイズが紛れ込んでしまうことがあります。

音楽的に全く必要のないノイズならば、波形をカットしたりノイズリダクションツールを用いて除去してしまえば良いのですが、一概に不必要とは言えない場合があります。

ピアノのペダルノイズやギター&ベースのフレットノイズなどがこれに該当しますね。

これらは演奏の生々しさを助長してくれる重要なノイズなので、完全に除去してしまうと味気なくなってしまいます。

かといって、そのままでは耳障りな場合もあるでしょう。

そんな時はオートメーションを書いて目立たなくします。

これにより、生演奏らしいニュアンスは残したままノイズだけを軽減することができるわけですね。

オートメーションでベースのノイズを軽減した様子

オートメーション無し

オートメーション有り

 

まとめ

というわけで、各トラックのレベル書きについて詳しく解説しました。

今日ご紹介した4つのポイントに気をつけてレベルを書いていくことで、よりメリハリの聞いた音楽的なMixに仕上がっていくはずです。

手間のかかる作業ではありますが、その分Mixの出来が格段にアップしますのでぜひチャレンジしてみてください!

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