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「音名」とそれを変化させる「変化記号」に関する基礎知識!

こんにちは、OTOxNOMA認定講師の鎧都万雄大です。

今回は、音名と変化記号について解説していきます。

  • 音名とは?
  • 変化記号と派生音名
  • 変化記号の使い方とそのルール

音名は、私たちが普段何気なく使っている「ドレミファソラシド」のことです。

また、#や♭などの変化記号の取り扱いについても詳しく解説していきます。

当たり前だと思っていた知識も改めて学ぶと新しい発見があるかもしれませんね!

 

楽典:音名と変化記号

音名とは?

音名とは、音楽で使われる音の高さに付けられた固有の名称です。

こうして聞くと難しく感じるかもしれませんが、みなさんお馴染みの「ドレミファソラシド」という音の呼び名のことです。

私たちが普段使っている音名はイタリアの音名で、日本音名はクラシック作品の「ハ長調」などで用いられます。

吹奏楽部に入っていた方々は、ドイツ音名もお馴染みかもしれませんね。

変化記号と派生音名

変化記号とは、楽譜に表記された音を高く、あるいは低く変化させる際に使われる記号です。

ちなみに、変化記号が付いていない音のことを幹音(かんおん)と呼びます。

幹音の音名を幹音名(かんおんめい)と呼び、変化記号がついた音名は派生音名(はせいおんめい)と呼びます。

よく使われる変化記号は5つあり、それぞれ解説していきます。

  • シャープ(Sharp)
  • フラット(Flat)
  • ダブルシャープ(Double sharp)
  • ダブルフラット(Double flat)
  • ナチュラル(Natural)

■ シャープ(Sharp)

シャープ(Sharp)は幹音から、半音高い音に変化させるための記号です。

■ フラット(Flat)

フラット(Flat)は幹音から、半音低い音に変化させるための記号です。

■ ダブルシャープ(Double sharp)

ダブルシャープ(Double sharp)は幹音から、半音2個分高い音に変化させるための記号です。

■ ダブルフラット(Double flat)

ダブルフラット(Double flat)は幹音から、半音2個分低い音に変化させるための記号です。

■ ナチュラル(Natural)

ナチュラル(Natural)は変化記号の効果をなくし、幹音にもどす記号です。

また派生音名は、基本的に幹音名にシャープやフラットを指す言葉が加わることが多いですが、ドイツ音名に限り、音名自体が変化しますので注意しましょう。

シャープによる音名変化

フラットによる音名変化

ダブルシャープによる音名変化

ダブルフラットによる音名変化

変化記号の使い方とそのルール

変化記号は、以下の2つために使われます。

  • 臨時記号
  • 調号

■ 臨時記号

臨時記号は、対象音符の左隣に表記され、一時的にその音が変化します

臨時記号には細かいルールがあるので、順番に解説していきます。

  • 小節内は変化が継続する
  • オクターブをまたいだ音は変化しない
  • タイでつながった音まで変化が継続する
  • 音部記号が変化しても同じ音なら変化は継続する
  • 小節内で2回以上つけられても、変化は重複しない

小節内は変化が継続する

臨時記号がついた音が出た場合、以降のその小節内に限り、臨時記号がなくとも変化し続けます。

オクターブをまたいだ音は変化しない

小節内でもオクターブ違いの同じ音名の音は、臨時記号の変化が適応されません。

より見やすい楽譜は、次小節やオクターブが違う音にはナチュラル記号で改めて記載することもあります。

タイでつながった音は変化が継続する

次の小節に移ると原則として幹音に戻りますが、小節をまたいでタイでつながる場合は、つながっている音符まで有効となります。

音部記号が変化しても同じ音なら変化は継続する

小節内で音部記号が変化しても、同じ音高であれば変化は継続します。

こちらも見た目に紛らわしいため、改めて臨時記号をつけて明示してあることもあります。

小節内で2回以上つけられても、変化は重複しない

同一小節内で同じ音の高さに複数回臨時記号がついても、最後についた臨時記号の変化のみ有効になります。

■ 調号

調号は、各五線にある音部記号の右側に表記され、その段全ての小節に変化が有効になります。

また、調号にはダブルシャープやダブルフラットを使いません。

調号のルールは臨時記号ほど難しくありません。

  • オクターブをまたいだ音にも変化は有効

オクターブをまたいだ音にも変化は有効

臨時記号と違い、調号の場合は変化記号がついた音はオクターブ違いを含め、全て変化します。

【補足】厳密には「楽譜上の段が変わるまで変化が有効」というルールもありますが、脈略なく調号がなくなる場合、ほとんどが表記ミスのためここでは割愛します。

まとめ

ということで、音名と変化記号について解説しました。

臨時記号などルールを忘れてしまうと、正しく音を読み取れなくなってしまいます。

間違って読んだり書いたりしないよう、しっかり身につけていきましょう!

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