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金管楽器の楽器法④:チューバの構造、音域、特徴を理解しよう!

こんにちは、OTOxNOMA認定講師・作曲家の吉岡竜汰です。

今日は、金管楽器最低音パートであるチューバについて解説していきます。

  • チューバの概要
  • 楽器の構造と発音の仕組み
  • 音域と音色
  • 得意なフレーズ、苦手なフレーズ

チューバは、金管パートやオーケストラ全体をどっしり支えてくれる頼もしい存在。

オーケストラにおいて必須の楽器ではないものの、この楽器が入ることで金管セクション全体の安定感が格段にアップします。

いつでも自由に取り入れることができるよう、その特徴をしっかりと理解していきましょう!

 

金管楽器の楽器法④:チューバの構造、音域、特徴を理解しよう!

金管楽器の楽器法④:チューバの構造、音域、特徴を理解しよう!

チューバの概要

チューバは、金管楽器の中で最も低い音域を持つ楽器

金管セクションはもちろん、オーケストラ全体をどっしりと支えてくれます。

ちなみに、弦楽器が(ほぼ)いない吹奏楽においては楽団全体の大黒柱としてバンドを支える重要な役割を担っていますね!

その見た目も、いかにも低音パートらしいどっしりとした大きなボディを持ち合わせています。

ベルに向かって徐々に太くなっていく円錐型の管を持っているため、音色の傾向は柔らかい質感のサウンドとなります。

しかし、おなじ円錐型の管をもつホルンと比べ物にならないほど太い管を持っているため、その分パワフルな演奏も可能です。

金管セクションやオーケストラを支えるのに十分な存在感を持っています。

■ チューバの音色を聞いてみよう

ベースはもちろんのこと、メロディを奏でても魅力的な楽器・チューバ

楽器の構造と発音の仕組み

次に、チューバの構造と発音の仕組みについて見ていきましょう。

■ チューバの構造

チューバの構造は、これまでにご紹介した金管楽器と大きくかわりません。

長い管をぐるぐると巻いた本体にマウスピースを取り付けて演奏します。

菅の途中に取り付けられたピストンバルブ、あるいはロータリーバルブを操作して音程を変える点も同じですね。

現代では主に3種類のチューバが製造されています。

  • トップアクション:ピストンが上向き(ベルと同方向)についている。
  • フロントアクション:ピストンが前向き(奏者と同方向)についている。
  • ロータリータイプ:ロータリーバルブを持つ。レバーは前向き。

例えば下図のチューバは、ピストンが上向き(ベルと同方向)についているためトップアクションのチューバになります。

 

いずれのチューバもスペック上の大きな違いはないので、オーケストレーションを行う際にはそこまで気にする必要はないでしょう。

■ 発音の仕組み

例によって、マウスピースに当てた唇を振動させそれを管内で共鳴させて発音する仕組みです。

音程の切り替えは、ピストンまたはロータリーを操作して行います。

チューバはマウスピースのサイズもこれまで紹介してきた金管楽器の中では最大で、唇の大部分を震わせて発音します。

音域と音色

次に、チューバの音域とそれによる音色の特徴をご紹介します。

■ チューバの音域

チューバにおいてもやはり、中音域が最もベストな音域となります。。

自然なサウンドで演奏に無理もなく良く鳴る音域。

基本はこの音域を用いてアレンジを行うとよいでしょう。

低音域については相当低い音程であることもあり、輪郭も乏しくぼんやりとした印象になります。

高音域については、低音楽器とは思えないほど意外な魅力を放っています。

まるで太い声の男性歌手が歌い上げているような独特の質感で、その特徴を活かしたソロなども魅力的です。

■ チューバの記譜

トロンボーン同様、管自体はBbのキーを持つものが多いですが、記譜は「in C」、ヘ音記号の実音で行います

得意なフレーズ、苦手なフレーズ

最後に、チューバの得意なフレーズ、苦手なフレーズについて見ていきましょう。

■ 得意なフレーズ

ロングトーンはもちろんですが、その巨体からは想像もつかない軽やかなスタッカートも演奏可能です。

マーチ(行進曲)で演奏される4分音符の刻みによるベースラインは、シンプルながらチューバの強みが存分に発揮されたものと言えるでしょう。

ストリングスや木管の低音パートと比べて、オケ中でも明瞭なサウンドを持つことも大きな特徴。

原則としてチューバは1人で演奏することになるため、複数人で演奏するコントラバスよりも音の粒だちが明瞭。

かつ、木管楽器よりも最大音量大きいこともあり、目立ちやすいというわけですね。

ロングトーン

スタッカート

強弱表現

■ 苦手なフレーズ

こちらは他の金管楽器同様、大きな跳躍がレガートで連続する動きは苦手です。

まとめ

というわけで、チューバについて詳しく解説しました。

重厚な見た目とサウンドとは裏腹に、軽快なベースや美しい高音も得意とするギャップが特徴的な楽器でしたね。

冒頭でもお伝えした通り、チューバが入ることでアンサンブル全体の安定感も格段にアップします。

今日の記事を参考に、その特徴や用法をしっかりマスターしていきましょう!

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