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そもそもオーケストレーションってなに?オーケストレーション習得に役立つ前提知識を解説!

こんにちは、OTOxNOMA認定講師・作曲家の吉岡竜汰です。

「壮大なオーケストラが書けるようになりたい!!」

そんな想いを持ちつつも、何からどう手をつけてよいのかわからないという方も少なくないかと思います。

そこで本カリキュラムでは、むずかしく感じがちなオーケストレーションの知識と技術を初歩から丁寧に解説していきます。

初回となる今回は、

  • そもそもオーケストレーションとは?
  • オーケストレーションを習得する上で必要な前提知識

というテーマで、オーケストレーションを習得するための予備知識について解説していきます。

すでにご存知の方にとっては退屈な内容になってしまうかと思いますが、復習の意味でもぜひお付き合いいただければ幸いです。

それではいってみましょう!

 

そもそもオーケストレーションってなに?オーケストレーション習得に役立つ前提知識を解説!

そもそもオーケストレーションってなに?オーケストレーション習得に役立つ前提知識を解説!

オーケストレーションとは?

オーケストレーションとは、簡単にいうと「オーケストラ楽器を用いた編曲技術」のこと。

人によって多少解釈が変わるところもありますが、ここでは

「メロディやコードを、オーケストラ編成の楽器を用いて編曲をするための知識&技法」

という前提で解説を進めていきます。

現代、とくにハリウッド映画を始めとした海外の劇伴音楽業界においては、作曲者とオーケストレーションの担当者(オーケストレーターと呼ばれます)が分業制となっていることも珍しくなく、非常に重要なポジションとして圧倒的なクオリティを支えています。

(もちろん、作曲者自身がオーケストレーションすることも皆無ではありませんが。)

生み出したメロディやアイディアをもとに、多彩な音色を持つオーケストラ楽器を用いて編曲していく。

それがオーケストレーションです。

例えば、ラヴェル作曲の『亡き王女のためのパヴァーヌ』という曲があります。

元々はピアノ曲として作られたものですが、のちに作曲者のラヴェル本人によってオーケストレーションされた管弦楽版も存在しています。

ピアノ曲の時点でも美しく繊細な曲ですが、オーケストレーションされることによって、さらに壮大さや色彩感が増した仕上がりになっています。

ぜひ聴き比べてみてください。

■ ピアノ版「亡き王女のためのパヴァーヌ」

■ オーケストラ版「亡き王女のためのパヴァーヌ」

オーケストレーションを習得する上で必要な前提知識

オーケストレーションを習得する上で必要な前提知識

オーケストレーションを習得する際に必要な前提知識として、以下の2点が挙げられます。

  1. 最低限のコード理論
  2. 譜面を読む力(可能であれば)

これ以外にも、和声や対位法などの理論もあると役立ちますが、まずは最低ラインとして上記2つを押さえておけばOKです。

それぞれ詳しく解説していきます。

■ 1. 最低限のコード理論

まずは、最低限のコードの知識を身につけましょう。

コードネームを見たときにそのコードの構成音がすぐに把握できる程度を目安にするといいでしょう。

というのも、オーケストラを構成する楽器はそれ単体でコードを演奏できる楽器がほとんどありません。

和音を演奏したい場合は、複数パートで分担しながらハーモニー演奏することになるわけです。

したがって、どのパートがどのコードトーンを担当しているのかをスムーズに把握するためにも、コード理論の知識があるととっても安心です。

また、オーケストレーションにおいては、コードをキレイに響かせるための音の積み方にもお作法があります。

そのようなより高度なテクニックに集中するためにも、コードの構成音はスムーズに把握できるようにしておきましょう。

コードに自信がない方は、コード理論カリキュラムから先に学習されることをオススメします。

取り急ぎダイアトニックコードの取り扱いさえマスターしておけば、オーケストレーションの学習は進められます。

可能なら、ノンダイアトニックコードテンションの取り扱いまで習得しておけばなお安心でしょう。

■ 2. 譜面を読む力

もう1つあると便利なスキルとしては、やはり譜面を読む力です。

こちらに関しては必須ではありませんが、オーケストレーションそのものはもちろん、スコアの分析などでも役立ちます。

オーケストレーションに不慣れなうちは、

  • どのパートがどんなことをしているのか?
  • どんな組み合わせで演奏しているのか?

といった各パートの細かい内容まで正確に把握するのは難しいもの。

譜面が読めるとそのような判別が難しい場所でも正確に把握することができるため、聴覚と視覚双方を使ってインプットができるようになります。

オーケストレーションに限った話ではありませんが、やはり先人が残した作品を研究することはアレンジ技術の上達に欠かせません。

そういった意味でも、譜面が読めて困ることはありませんよね。

今のうちに譜面に慣れておいて損はないと思います。

まとめ

というわけで、オーケストレーションにまつわる予備知識についてお話しました。

オーケストレーション技術を高いレベルで習得しようと思えば、それだけたくさんの理論が必要になってきますが、まずは今日お話ししたことをしっかりとマスターしていただければOKです。

以後の記事で順をおってご説明していきますので、一歩一歩着実にマスターしていきましょう!

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