リズムの土台となる「拍子」「小節」「拍」に関する基礎知識を理解しよう!
こんにちは、作曲家・稲毛謙介です。
今日は、リズムを表現するための土台となる「拍子」「小節」「拍」について解説していきます。
- 拍子
- 小節
- 拍
いずれも小学校の音楽の授業でならうレベルの基礎的なお話になりますが、リズムを表現する上で欠かすことのできない概念です。
この機会に、しっかりと復習していきましょう!
※こちらの内容は動画でも学習することができます。
リズムの土台となる「拍子」「小節」「拍」
拍子
拍子とは、特定の音符を1拍と定めたうえで、その音符がいくつでひとかたまりとするか?を表すものです。
例えば、4分の4拍子ならば、4分音符が4個分でひとかたまりとなります。
拍子は分数表記で表され、分母にあたる部分が単位となる音符の種類、分子にあたる部分が音符何個分かを表します。
- 4分の4拍子 = 4分音符が4個分
- 8分の6拍子 = 8分音符が6個分
- 2分の2拍子 = 2分音符が2個分
拍子には、その構造によっていくつかの種類が存在しますが、これについては次回の記事で詳しく解説します。
4分の4拍子
2分の2拍子
8分の6拍子
小節
小節とは、楽譜が読みやすいよう拍子ごとに区切られた箱のことを指します。
小節には複数の音符を入れることができる程度の長さが確保され、通常は前述の「拍子」によってその長さが決まります。
例えば4分の4拍子ならば、4分音符が4個分で1小節という具合です。
小節線
各小節の境目となる縦線は「小節線」といって、その用途によっていくつかの種類があります。
代表的なものを3つご紹介しておきます。
- 通常の小節線 = 小節を区切る以外に意味を持たないフツーの小節線です
- 複縦線 = 転調や拍子の変更など、楽曲の区切りで表記される小節線です
- 終止線 = 楽曲の終了を表す小節線です
拍
拍とは、拍子によって感じることのできる規則的なビートのことですね。
(実際、英語では「拍」のことを「Beat」といいます。)
一定のリズムで淡々と刻まれるもので、通常は拍子記号の分母の音を1拍としてカウントします。
例えば、4分の4拍子ならば1小節で4拍刻まれるということになるわけです。
強拍と弱拍
拍子によって感じる「拍」には、その立ち位置によって強く感じたり弱く感じたりするものがあります。
通常、各小節の1拍目は「強拍」といって、ビートを最も強く感じる拍となります。
また、4拍子における3拍目も(1拍目ほどではないものの)比較的強いビートを感じる拍です。
一方、2拍目・4拍目は「弱拍」といって、強拍よりも弱く感じます。
この周期的に現れる強弱の変化が、音楽にビート感をもたらし、音楽を先へ先へと進める推進力となります。
4拍子
3拍子
オモテ拍とウラ拍
拍を刻む際、1拍を2分割してみると、拍に「オモテ」と「ウラ」を感じることができます。
例えば、
- 4分音符刻みで「イチ・ニ・サン・シ」とカウントした場合
- 8分音符刻みで「イチ・ト・ニ・ト・サン・ト・シ・ト」とカウントした場合
では、後者の方が拍頭とそのウラを感じやすくなります。
このような拍の「オモテ」と「ウラ」表す言葉として、拍頭の音符を「オモテ拍」、後続の音符を「ウラ拍」と呼ぶことがあります。
楽曲のグルーヴをつかさどる大事な概念ですので、ぜひ覚えておきましょう!
オモテ拍
ウラ拍
メトロノーム記号とBPM
楽譜上では、楽曲の速さを表す記号として「♩=120」のような表記がなされることがあります。
これを「メトロノーム記号」といいます。
また、ここで表記されている「120」という数字は「BPM(= Beat par Minutes)」ともいって、1分間に刻まれる「拍」の数を表すものです。
例えばBPMが120の楽曲であれば、1分間に120回拍が刻まれることを指しています。
同様に、BPM60の楽曲ならば、1分間に60回、つまり1秒ごとに拍が刻まれるという計算になりますね。
BPM120
BPM60
まとめ
というわけで、リズムをつかさどる大事な概念「拍子」「小節」「拍」についてご説明しました。
今日ご紹介したものはいずれも、みなさんが普段から何気なく使っているものばかりだったと思います。
しかしながら、その仕組みや考え方を正しく理解しておくことは、リズムやビート作りのために大いに役立ちます。
ぜひ今日の記事を参考に、しっかり腹落ちさせていただければ幸いです。
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