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音色でガラリと印象が変わる!ドラムキット&プリセット選びのポイント!

こんにちは、作曲家・稲毛謙介です。

今日は、リズムトラックの制作において重要な「キット&プリセット選定」について解説していきます。

  • キットによる印象の違い
  • プリセットよる印象の違い
  • キット&プリセット選びのポイント

楽曲の雰囲気やジャンルに応じて適切なキット&プリセットを選択することは、ビートメイクにおいて欠かすことのできない大切な技術です。

今日の記事を参考に、楽曲にぴったりなサウンドを選べるようトレーニングしていきましょう!

 

ドラムキット&プリセットによる印象の違い

ドラムキット&プリセットによる印象の違い

リズムトラックは、使用する音色によって印象がガラリと変わります。

仮に全く同じリズムパターンでも、音色が変わるだけで違うジャンルに聞こえることもしばしば。

まずは、音色によってどれくらいサウンドの印象が変わるのかを確認していきましょう。

今回は、XLN Audioさんのドラム音源「Addictive Drums 2」を使って検証していきます。

検証の要領は以下のとおりです。

  • 使用するMIDIデータは全て同じもの
  • 音色はプリセットのまま(加工はせず)使用
  • キットによる印象の違いのほか、プリセットによる印象の違いも検証

それでは行ってみましょう!

キットによる印象の違い

まずは、キットそのものによる印象の違いを検証していきます。

キット自体の純粋なサウンドを聴き比べるため、すべてクリーン系(≒ほぼ無加工)のプリセットを選んでいます。

■ STUDIO POP Kit

もっとも基本的なキットであることから、素直でクセのないサウンドですね。

加工によって、どんなジャンルにも対応できそうなポテンシャルを持っています。

■ STUDIO ROCK Kit

ロック用ということもあり、STUDIO POP Kitに比べて低めのチューニング(=重心の低いサウンド)が特徴。

とはいえ、加工次第では通常のポップスにも十分使用可能な汎用性を持っています。

■ STUDIO PROG Kit

プログレ用ということでパワフルなサウンドを想像しがちですが、思いのほかシンプルなサウンドですね。

これならば、通常のポップスはもちろん、ファンクやジャズなどでも使えそうな汎用性を感じます。

■ METAL Kit

こちらはあからさまにメタル仕様のサウンド。

メタルやヘヴィーメタルをベースとしたアグレッシブで攻撃的なサウンドを求める場合に重宝するかと思います。

■ INDIE Kit

ライブハウス感のあるサウンドで、パンクやハードコアのようなアンダーグラウンドなロックにはぴったり。

また、空気感のあるサウンドから、70年代ロックのようなヴィンテージ感のあるジャンルにもマッチしそうです。

■ FUNK Kit

ファンクらしく、タイトで粒立ちの良いサウンドが魅力。

ファンクやアシッドジャズはもちろん、ラテン、スイングジャズ、軽快なポップス、ロックなどなど、あらゆるジャンルにも十分マッチする汎用性の高さが伺えます。

■ MODERN JAZZ STICKS Kit

こちらはスティックで叩いたジャズキット。

名前の通りジャズでの使用はもちろんですが、モダンでタイトな音色を持つため、ラテンやポップスなどでも活躍してくれそうです。

■ MODERN JAZZ BRUSHES Kit

こちらはブラシを使ったジャズキット。

ブラシのサウンドに特化しているため、ジャズやラテンでの使用がメインとなりそうですね。

プリセットによる印象の違い

つぎに、プリセットによる印象の違いを検証していきます。

キットはSTUDIO POP Kitのみを使用し、プリセットを変更してどのようにサウンドが変化するかをみていきます。

プリセットごとに、主に以下の4点に変化が見られます。

  • チューニング(ピッチの調整)
  • エンベロープ(音の長さ、減衰加減)
  • マイキング(距離感、残響感)
  • 各種エフェクト処理(コンプ・EQ・リバーブ)

■ Sonor Clean

先ほどもご紹介したクリーン系のプリセットです。

この音色をを基準に以後のプリセットを聴き比べていきましょう。

■ Contemporary Pop

その名の通り、現代のポップスで幅広く活躍してくれそうなヌケの良いサウンドですね。

強めのコンプ感と重心低めのキックもあいまって、ロックでも十分にマッチするサウンドかと思います。

■ Latin Punch

こちらはラテンでの使用を想定したパンチのあるサウンド。

ラテン特有の「カンカン」したスネアをピッチの調整で再現しています。

ラテンはもちろん、レゲエやスカなどでも活躍しそうです。

■ Acoustic Roomy

しっかりとした残響感(部屋鳴り感)で、ルーム感あふれるサウンドですね。

ライブ感あふれるロックはもちろん、バラードなどにもマッチすると思います。

■ Thin Vintage

テールの短いタイトなサウンドと、ビンテージ感のあるローファイサウンド(少しくぐもった音色)が特徴のプリセット。

純粋なポップスよりも、ヒップホップやレゲエなどにマッチしそうです。

■ Banging

その名の通り、パワフルでパンチのあるサウンドが特徴。

こちらはラウドロックのような迫力あるバンドサウンドにマッチするプリセットかと思います。

■ Rock Buzz

こちらもロック向きのプリセットにはなっていますが、思いのほか素直なサウンドで、明るく元気の良いポップスならば十分にマッチする印象です。

■ Natural Timbre

その名の通り、クリーン系のプリセット。

こちらもジャンルを問わず幅広く使えそうなサウンドです。

■ Northern Soul

ノーザン・ソウル(イギリス発祥のソウルの一種)をイメージしたサウンド。

ソウルやファンクなどでの使用はもちろん、ローファイなサウンドも相まってヒップホップなどでも活躍してくれそうです。

 

キット&プリセット選びのポイント

キット&プリセット選びのポイント

いよいよ、キットやプリセットを選ぶ際の、最も基本的なポイントをご紹介していきましょう。

■ キット名に惑わされるな!

キットやプリセット選定で最も重要なことは、「キット名に惑わされないこと」です。

ここまで様々なキット&プリセットの音を聴き比べてみてお気づきの方も多いかと思いますが、キット名と実際のサウンドは必ずしも一致しない場合が多いということ。

同じキットでも、ロック向き、ラテン向き、ソウル向きなどなど、プリセットによって印象が全く変わってくるのです。

また、多数のジャンルで汎用的に使えるプリセットもたくさんありました。

このことから、キット&プリセット選定の際には、「名前」ではなく実際の「サウンド」でジャッジすることが大事なんですね。

■ 4つの判断材料

楽曲にマッチするキット&プリセットを選ぶ上で、以下の4点を判断基準として考えると良いでしょう。

  • 各ドラムのピッチ(音程)
  • 各ドラムの音型(音の長さ・減衰時間など)
  • 各ドラムの粒立ち(音の明瞭さ)
  • ドラムキット全体の音像(距離感・残響感)

これらを念頭に入れておくことで、よりイメージに近いサウンドを簡単に選定することができるようになります。

また、これらの項目はユーザーが任意で加工可能な場合も多いです。(比較的新しい音源ならば全て細かくエディットできます。)

まずはイメージに近しいキットを選んだ上で、さらにサウンドを追い込みたい場合にはエディットしてみるのも良いでしょう。

 

まとめ

というわけで、キットやプリセットによる印象の違い、サウンド選びのポイントについて詳しく解説しました。

まずは、今日お伝えしたことを踏まえて、お手持ちの音源のプリセットをよく研究してみることをオススメします。

キット&プリセットごとに、どのようなシーンで使えそうかをメモしておくのも良いですね!

ぜひ有意義にご活用いただければ幸いです。

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