ストリングスアレンジ上達のコツ!オススメの音楽理論と本、訓練方法まとめ!
こんにちは、作曲家・稲毛謙介です。
ストリングスアレンジって憧れるけど、何から勉強したらいいかわからない!という方も多いかと思います。
そんな方のために
・ストリングスアレンジに役立つ理論と書籍の紹介
・オススメの訓練方法
についてまとめていきます。
ストリングスで悩むあなた!ぜひ参考にしてみてくださいね!
ストリングスアレンジ上達に役立つ音楽理論と本
ストリングスというのはクラシカルな楽器編成ですから、やはりアレンジ上達の上でクラシックの理論は避けて通れません。
そこで、数あるクラシックの理論の中で、ストリングスアレンジの上達に役立つものを厳選してご紹介しておきます。
楽典
楽譜の読み書きや、音楽用語など、音楽の基礎的な知識を学ぶためのものです。
ストリングスアレンジの上達に役立つというよりも、音楽理論を学んでいく上で必要な前提知識がまとめられています。
日本語でいうところの「五十音」、英語でいうところの「アルファベット」のようなもので、楽典が理解できていないとその他の理論書を読んでもチンプンカンプンだと思いますので、まずはここから勉強していきましょう!
オススメの本:「楽典 理論と実習」(音楽之友社)
和声学
和声学とは、クラシックにおける和音の取り扱いについてまとめた理論です。ポピュラーなコード理論とはちがって、ソプラノ、アルト、テノール、バスという限られた4声のみで、美しい響き・各声部の自然な流れをつくるためのお作法がまとめられています。
ストリングスや合唱のアレンジは、まさにこの和声学を使って書くのが基本中の基本であり、オーケストレーションの際にも役立つ、クラシックの基本ともいえる理論です。
オススメの本:「和声 理論と実習」(音楽之友社)
対位法
対位法とは、複数の旋律を用いて調和のとれた美しい音楽を作るための理論です。「フーガ」や「カノン」といった手法が有名ですね。
ストリングスアレンジでは、単にコードを奏でるだけでなく、それぞれの声部が独立した旋律を奏でながらも美しく絡み合うようアレンジを施すのがキモですから、それを習得するためにも対位法を学んでおくとよいでしょう。
オススメの本:「対位法」(音楽之友社)
楽器法
楽器法とはその名の通り、楽器の構造や音色の特徴、奏法や演奏のクセなど、楽器の取り扱いについて書かれた理論です。
どんなアレンジでもそうですが、楽器についての理解が足りなければ、満足に取り扱うことができません。
ちなみに、楽器法の多くは管弦楽法と一緒にまとめられていることが多いので、楽器法を学ぶのに最適な書籍は管弦楽法の理論書になります。当然、オーケストラで用いる楽器についてはほぼ網羅されていますので、ストリングスだけでなくオーケストレーションを学びたい人にもオススメの理論ですね!
オススメの本:「管弦楽法概論」(ヤマハ)
ストリングスアレンジ上達に役立つ訓練方法1:実際に楽器に触れてみよう!
理論を学んだだけではあくまで机上の空論。実際に楽器にふれてみることで、その楽器に対するイメージが明確になり、実際のアレンジもスムーズになります。ですから、いかにして楽器にふれる機会を増やすか?そこが重要なポイントになります。
中古の楽器を買ってくる
実際に楽器をさわるといっても、いきなり高価な楽器なんて買えないしさわるのも怖いですよね。ですから、リーズナブルな中古の楽器を探しましょう!
その辺のリサイクルショップなどで見かけたこともあるかもしれませんが、中古のヴァイオリンなどはかなり安く買えたりします。モノによっては五千円程度で販売されてるものもありますから、見かけたら買ってしまいましょう!
弦楽器奏者の友達を作る
いくら楽器を買ってきても、楽器のセッティング、弦の張り方、弓の持ち方など、独学で学ぶにはむずかしいこともたくさんあります。ですから、奏者さんの友達を作っておくととっても心強いです!
もちろん、きちんとしたレッスンを受けるならお金を払って学ぶべきですが、あくまで最低限音が出るくらいまでのサポートならば、安価もしくは無料で引き受けてくれるお友達がいるととってもありがたいですね。
それに、実際に演奏している様子を見せてもらうのもすこぶる効果的です。目の前で演奏してもらうことによって、弦楽器がどのように演奏されているのかをリアルに体感することができます。このイメージがすごく重要です。
コンサートへ行く
いうまでもありませんが、やはりストリングスの生の音を聞きに行くのはとっても勉強になります。
クラシックはもちろん、映画音楽やゲーム音楽など、さまざまなジャンルのコンサートが頻繁に開催されていますから、ぜひ会場へ赴いて、生のストリングスの音を聞いてみてください。
クラシックの演目なら、事前にスコアを買って学習しておくのもいいですね!
ストリングスアレンジ上達に役立つ訓練法2:分析と耳コピをしてみよう!
理論を学習し、楽器にふれてイメージも湧いてきたら、今度は楽曲を分析したり、耳コピ&打込みしたりしてみましょう!
楽曲分析をする
ストリングスを使って書かれた楽曲が、実際どのようにアレンジされているかを分析してみることは、ストリングスアレンジの訓練で最も重要なものです。
クラシック曲ならすべてスコアも市販されてますので、比較的簡単に入手して分析に役立てることができます。
ストリングスアレンジの参考になる楽曲やスコアは、以下の記事でガッツリまとめてありますので、ぜひ参考にしてみてください。
耳コピ&打込み
分析はもちろんですが、やはり耳コピも学習効果が高いです。
弦楽曲はもちろん、ストリングスが使われているありとあらゆる楽曲のストリングスパートを耳コピし、実際に打ち込んでみましょう。
打ち込んでデータにしてみることで、旋律の絡み方やコードの組み方などが視覚的にわかりやすくなりますから、学習効果も一層高まると思います。
耳コピのお作法については、以下の記事に詳しくまとめてありますので、こちらも参考にしてみてください。歌モノの耳コピについてまとめた記事ですが基本は一緒です。
ストリングスアレンジ上達に役立つ訓練法3:アウトプットしてみよう!
ここまでたくさんのインプットを繰り返してきたあなたなら、美しいストリングスの書き方、響き、お作法がある程度イメージできるようになってきたのではないでしょうか?
インプットした感覚を自分のものにするためにも、アウトプットを繰り返して体にしみこませることがが非常に重要です!以下の2点、実践してみましょう!
インプットやアウトプットに関する詳細な取り組み方は以下の記事でも詳しく解説していますので、合わせて参考にしてみてください。
全パート歌ってみる
前項で分析した楽曲、耳コピした楽曲のストリングスパートを、全パート声に出して歌ってみましょう。
理論の項でもご説明した通り、ストリングスアレンジというのは旋律がベースになっていることが多いですから、どのパートも気持ちよく歌えると思います。
何度もなんども歌っているうちに、各パートの気持ちの良い進行が体に染み付いていくはずです。ありとあらゆる楽曲のストリングスパートをジャンジャン歌ってみましょう。
四声で曲を書いてみる
アレンジ上達が最終目的ですから、実際にストリングスを使ってアレンジしてみないことには始まりませんね。
ここまで学んだことをフルに活かしながら、実際にストリングスアレンジを施してみましょう。
まずは簡単な曲(童謡などでOK)をストリングスだけでアレンジしてみることをオススメします。最初から難易度を上げても挫折しちゃいますからね。
それが上手にできるようになったら、より複雑な曲をストリングスだけでアレンジし、さらに上達してきたら、ストリングス以外の楽器も含めたアレンジに挑戦してみるといった具合に、徐々に難易度を上げていきましょう。
アレンジしていく上でつまずくポイントがあれば、ここまでご紹介した理論や訓練方法のどこかにヒントが隠れているはずです。
ひとつずつ問題を解決しながら、着実にレベルアップしていきましょう!
まとめ
ストリングスアレンジ上達のために必要なトレーニング方法はあらかた網羅したつもりです。
実際の細かいアレンジのテクニックについては、当サイトのストリングス特集ページで詳しく解説しています。
ぜひ合わせてそちらもご覧ください!
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