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モジュレーションを制する者はシンセを制す!あらゆるモジュレーションを徹底解説!

こんにちは、作曲家・稲毛謙介です。

今日はシンセサイザーを構成する4つの機能のうち、「モジュレーション」の応用テクニックをお届けします。

  • モジュレーションの本質
  • さまざまなモジュレーション
  • エンベロープを使用したモジュレーションテクニック

など、モジュレーションに対する理解をより一層深めるために必要な知識を学んでいきましょう!

なお、今回の記事はモジュレーションの基礎知識をご理解いただいてからでないと少々難しい内容となっています。

前回の記事をまだ読まれていない方は先にそちらをお読みください!

【モジュレーションの基礎を学ぼう!シンセサイザーのLFOを徹底解説!】

 

モジュレーションの本質

モジュレーションの本質

モジュレーションとはサウンドに対して何らかの変調をもたらすことであり、モジュレータとディスティネーションの組み合わせ次第で、ありとあらゆるサウンドを作り出せることは前回の記事でご説明したとおりです。

これが何を意味するかというと、

  • オシレータ
  • フィルター
  • エンべロープ
  • LFO

シンセを構成する上記4つの機能すべてを、モジュレーションのために活用できるということ。

今まで学んできたシンセサイザー内部の機構をしっかり把握することで、あらゆるモジュレーションを使いこなせるようになります。

さまざまなモジュレーション

というわけで、一般的なシンセで使用することができる様々なモジュレーションを一覧にしてみました。

どんなモジュレータをどんなディスティネーションに掛け合わせるかによって、多様な組み合わせのモジュレーションが実現できます。

■エンベロープを使ったモジュレーション

前述のとおり、「アンプリチュードエンベロープ」や「フィルターエンベロープ」はそれぞれ、「オシレータの音量」「フィルターのカットオフ」をエンベロープを使ってモジュレーションする行為です。

このほかにも、オシレータのピッチやパルス幅、LFOの振幅などなど、あらゆるパラメータにエンベロープを適用することができます。(詳しくは後述します。)

■LFOを使ったモジュレーション

こちらは前回の記事で解説したとおりですね。

「ビブラート」「トレモロ」「ワウ」「パルス幅モジュレーション」など、さまざまな周期的変調を得ることができます。

ビブラートを応用したFM合成も、LFOを使ったモジュレーションの一種といえるでしょう。(正確にはLFOの代わりに周波数の高いオシレータを使うことになります。)

■キーボード入力を使ったモジュレーション

キーボード入力もモジュレータとして活用することができます。

例えば、ベロシティが強い場合にフィルターが開き、ベロシティが弱い場合にフィルターが閉じるといった、ベロシティと連動したフィルターの制御などを行うことができます。

また、キーボード入力のノート高(ノートナンバー)によってフィルターのかかり具合を調整することができる「キーボードトラッキング」も、キーボード入力を利用したモジュレーションの一種と考えることができます。

■コントローラ入力を使ったモジュレーション

キーボードだけでなく、ツマミやホイールなどのコントローラもモジュレータとして活用できます。

例えば、MIDIキーボードについている「モジュレーションホイール」は、LFOの振幅をコントロールするためのモジュレータとして機能することが多いです。

  • モジュレーションホイールが最小値のとき = LFOの振幅がゼロ(ビブラートなし)
  • モジュレーションホイール上げると? = LFOの振幅が増大(徐々にビブラートがかかっていく)

モジュレーションホイールだけでなく、あらゆるコントローラをモジュレータとして活用できますので、コントローラ付きのMIDIキーボードをお持ちの方はぜひ試してみてください。

 

エンベロープを使ったモジュレーションのテクニック

エンベロープを使ったモジュレーションのテクニック

今回は、さまざまなモジュレーションのうち、エンベロープを使ったモジュレーションテクニックをご紹介していきます。

  1. アンプリチュードエンベロープ
  2. フィルターエンベロープ
  3. ピッチエンベロープ
  4. モジュレーションエンベロープ

アンプリチュードエンベロープ

こちらはエンベロープの解説記事ですでにお伝えしておりますのでもはや説明不要かと思いますが、エンベロープによって音量を制御するモジュレーションのことです。

フィルターエンベロープ

アンプリチュードエンベロープ同様、フィルターエンベロープも、エンベロープを使ってフィルターのカットオフを制御するモジュレーションとなります。

ピッチエンベロープ

エンベロープを使ってオシレータのピッチ(周波数)をコントロールすることもできます。

ノートオンしてから音が消えるまでに、エンベロープによる定型的なピッチの変化を得ることができます。

これを応用すると、キックの音色なんかも作れてしまいます。

モジュレーションエンベロープ

LFOの振幅に対してエンベロープを適用することもできます。

いわば、LFOに対するアンプリチュードエンベロープというわけですね。

また、LFOのRateもエンベロープでコントロール可能

LFOのかかり具合やスピードを時間の経過とともに変化させることができますので、複雑な音作りができるようになります。

 

まとめ

というわけで、さまざまなモジュレーションの例をご紹介しました!

モジュレーションを制する者はシンセを制するといっても過言ではないほど、モジュレーションは奥が深いもの。

ぜひご自身でもさまざまなモジュレーションの組み合わせにトライして、面白いサウンドを作ってみてください!

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