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ベースの基礎知識③:パッシブとアクティブ?ジャズベにプレベ?さまざまなエレキベースを理解しよう!

こんにちは、作曲家・稲毛謙介です。

今日は前回に引き続き、さまざまな方式&モデルのエレクトリックベースについて解説していきます。

  • エレキベースの方式
    • パッシブベース
    • アクティブベース
  • エレキベースの主要なモデル
    • プレシジョンベース
    • ジャズベース

ひとくちにエレクトリックベースといってもその種類はさまざま。

そんなエレキベースを「発音方式」「モデル」の観点から解説していこうと思います。

楽曲にマッチしたベースを選ぶ上での基準になるかと思いますので、ぜひご活用ください!

※こちらの内容は動画でも学習することができます。

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ベースの基礎知識③:パッシブとアクティブ?ジャズベにプレベ?さまざまなエレキベースを理解しよう!

ベースの基礎知識③:パッシブとアクティブ?ジャズベにプレベ?さまざまなエレキベースを理解しよう!

エレキベースの方式

まずはエレキベースの方式から見ていきましょう。

エレキベースには、主に以下の2種類の方式があります。

  • パッシブベース
  • アクティブベース

それぞれ、詳しく解説していきます。

パッシブベース

ピックアップで集音した弦の振動を、ストレートにそのまま(脚色せず)外部出力するタイプのベースです。

楽器本来のサウンドを味わえることや演奏によるニュアンスを出しやすいことから、ジャズやボサノヴァなど比較的アコースティック主体のジャンルで重宝されます。

その分、楽器そのものの質や演奏技術に難がある場合にはそれらもストレートに出力されてしまうという意味で、上級者向けのベースと考えることができるでしょう。

ピックアップの抵抗値を上げることで太くまろやかなサウンドを実現していますが、その分周波数レンジが狭くヌケがよくないことから派手なロックバンドなどには向きません。

また、アクティブベースよりもノイズが乗りやすい点も弱点といえます。

アクティブベース

ピックアップで集音した弦の振動を、内部に仕込まれたプリアンプで増幅させて出力するタイプのベースです。

(ピックアップそのものにプリアンプを内蔵したものもあります。)

プリアンプを併用することでピックアップの抵抗値を下げても大きな音量を得ることができるため、ノイズが乗りにくいというメリットがあります。

また、内蔵プリアンプでイコライジングすることもできるので、ベース単体で多様な音作りが可能。

ロックなどの大音量バンドでもヌケの良いサウンドで鳴らすことができます。

一方、プリアンプを通すことで演奏のニュアンスが出しにくいというデメリットもあります。(とくにダイナミックレンジにおいて。)

また、プリアンプ駆動のための電池を必要とする点も覚えておきましょう。(打込みの場合は関係ありませんが念のため。)

両者の違いをまとめると以下のような形になります。

パッシブベース アクティブベース
プリアンプ なし あり
ノイズ 乗りやすい 乗りにくい
サウンド 太くまろやか レンジが広くヌケが良い
イコライジング 不可能 可能
ニュアンス 出しやすい 出しにくい
適したジャンル ジャズ、ボサノバなど ポップス、ロックなど

打込みでベーストラックを作る際にはそこまで神経質になる必要はありませんが、楽曲にマッチしたベース音源を選択するという意味では知っておいて損はないかと思います。

パッシブベースとアクティブベースの違いについて解説した動画

エレキベースの主要なモデル

つぎに、エレキベースの主要なモデルについて見ていきましょう。

エレキベースは大きく分けて以下の2つのモデルが存在します。

  • プレシジョンベース
  • ジャズベース

それぞれ詳しく解説していきます。

プレシジョンベース

プレシジョン・ベース(通称プレベ)は、世界初のエレキ・ベースとして1951年に誕生したベースです。

「プレシジョン」とは「正確な」という意味で、アップライトベースのようにフレットのないベースと比べて正確な音程が演奏可能という意味で名づけられました。

プレベの特徴としては、1&2弦用と3&4弦用2つのピックアップが直列に繋がれたハムバッカータイプのピックアップを搭載している点です。

これにより、ノイズが少なく図太い音を出すことが可能です。

一方で、ピックアップはあくまで2対1組のハムバッカー1機のみとなりますので、楽器本体での音色のコントロール幅は比較的狭いといえます。

ネックが比較的太めなことも相まって、図太いサウンドを好むロックミュージシャンなどには愛用される傾向があります。

ジャズベース

ジャズ・ベース(通称ジャズベ)は、エレキベース市場の拡大にともない上級モデルとしてフェンダー社が発表したベースです。

その名の通り、ジャズベーシスト向けにアップライトベースからの乗り換えを促す目的で開発されたベースといわれています。(諸説あるようです。)

ジャズベはシングルコイルのピックアップが前後2機搭載されており、それぞれ以下のようなサウンドの傾向を持っています。

  • フロントピックアップ(指板側):太く柔らかい音
  • リアピックアップ(ブリッジ側):硬く張りのある音

これらを調整しながらサウンドを作り込める点が大きなメリットですね。

コントロールノブの数もプレベに比べて数が多くなっています。

一方で、シングルコイルであることからプレベに比べてノイズが出やすいというデメリットもあります。

そのサウンドは非常に素直でどんなジャンルにも対応しやすいとされています。

両者の違いをまとめると以下のような形になります。

プレベ ジャズベ
ピックアップ ハムバッカー シングルコイル2機
ノイズ 乗りにくい 乗りやすい
コントロールノブ 少ない 多い
ネック 太い 比較的細い
サウンド 図太い 素直

プレシジョンベースとジャズベースのサウンドの違い

まとめ

というわけで、さまざまなエレクトリックベースの種類について解説しました。

パッシブにアクティブ、プレベにジャズベ、それぞれに特徴があって奥深い世界でしたね。

ぜひ今日の記事を参考に、あなたの楽曲にぴったりなベースを見つけていただければ幸いです!

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