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【音楽制作】ホーンセクションを構成する楽器の音域を学ぼう!移調楽器の仕組み・記譜も解説!【DTM】

こんにちは、作曲家・稲毛謙介(@Ken_Inage)です。

今日は、ホーンセクションを構成する楽器の音域について解説します。

また、管楽器の音域を学ぶ上で移調楽器に対する理解も欠かせませんので、そちらも合わせて解説していこうと思います。

「音域」を正しく理解することは、自然で演奏しやすいアレンジを施す上でも、リアルな打込みを実現する上でも非常に重要なこと。

しっかり学んでいきましょう!

 

ホーンセクションの音域を学ぶ上での前提知識

ホーンセクションの音域を学ぶ上での前提知識

音域を理解することの重要性

ホーンセクションは、トランペット、トロンボーン、サックスという3種類の楽器で構成されています。

ストリングス特集の際にもお話しましたが、楽器にはそれぞれ得意な音域や、音域による音色の違いがあり、これらを理解しないままアレンジ&打込みをしてしまうと、

・演奏ができない(または演奏が困難)
・よく鳴らない(響かない)
・まったくリアルに聞こえない

など、不都合なことがたくさん起きてしまいます。

仮に打込みで仕上げる場合も、音域を守ることでリアルさが格段にましますので、必ず音域に注意を払ってアレンジするようにしましょう!

移調楽器について

移調楽器とは、その楽器の持つキーが「Cメジャーキー」以外の楽器をさします。

簡単にいうと、「ドレミファソラシド」と演奏した際に、「C D E F G A B C」という音列ではなく、他のキーのスケールになる楽器のことです。

例えばトランペットやトロンボーンはBb管なので、「ドレミファソラシド」を演奏すると、「Bb C D Eb F G A Bb」という音列になります。

主な移調楽器は以下の通りです。

【金管楽器】

  • トランペット、トロンボーン、チューバ → Bb管
  • ホルン → F管

【木管楽器】

  • クラリネット → Bb管(A管のものも存在する)
  • サックス → Bb管、Eb管

移調楽器と記譜

ほとんどの移調楽器では、移調した状態(移動ド)で記譜します。

例えば、Cメジャーキーの楽曲を記譜したい場合、以下のように記譜します。

  • Bb管のトランペットではシャープを2個(見た目はDメジャーキー)
  • Eb管のアルトサックスではシャープを3個(見た目はAメジャーキー)

ただし、トロンボーンとチューバは例外で、いずれもBb管の楽器ですが実音で記譜します。

■どうして移動ドで記譜するの?

トランペットやサックスなど、移動ドで記譜する必要のある楽器は、原則「持ち替え楽器」になっています。

楽曲のキーや状況に応じて、異なるキーの楽器に持ち替える可能性がある楽器ということです。

例えば、以下のようなケースが考えられます。

  • トランペット → Bb管からC管に持ち替える、A管のピッコロトランペットに持ち替えるなど。
  • サックス → Eb管のアルトサックスから、Bb管のソプラノサックスやテナーサックスに持ち替えるなど。

楽譜が実音で書かれていると、持ち替えるたびに楽譜上の音符と指使いが都度変わってしまい、演奏が煩雑になってしまいます。

ですから、いつでも「同じ音符 = 同じ指使い」で演奏できるよう、移動ドで記譜した方が都合がいいというわけですね!

一方、トロンボーンやチューバは、滅多なことがなければ楽器を持ち替えることはありませんので、最初から実音で記譜しても問題ありません。

少々ややこしいですが、管楽器のアレンジでは避けて通れない知識ですので、しっかり覚えておきましょう!

 

ホーンセクションを構成する各楽器の音域

ホーンセクションを構成する各楽器の音域

トランペットの音域と特徴

トランペットのの音域は、E3〜Bb5まで。このうち、最も演奏しやすく実用的な音域はC4〜G5までとなります。

実用音域の範囲内ならば、繊細なピアニッシモから華やかなフォルテッシモまでバランスよく演奏できるので、できる限りこの音域内に留めておいたほうが無難です。

実際には、Bb5以上のハイトーンをバリバリ吹きこなすプレイヤーさんも多くいますが、これは一種の名人芸のようなもの。

全てのプレイヤーがハイトーンを演奏できるとは限りませんので、使用の際は十分注意しましょう!

トロンボーンの音域と特徴

トロンボーンの音域は、テナートロンボーンならばE2〜E5まで、バストロンボーンは低域が拡張されてBb1〜A4までとなっています。

実用音域は、テナートロンボーンの場合G2〜Bb4まで、バストロンボーンはC1〜F4までが無難です。

ポップスにおいてはテナートロンボーンがよく使用されますので、最低でもテナートロンボーンの音域はしっかりと理解しておきましょう!

■テナーバストロンボーンについて

上記のほか、テナートロンボーンとバストロンボーンの双方の特徴を持つ「テナーバストロンボーン」という楽器もあり、オーケストラの1stトロンボーン&2ndトロンボーンでは原則この楽器が使用されます。

テナーバストロンボーンは、バストロンボーン同様に低域が拡張されますので、音域はほぼバストロンボーンと変わりません。

両者の決定的な違いは、むしろその「音色」。バストロンボーンのほうが管が太く、その分ふくよかな音が出るのが最大の特徴です。

サックスの音域と特徴

サックスは音域によって様々な種類があり、各楽器の音域は以下の通りとなります。

  • ソプラノサックス → Ab3〜Eb6
  • アルトサックス → Db3〜Ab5
  • テナーサックス → Ab2〜Eb5
  • バリトンサックス → Db2〜Ab4

音域はそれぞれ異なりますが、前述の通り持ち替えの可能性のある楽器たちですので、記譜は全て下第2間のシb〜上第4間のファまでとなっています。

ポップスのホーンセクションでは、アルトサックスまたはテナーサックスをよく使用しますので、最低でもこの2つの楽器はしっかり覚えておきましょう。

さらに編成が大きくなると、バリトンサックスが加わる形です。

ソプラノサックスは、必要に応じてアルトサックス奏者が持ち替えで演奏します。

 

まとめ

というわけで、ホーンセクションを構成する楽器の音域について詳しくお伝えしてきました。

移調楽器が登場する分やや難しく感じるかもしれませんが、慣れてしまえばそこまで難しくはありません。

ホーンセクションはもちろん、オーケストラのアレンジをする上でも役立つ知識ですので、この機会にしっかりと覚えておいてくださいね!

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