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テーマとアドリブが決め手!ジャズの形式・楽曲構成をマスターしよう!

こんにちは、作曲家・稲毛謙介です。

今日は、「ジャズ・ワルツ」をはじめとしたジャズの楽曲で用いられる構成について解説していきます。

  • ジャズの形式・楽曲構成
  • 各セクションの役割と詳細

など、ジャズらしい楽曲を制作するために欠かせない楽曲構成について学びましょう。

テーマと、そこから派生するアドリブこそが最大のポイント。

今日の記事を参考に、その定番パターンをしっかりインプットしていただければ幸いです。

※本企画はデータ連動企画となっています。講師イナゲが作った楽曲のパラデータをダウンロードすることができますので、ぜひそちらも合わせてご活用ください!パラデータのダウンロードはコチラ

今回の教材曲:プロスペロー『MOB 〜この街のありふれた一人〜』

※こちらの内容は動画でも学習することができます。

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テーマとアドリブが決め手!ジャズの形式・楽曲構成をマスターしよう!

テーマとアドリブが決め手!ジャズの形式・楽曲構成をマスターしよう!

ジャズの形式・楽曲構成

前回の記事でもお伝えした通り、ジャズの形式は以下のような形になります。

「イントロ」〜「テーマ」〜「アドリブ(ソロまわし)」〜「テーマ」〜「アウトロ」

この中でも、最も重要なセクションが「テーマ」と「アドリブ」

ジャズの楽曲では、まず楽曲のテーマ(主題)を演奏し、次にテーマのコード進行や構成を使って各パートでアドリブを披露するのが通例。

教材曲でも、1コーラス目はテーマを、2コーラス目はピアノとギターのアドリブで演奏されていることがお分かりいただけると思います。

一通りアドリブの演奏が終わったら、再びテーマへ戻って楽曲を締める。

これこそがジャズにおける王道の形式。ぜひ覚えておきましょう!

各セクションの役割と詳細

ここからは、ジャズを構成する各セクションの詳細を解説していきます。

■ イントロ

通常の楽曲同様、テーマが始まる前の導入部分としてイントロが演奏されます。

(もちろんイントロなしで即テーマに入る曲もあります。)

役割としてはあくまで「導入」という位置づけですが、イントロのメロディがあまりにも印象的すぎて、テーマ同様に(あるいはそれ以上に)楽曲を特徴づける重要なセクションになっている曲も存在します。

デューク・エリントン『A列車で行こう』なんてまさにその良い例ですね。

Duke Ellington『Take the A Train』

 

■ テーマ

楽曲の主題となるのがこの「テーマ」。いわば楽曲の本体部分のことですね。

前述の通り、多くのジャズ楽曲では先にテーマを演奏してからそのコード進行や構成を用いてアドリブするのが通例となっています。

テーマといってもピンとこない方もいらっしゃると思いますが、ポピュラー音楽における1コーラス目と考えていただいて問題ないと思います。

スタンダードジャズの場合、8小説〜16小節程度の短いテーマが演奏されるケースが多く見られますが、曲によってはテーマ部分自体がいくつかのセクションに分かれていることも少なくありません。

例えば教材曲なんかでは、ヴァースに該当するAメロ部分とコーラスに該当するサビ部分の2つのセクションに分かれていますよね。

そのように、テーマの中にいくつかのセクションを設けるのも1つのテクニックです。

テーマがAB構成の楽曲例:Dave Brubeck『Take Five』

■ アドリブ

ジャズならではの大きな魅せ場ともいえるアドリブセクション

ここでは、テーマで用いられたコード進行や構成を使って、バンドメンバーそれぞれがソロを披露することになります。

通常のジャズでは、リード楽器、ピアノ、ギター、ベース、ドラムなど全てのパートがアドリブをすることも多いのですが、教材曲のように必ずしも全てのパートでアドリブをしなければならないというわけではありません。

楽曲のイメージに合わせて適宜選択するのが良いですね!

プレイヤーそれぞれのセンスとテクニックがキラリと光るこのアドリブセクション。

ライブで最も盛り上がるセクションといっても過言ではないかもしれませんね。

SONNY ROLLINS『St. Thomas』

■ 再びテーマ〜アウトロ

プレイヤーたちのアドリブによって楽曲のテンションが最高潮に盛り上がったところで、再びテーマを演奏。

そこからアウトロへと繋がって楽曲が終了します。

アウトロ自体は通常のポピュラー楽曲と変わらないと考えてもらってかまいません。

楽曲がきれいに終われるような締めを作ってあげましょう。

ちなみに、「アウトロ」という言葉は「イントロ」をもじって作られた造語

導入を表す「Introduction」という言葉はありますが、「Outroduction」という言葉は存在しません。

音楽界隈での専門用語と認識しておきましょう!

(意外ですが、英語圏でも普通に「Outro」という言葉は使われるようです。)

 

まとめ

というわけで、ジャズの形式・楽曲構成について詳しく解説しました。

いかに魅力的なテーマを書くか?そしてそれをベースにいかにカッコよくアドリブを披露するか?

これこそがジャズ楽曲を制作する際の重要なポイントとなってきます。

様々なジャズの楽曲を聴きながら、あなたらしいナイスなテーマを研究してみてください!

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