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キーボードの基礎知識③:エレクトリックピアノの種類とその構造を理解しよう!

こんにちは、作曲家・稲毛謙介(@Ken_Inage)です。

今日は、エレクトリックピアノの種類と構造について解説していきます。

  • エレクトリックピアノとは?
  • エレクトリックピアノの種類と構造
    • ローズ・ピアノ
    • ウーリッツァー・ピアノ
    • ホーナー・ピアネット
    • ヤマハCP-70・CP-80

エレクトリックピアノといってもその種類は多岐にわたりますが、今日はその中から代表的なものを4種ご紹介していきます。

それぞれ発音機構やサウンドに個性がありますので、それらの特徴を理解した上でアレンジに活かせるよう学んでいきましょう!

 

キーボードの基礎知識③:エレクトリックピアノの種類とその構造を理解しよう!

キーボードの基礎知識③:エレクトリックピアノの種類とその構造を理解しよう!

エレクトリックピアノとは?

エレクトリックピアノとは、エレクトリックギターエレクトリックベース同様、電気回路を用いたピアノのことです。

通称「エレピ」と言ったりもしますね。

ひとくちにエレクトリックピアノといってもその機構はさまざまですが、総じて発音体から出る音をピックアップで集音&電気信号に変換し、それをアンプで増幅させて発音する構造となっています。

アコースティックピアノと比較して丸みをおびた柔らかい音色が特徴で、その魅力的なサウンドは今でも多くの人に愛されています。

いわゆる「電子ピアノ」と混同されがちですが、あちらは電気的な発信機を用いてサウンドを合成したり、実在するピアノの音をサンプリングして再生する方式。

対してエレクトリックピアノは、発音部分にアコースティックな機構を持っていて、それを電気回路で集音&増幅するだけの極めてアナログ的な構造です。

なお、エレクトリックピアノやエレクトリックギターのように発音部分はアコースティックでそれを電気で集音&増幅させるタイプの楽器を「電気楽器」、電子ピアノやシンセサイザーなど発音自体に電気回路を用いたものを「電子楽器」といって明確に区分します。

電気楽器と電子楽器の違いについては、以下の記事で詳しく解説しておりますので合わせてご活用ください。

エレクトリックピアノの種類と構造

エレクトリックピアノの種類はじつに多岐にわたり、メーカー各社からさまざまなモデルが登場しています。

今回はその中からとくに代表的なものに絞ってその種類と構造をご紹介していきます。

  • ローズ・ピアノ
  • ウーリッツァー・ピアノ
  • ホーナー・ピアネット
  • ヤマハCP-70・CP-80

それぞれ詳しく見ていきましょう。

■ ローズ・ピアノ

1940年代にハロルド・ローズ氏によって発明されたエレクトリックピアノです。

当初は、前線に立つ兵士たちを慰安する目的で開発されました。

単に「ローズ」と呼ばれることも多いほか、「Rhodes」という綴りから「ローデス・ピアノ」と呼ばれることもあるようです。

のちにフェンダー社との事業統合によって「フェンダー・ローズ・エレクトリックピアノ」として広く普及することになります。

1973年以降は再び独立したブランドとして「Rhodes」の名を冠した楽器が生産されるようになり、今日まで続いています。

発音部分は音叉のようなh字型の金属片で、それをハンマーで叩くことで発音&共振させます。

そのきらびやかで美しいサウンドはエレクトリックピアノの代名詞として世界中で愛され続けてきました。

ローズ・ピアノの演奏



■ ウーリッツァー・ピアノ

ウーリッツァー・ピアノは、ローズ・ピアノと並んでエレクトリックピアノの代名詞的存在。

アメリカのウーリッツァー社によって開発されました。

音叉のような発音部分を持つローズ・ピアノに対して、こちらはリードと呼ばれる鉄板状の振動板をハンマーで叩くことで発音します。

ローズに比べてアコースティックピアノに近いアクションを持っておりスピーカーも内蔵していますが、軽量かつコンパクトなのが特徴です。

その音色はコロコロと粒立ちがよく、かつ丸みをおびたサウンド

きらびやかなローズと比較して、より温かみのある印象を持っています。

ウーリッツァー・ピアノの演奏



■ ホーナー・ピアネット

オルガンやクラビネットでも有名なドイツのホーナー社によるエレクトリックピアノ。

発音部分は金属板にゴム状の吸盤が取り付けられたもので、鍵盤を押すとそれが勢いよく引き剥がされることで音が鳴るという面白い仕組みをもった楽器です。

年代によって「Pianet N」「Pianet T」「Pianet M」など多数のモデルがリリースされていますが、総じてクラビネットのような倍音を多く含んだ明るい音色が特徴。

(「Pianet T」は一般的なエレピのような柔らかい金属音ですが。)

現在はクラビネットに組み込まれる形となりそのサウンドを聴く機会は少ないですが、1960年代後半から1970年代前半にかけて、ビートルズなどの楽曲で多く使われました。

Hohner Pianet Nの演奏

■ ヤマハCP-70・CP-80

こちらはヤマハ社によって開発されたエレクトリックピアノです。

発音部分に金属片を用いたローズ・ピアノやウーリッツァー・ピアノに対し、こちらはアコースティックピアノをそのままエレクトリック化したような製品。

弦をハンマーで叩くことで発音し、それをピックアップで集音&アンプで増幅させることで発音します。

当初は「可搬性に優れマイキングが容易なグランドピアノ」というコンセプトで開発されたようですが、その独特の音色が人気を博しエレクトリックピアノの主力製品となりました。

サウンドの特徴としては、アコースティックピアノの音色がほのかに丸くなったような音色。

この音色は、のちに登場するFM音源などでの再現が難しかったこともあり、長きにわたり愛用されることになります。

ヤマハCP-70の演奏

まとめ

というわけで、エレクトリックピアノの種類や構造について解説しました。

とくにローズ・ピアノやウーリッツァー・ピアノは、現代の楽曲でも広く使われる普遍的なサウンドとなっています。

その特徴や構造を理解して、アレンジに役立てていただければ幸いです!

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