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メロディアスなキーボードアレンジ②:アプローチノートの活用法をマスターしよう!

こんにちは、作曲家・稲毛謙介です。

今日は、おしゃれなキーボードアレンジに欠かせないアプローチノートの活用法について解説していきます。

  • アプローチノートとは?
    • クロマチックアプローチ
    • ダブルクロマチックアプローチ
    • スケールワイズアプローチ
    • ディレイドリゾルブアプローチ
  • アプローチノートの活用法

アプローチノートを使うことで、コードトーンやコードスケールだけでは表現できない、優雅な雰囲気を作り出すことができます。

とくにジャズやボサノバなどオシャレなサウンドを作りたい場合に効果的。

キーボードのソロでも多用されますので、まずは基礎的な知識とテクニックをバッチリマスターしていきましょう!

※こちらの内容は動画でも学習することができます。

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メロディアスなキーボードアレンジ②:アプローチノートの活用法をマスターしよう!

メロディアスなキーボードアレンジ②:アプローチノートの活用法をマスターしよう!

アプローチノートとは?

アプローチノートとは、コードトーンに対して2度上(または2度下)の音からアプローチする音のことです。

例えば、コード「Dm7」のコードトーンは「D」「F」「A」「C」の4つですが、それらの2度上(または2度下)からアプローチをするということですね。

このとき、解決先となるコードトーンのことを「ターゲットノート」といい、ターゲットノートに対してどのようにアプローチするかでいくつかの種類があります。

  • クロマチックアプローチ:半音上(下)からアプローチ
  • ダブルクロマチックアプローチ:全音上(下)から2回クロマチックアプローチ
  • スケールワイズアプローチ:コードスケール上の2度上(下)からアプローチ
  • ディレイドリゾルブアプローチ:ターゲットノートを挟み込むようにしてアプローチ

それぞれ、以下のような形になります。

クロマチックアプローチ

ターゲットノートの半音下(または半音上)からアプローチする手法です。

パターン①:半音下からアプローチ

パターン②:半音上からアプローチ

ダブルクロマチックアプローチ

ターゲットノートの全音下(または全音上)から2回連続してクロマチックアプローチする手法です。

パターン①:全音下からダブルクロマチックアプローチ

パターン②:全音上からダブルクロマチックアプローチ

スケールワイズアプローチ

ターゲットノートの2度下(または上)からコードスケールに沿ってアプローチする手法です。

パターン①:コードスケール上の2度下からアプローチ

パターン②:コードスケール上の2度上からアプローチ

ディレイドリゾルブアプローチ

ディレイド(遅れて)リゾルブ(解決する)という名前の通り、ターゲットノートへの解決を遅らせて使用する手法です。

2度下から2度上(または2度上から2度下)のアプローチノートを経由して、ターゲットノートを挟み込むようにして使います。

それぞれのアプローチノートとターゲットノートの音程関係は半音でも全音でもどちらでもOKです。

パターン①:2度下から2度上を経由してアプローチ

パターン②:2度上から2度下を経由してアプローチ

応用編:ディレイドリゾルブ+ダブルクロマチックアプローチ

ディレイドリゾルブアプローチとダブルクロマチックアプローチの合わせ技です。

ターゲットノートへの解決時にダブルクロマチックアプローチを挟み込みます。

こちらも、それぞれのアプローチノートとターゲットノートの音程関係は半音でも全音でもどちらでもOKです。

パターン①:2度下から2度上を経由してダブルクロマチックアプローチ

パターン②:2度上から2度下を経由してダブルクロマチックアプローチ

アプローチノートの活用

ここからは、アプローチノートの活用法をご紹介します。

ここでご紹介するもの以外にもさまざまな活用法がありますが、そちらについてはキーボードソロの解説記事で詳しくお伝えします。

まずは基本的な用法をマスターしていきましょう!

アプローチノートの活用①

トップノート(=メロディ)に対してアプローチノートを組み込む方法です。

とくにダブルクロマチックアプローチを使うことで、流れるような優雅な雰囲気を作ることができます。

ステップ①:シンプルなコード弾きを作る

まずはシンプルなコード弾きを作りましょう。

ステップ②:トップノートを動かしてメロディアスなラインを作る

次に、トップノートに動きを取り入れてメロディアスなラインを作りましょう。

コードトーンやコードスケールを活用して、旋律的な動きを出していきます。

トップノートの動かし方については以下の記事で詳しく解説しておりますので合わせてご活用ください。

ステップ③:メロディの合間にアプローチノートを挟み込む

最後に、メロディの合間にアプローチノートを挟み込んでみましょう。

コードスケールのみを使った場合よりも、より優雅でおしゃれな雰囲気に仕上がります。

トップノートの動かし方実践②

アプローチノートは、メロディだけでなくベースラインに使うこともできます

ベースラインの動かし方で解説したものと同じ考え方ですね。

メロディラインとはまた違ったオシャレさを演出することができます。

ステップ①:シンプルなコード弾きを作る

こちらもまずはシンプルにコードを並べてみましょう。

ステップ②:トップノートを動かしてメロディアスなラインを作る

こちらも前項と同じ流れになります。

トップノートの動かし方については以下の記事で詳しく解説しておりますので合わせてご活用ください。

ステップ③:ベースラインの合間にアプローチノートを挟み込む

最後に、ベースラインの合間にアプローチノートを挟み込んでいきましょう。

あまりたくさん入れすぎるとクドくなりますので、ここぞというところにピンポイントで挿入するのがオススメです。

メロディの動きとバッティングしないよう、適度にバラして入れるのが良いですね。

また、サンプルのようにリズムを変えて挿入するのも良い方法です。

まとめ

というわけで、アプローチノートの基礎知識とその活用法について解説しました。

冒頭でもお伝えした通り、アプローチノートはキーボードソロでも多用されます。

アプローチノートが入ることで優雅でおしゃれなメロディラインを作ることができますので、ぜひたくさん活用していただければ幸いです!

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