プロが実践する、魅力あふれるメロディの作り方!!
こんにちは、作曲家・稲毛謙介(@Ken_Inage)です。
音楽の主役、それはメロディ!
メロディの良しあしが楽曲の魅力を決めるといっても過言ではないほどに重要な要素であることはいうまでもありません。
そこで今日は、魅力的なメロディを作るために、ぼくらプロが常日頃から心がけていることについてお話しようとおもいます。
- メロディが書けなくて困っている方
- 書いたメロディに自信が持てない方
- 自分には才能がないのではないかと悩んでいる方
にとって、きっとお役に立てると思います。
メロディ作りがなぜ難しいのか??
メロディとは、たった7種類の音の羅列でしかない
メロディというものをつきつめて考えれば、たった7種類の音の羅列でしかありません。
同一スケール上で使える音は、基本的に7音しかないからです。
もちろん装飾的にその他の音を使うこともありますが、仮にそれらを含めたとしても、最大で12種類が限界。
よほど小難しい現代音楽をのぞいては、どの曲も必ず12音のうちいずれかの音を使ってメロディが書かれているということになります。
このような、原則7音、最大12音の音を、
- どんな順番で鳴らすか?
- どういうリズムで鳴らすか?
を考えることこそがメロディ作りであり、この組み合わせの妙こそがメロディの魅力を左右しているということになるわけです。
なんかメロディってめちゃめちゃ奥が深いですね!
プロでさえ、良いメロディを作るのは簡単じゃない!
前述のとおり、メロディというのは7音ないし最大12音の組み合わせでできています。
ですから、こいつらをいかにしてキレイにつないでやるか?ということがが至上命題となるわけですが、これがなかなかどうして難しい!
良いメロディというのはプロでさえ悩むものなのです。
その理由の1つに、「メロディ作り専用の音楽理論が存在しない」ということが挙げられます。
音楽理論というのは、そのほとんどが「音楽基礎力」か「編曲技術」に関してまとめられたもので、肝心の「メロディを書くための理論」が抜けているんです・・・!(衝撃ッ!)
プロがプロたる所以のひとつに、クォリティの高い楽曲をコンスタントに生産し続けられる安定性が挙げられますが、このほとんどが音楽理論と経験に下支えされたもの。
しかし、メロディ作りのための理論がないとなると、プロでさえメロディ作りに悩んでしまうというのも納得がいきますよね。
プロはどうやってメロディを安定生産するのか?
メロディ作りには理論がないことは前述した通り。
つまり、メロディは知識や技術で補える類のものではないということなんですね。
では、プロはどうやってメロディを安定生産しているのか?
音楽理論を使えない以上、もはや勝敗を分けるのは「経験」、すなわち「数」です!
- 聴いてきた音楽の数
- 分析した音楽の数
- 書いたメロディの数
- そして捨てた数!!
この「数」こそが、メロディの質を高めます。
素晴らしいメロディを書く作家さんは、例外なくたくさん音楽を聴いてきたし、たくさんメロディを書いては捨ててきました。
膨大なインプットとアウトプットの数。
それこそが、7音〜12音という限られた選択肢の中から魅力的な組み合わせをチョイスするためのセンスを養っているわけです。
音楽理論が使えない以上は、もはやセンスを養うほかない!
そのためには以下の2つを頑張ってみましょう。
プロが実践する、魅力あふれるメロディの作り方!!
よいメロディを作り上げるために何よりも大事なのが「数」であることはお分かりいただけたと思います。
これを踏まえて、良いメロディを書くためのセンスを磨きたいならば、やるべきことは2つです。
- 音楽を大量に聴く(インプット)
- 大量にメロディを書き、そして大量に捨てる(アウトプット)
めちゃシンプルですね!
それぞれ詳しく説明していきましょう。
1. 音楽を大量に聴く!(インプット)
まずは音楽を大量に聞きましょう。
様々なジャンルのアルバムを毎日1枚ずつ聴くだけでも、良いインプットになります。
名曲とよばれる楽曲たちがどのようなメロディの構成になっているのか?
それを、実例からひたすら学ぶわけですね。
さらに効果を高めるならば、やっぱり耳コピが一番です。
名曲をひたすら耳コピしていくことで、そのエッセンスをどんどん吸収していくことができます。
具体的な耳コピのテクニックは以下の記事にまとめていますので、そちらも合わせてご活用ください。
2.大量にメロディを書き、そして大量に捨てる(アウトプット)
次に大事なことは、大量に書き、大量に捨てることです。
ここで念をおしておきたいのは、書くだけでは不十分だということ。
むしろ、捨てることこそ超重要!といっても過言ではありません。
多くのアマチュアさんは、1つのメロディをあまりにも大事にしすぎています。
生み出したメロディを、まるで一生に一度しか出会えない奇跡の産物のように扱う。
だから、そのアイディアを大事に大事に育てようとして、あちこちこねくり回してはドツボにはまってしまうことも。
一方プロは、メロディを数ある選択肢の中の1つくらいにしか思ってません。
もっといいアイディアが浮かびそうならいとも簡単に消してしまうし、わざわざ別のどこかに保存したりもしません。
自分の中でグレートなメロでなければ2度と使うこともないからです。
カイジに登場する兵頭会長の言葉を借りるなら、
「メロはもっと…粗末に扱うべきだなのだっ…!」
です!
よいメロディ作りたかったら「書いては捨てる」のくりかえしがイチバン。
「こだりまくって書いた珠玉の1曲」よりも
「大量に書きなぐった中から選んだ1曲」のほうがいいメロしてるんだよなぁ。
100書いて99捨てるくらいでちょうどいい。
メロはもっと…粗末に扱うべきだなのだっ…!
— 作曲家・稲毛謙介(イナゲケンスケ) (@Ken_Inage) March 21, 2020
こうやってどんどん数をこなしていくからこそ、より洗練された感覚が養われていく。
そして、これらの経験が蓄積されていくことで、良いメロディを次々と生み出せるようになっていくんですね。
ぼく自身も、多い時には100回くらいメロディを書いては捨てを繰り返すこともしばしば。
そうやって、ベストなメロディが出来上がるまでひたすら書き続けるからこそ、良いメロディが出来上がっていくんですね。
メロは大量に書き、納得いくものができるまで捨て続ける!!
これこそが、魅力的なメロディを生み出す上で最も重要なことなんです。
まとめ
いかがだったでしょうか?
もっと役立つノウハウが書かれてると思ってがっかりしましたか?
でもね、本当にこれしかないんです。ホンモノに近道なし!
聴いてきた数、そして書いては捨てた数こそが、あなたを敏腕メロディメーカーに育ててくれます。
ですから、ぜひ今日から
メロは100回書いて捨てる!
くらいの気持ちで頑張っていただければとおもいます。
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