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MIDIの基礎知識③:揃える!グルーヴさせる!「クオンタイズ」を理解しよう!

こんにちは、作曲家・稲毛謙介です。

今日は、DTMに必要なMIDIの基礎知識のうち、ノートの発音タイミングをコントロールする「クオンタイズ」について解説していきます。

  • クオンタイズとは?
  • クオンタイズのパラメータ
  • グルーヴクオンタイズ

クオンタイズを使用することで、不揃いなデータをキレイに整えることができるほか、イキイキとしたノリを楽曲に取り入れることができます。

とくに、リズムトラックの制作には欠かせない機能となっていますので、しっかりとマスターしていきましょう!

※こちらの内容は動画でも学習することができます。

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MIDIの基礎知識③:クオンタイズ

MIDIの基礎知識③:クオンタイズ

クオンタイズとは?

クオンタイズとは、不揃いなデータをグリッドへ吸着させる機能

簡単にいうと「揃える」機能ですね。

リアルタイム入力などでよれてしまったリズムを、簡単に修正することができます。

クオンタイズ前

クオンタイズ後

インプットクオンタイズ

インプットクオンタイズとは、リアルタイム入力時にあらかじめクオンタイズをかけた状態でデータ入力することができる機能です。

鍵盤演奏がニガテな方でも正確にデータ入力できるという利点がありますが、同時に「自然な演奏感を残したままノート入力できる」というリアルタイム入力の利点も失ってしまいます。

したがって、クオンタイズされていても問題ないトラック(ノリよりも正確さ重視のトラック)でのみ、使用すると良いでしょう。

クオンタイズのパラメータ

クオンタイズグリッド

8分音符、16部分音符など、ノートを吸着させる単位を指定します。

単純音符のほか、付点音符、連符も指定可能です。

クオンタイズの強さ

クオンタイズを適用する強度を調整します。

「100%=全ノートがグリッドにぴったり吸着している状態」となり、値を下げることで徐々にゆるめの吸着具合になります。

元のグルーヴを残したまま、軽くリズムを揃えたい場合などに重宝します。

クオンタイズ前

強さ20%

強さ50%

強さ80%

強さ100%

今回の場合は、強さ20%〜50%くらいがちょうどいい感じですね。

それ以上になると機械的な印象に聞こえます。

ランダマイズ

元来人間の演奏は不正確なもので、グリッドから全くズレずに演奏できる人などいません。

むしろ、そのような不正確さ&ランダム性こそが、人間による演奏のよいところだったりもするわけです。

そのような不完全さを再現したい場合に重宝するのが、この「ランダマイズ」機能。

音をほどよくバラけさせてくれます。

人間らしさを再現するという意味から、別名「ヒューマナイズ」ともいいます。

「0%=全ノートがグリッドにぴったり吸着している状態」となり、値を上げることで徐々に音がバラけていきます。

ランダマイズ0%

ランダマイズ20%

ランダマイズ50%

ランダマイズ80%

いくら人間らしさを出したいからといって、ランダマイズをかけすぎると「ただヘタクソな演奏」になってしまいます。

ほどよいチューニングがポイントです!

スウィング

スウィングとは、ノートの「ハネ(跳ね)」のこと。

ストレートな8分音符を3連符系のリズムへと変化させることで、独特なビート感を生み出します。

別名「シャッフルビート」という名前でも有名ですね。

「100%=完全な3連」となります。

また、ごくごく軽めにスウィングをかけることによって、ストレート感を残したまま、より人間らしいノリの良いグルーヴを与えることもできます。

スウィングなし

スウィング20%

スウィング50%

スウィング80%

スウィング100%

スウィング20%くらいだと、ほぼストレートの雰囲気を残したまま軽ーくグルーヴさせることに成功していますね!

グルーヴクオンタイズ

最後に「グルーヴクオンタイズ」についてご紹介します。

グルーヴクオンタイズとは、データに直接グルーヴ感を与えることができるクオンタイズ機能

さまざまなリズムから抽出したグルーヴをテンプレートとして用いることで、そのノリをMIDIデータに直接反映させることができます。

グルーヴクオンタイズなし

グルーヴクオンタイズ例:ストレート系①

グルーヴクオンタイズ例:ストレート系②

グルーヴクオンタイズ例:シャッフル系

あらかじめ用意されたテンプレートを用いるほか、実際の楽曲やオーディオファイルからグルーヴを抽出して適用するといった上級テニクニックもあります。

その方法については、各DAWごとに手順が異なるかと思いますので、詳しくはお使いのDAWのマニュアルをご覧ください。

 

まとめ

というわけで、DTMに必要なMIDI基礎知識のうち「クオンタイズ」について詳しく解説しました。

クオンタイズの真骨頂は、グルーヴのコントロールにあります。

ただ揃えるだけでなく、適切なノリをデータに付与することで、より生き生きとした演奏表現が可能になりますので、ぜひいろいろと試してみてくださいね!

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