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本物さながらのリアルな打ち込みを実現!モックアップに必要な基本パラメータを解説!

こんにちは、作曲家・稲毛謙介(@Ken_Inage)です。

「モックアップ」という言葉をご存知でしょうか?

ケータイなどの電化製品で、実機そっくりに作った模型のことを「モック」と呼びますが、その正式名称を「モックアップ」といいます。

いうなれば、ホンモノそっくりに作った模造品のこと。

打ち込みにおいては、生楽器を緻密に再現したリアルな打ち込みのことを「モックアップ」といって、ストリングスをはじめとした生楽器の再現には欠かすことのできない作業となります。

打ち込みにおけるモックアップ = 生楽器を再現したリアルな打ち込みのこと

今日は、そんな「モックアップ」に欠かすことのできない、MIDIパラメータの基礎知識について解説していこうと思います。

 

リアルな打ち込みを実現する、基本的なパラメータの解説

ピアノやストリングスなど、何かしらの生楽器をモックアップで再現する際には、以下の4つのパラメータを基本にエディットしていくことになります。

  1. ベロシティ
  2. デュレーション
  3. エクスプレッション
  4. クォンタイズ・ディレイ

それぞれ詳しく解説していきます。

1.ベロシティ

ベロシティとは、ノート(音)の強さのことを指します。

正確にいうと「打鍵の強さ」、つまり鍵盤を叩く強さのことですね。

ピアノを想像していただければわかると思いますが、鍵盤を強く弾くほど大きな音がなり、弱く弾けば小さな音が出ます。

この度合いを調整するのが「ベロシティ」というパラメータです。

ベロシティの特徴としては、ノート1音1音に対して値が割り振られているため、コードなど一度に複数音演奏した際にも、個々の音に強弱をつけていくことができます。

ピアノやドラムなどの打ち込みでは絶対に欠かすことのできない大切なパラメータです。

2.デュレーション

デュレーションとは、ノート(音)の長さのことを指します。

正確には、ノートオンからノートオフ、つまり鍵盤を押してから離すまでの長さを表すパラメータです。

同じく音の長さを表す言葉に「音価」というものがありますが、「音価」はあくまで楽譜上に書き表すことのできる音の長さを指すのに対して、「デュレーション」は楽譜では表現しきれないような細かい長さを指定できます。

DAW上では「ティック」とよばれる単位で表されますね。

  • 「音価」=音符単位
  • 「デュレーション」=ティック単位(より細かい)

「ティック」とは、DAW上で音の長さを扱う単位で、通常は四分音符1個あたり480ティック(または960ティック)で表されます。

同じ四分音符でも、曲やフレーズのニュアンスに応じて少し長めに演奏したい場合もあればちょっとだけ短く演奏したい場合もあると思います。

「デュレーション」はそのような微妙な音の長さを細かく表現することが可能なパラメータです。

3.エクスプレッション

エクスプレッションとは、音の抑揚をコントロールするパラメータです。

エクスプレッションを使うことで、ノート発音中に自由に音量をコントロールすることができます。

同じく音量を司るベロシティとの違いについてですが、ベロシティはあくまで「打鍵の強さ」を表すパラメータであるため、一度値が確定してしまうとノート発音中は変更することができません。

一方エクスプレッションを使うと、打鍵後も音量をコントロールすることができます。クレッシェンドやデクレッシェンドなど、ノートの発音中に音量をコントロールしたい場合は、原則としてエクスプレッションを使用することになります。

  • ベロシティ=打鍵時の音量。ノートの再生中に変更することはできない。
  • エクスプレッション=打鍵後の音量。ノート再生中に自由に変更することができる。

ストリングスやブラスなどロングトーンを演奏できる楽器では、ノートの途中で音量を変化させることもよくありますので、そういった場合にはエクスプレッションを使って抑揚をつけていくことになります。

4.クォンタイズ・ディレイ

クォンタイズやディレイというのは、ノートの発音タイミングをさす言葉ですね。

DAW上のグリッドにぴったり揃えるコマンドを「クォンタイズ」といい、前後にずらしてあげることを「ディレイ」といいます。

「ディレイ」というと「遅延」のイメージが強いかもしれませんが、多くのDAWでは、ノートを前倒しする場合も遅らせる場合も、一緒くたに「ディレイ」という言葉を使うことが多いようです。

「ディレイ」の値がプラス方向に大きくなるほど遅延が生まれ、逆にマイナスの値を入力すると前倒しされていきます。

  • ディレイ値が正の値=音を遅らせて発音
  • ディレイ値が負の値=音を前倒しして発音

 

エディットすべきパラメータの選定方法

先ほどご紹介したパラメータのうち、どのような場合にどのパラメータをエディットすると効果的なのかは、ノートの長さによってある程度判別することができます。

例えばストリングスならば、レガート・スラー、トレモロ、トリルなどのようなロングノート系の音色では、音量のコントロールはエクスプレッションで行うのが基本。また、自然なレガートを再現するためにはデュレーションのコントロールも非常に重要になってきます。

逆に、スピッカート、マルカート、ピチカートのようなショートノート系の場合は、強弱はベロシティでコントロールするのが基本。全体のグルーヴ感を調整するために発音タイミングのエディットも入念に行う必要があります。

  • ロングノート系音色→エクスプレッションとデュレーションを念入りに
  • ショートノート系音色→ベロシティと発音タイミングを念入りに

このように、ノートの長さや演奏方法によって、エディットすべきパラメータが変わってきますので、下図を参考に適切なパラメータを選定していってください。

 

まとめ

というわけで、モックアップに欠かすことのできない、基本的なMIDIパラメータについて解説しました。

次回からお届けするストリングスのモックアップ解説記事の前提となる知識ですので、ぜひ今日の内容をしっかり理解して、リアルな打ち込みサウンドを目指していきましょう!

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