エレクトリック系ビートメイク3種のテクニックをご紹介!
こんにちは、作曲家・稲毛謙介です。
今日は、エレクトリック系ビートメイク3種のテクニックについて解説していきます。
- MIDIトラックへの打込み
- ステップシーケンサーの活用
- オーディオ素材の活用
エレクトリック系ビートメイクでは、上記のような様々な手法を駆使してビートを組んでいくことになります。
それぞれ詳細なテクニックは次回以降の記事に委ねるとして、今日はまずその概要をまとめていきます。
どのようなテクニックがあるのか、しっかり学んでいきましょう!
※こちらの内容は動画でも学習することができます。
エレクトリック系ビートメイクテクニック3選
前述の通り、エレクトリック系ビートメイクでは様々な手段でリズムトラックを制作していきます。
それらを分類すると、以下の3種類に分けることができます。
- MIDIトラックへの打込み
- ステップシーケンサーの活用
- オーディオ素材の活用
それぞれの特徴および、メリット&デメリットについてまとめていきます。
1.MIDIトラックへの打込み
1つめのテクニックは、MIDIトラックを使ったオーソドックスな打込みです。
アコースティック系ビートメイクで学んだ方法と同様に、MIDIトラックへ直接データを入力していく方法ですね。
初心者のみなさまでもとっつきやすい、最もメジャーなスタイルとなります。
この方法のメリット&デメリットは以下の通りです。
MIDIトラックへの打込みのメリット
- とにかくカンタン!
- 強弱&タイミングの微細な調整もラクラク
MIDIトラックへの打込み最大のメリットは、とにかくカンタンということ。
アコースティックドラムの打込み経験がある方なら、迷うことなくデータ入力していくことができるでしょう。
また、MIDIならではのメリットとして、ベロシティによる強弱やノートの発音タイミングの微調整がサクサクできてしまう点も魅力です。
特定のノートをプッシュさせたりレイドバックさせたりといった細かな調整をしたい場合は、MIDIによるエディットが最適でしょう!
MIDIトラックへの打込みのデメリット
- トリッキーな音作りがしにくい
この手法の唯一のデメリットは、トリッキーな音作りがしにくいこと。
良くも悪くも無難なサウンドになりがちです。
後述するオーディオ素材を用いたビートメイクでは、編集の仕方によって攻めた音作りも可能だったりしますが、MIDIのみでそれを実現するのは少々難しかったりします。
もちろんやろうと思ってできないこともありませんが、より攻めたリズムを作りたい場合は一度オーディオ化して加工する方が格段にラク。
MIDIを用いる場合は、曲の核となるベーシックなリズムを担当させる方が向いているでしょう。
2.ステップシーケンサーを使う
2つめは、リズムマシン内臓のステップシーケンサーを使って打込む方法です。
楽曲で使用したいリズムパターンをあらかじめ打込んでおき、それをDAWと同期させて再生します。
ハードウェアのリズムマシンや、それを模したソフトシンセをお持ちの方ならば、こちらの方法を選択するのも良いかと思います。
この方法のメリット&デメリットは以下の通りです。
ステップシーケンサーを使うメリット
- 直感的にリズムをプログラミングできる
- いろんなリズムパターンを簡単に試せる
リズムマシンなどに内蔵されているステップシーケンサーは、リズムを入力するための専用インターフェイスが用意されています。
これにより、小節内どの位置でノートを鳴らすかを直感的に入力することができます。
また、ループ再生しながらノートを簡単にオンオフすることができるため、様々なリズムパターンを試行錯誤するのに向いています。
ステップシーケンサーを使うデメリット
- パターンの違うリズムを多用する場合には不向き
- 細かいタイミングのエディットが難しい
ステップシーケンサーでは、楽曲に必要なリズムパターンをあらかじめプログラムしておく必要があります。
そのため、フィルインを多用したり、場面ごとに違うリズムパターンを頻繁に切り替えて演奏する場合には、膨大な量のパターンを用意しておく必要があり現実的ではありません。
また、特定のノートのみプッシュ&レイドバックさせるといった細かい調整にも不向きです。
いずれの場合も、素直にMIDIトラックにデータ入力する方が早いでしょう。
オーディオ素材を使う
最後に、オーディオ素材を用いたリズムトラックについてお話します。
この方法は、スネアやキックなど単発のドラムショットを直接DAW上に並べてリズムを組んでいく手法です。
または、リズムループを用いた「ブレイクビーツ」と呼ばれる手法もこの部類に入ります。
とくにヒップホップなどでは欠かせないテクニックですので、覚えておきましょう!
この方法のメリット&デメリットは以下の通りです。
オーディオ素材を使うメリット
- 素材の持つ音色やグルーヴをダイレクトに使用できる
- 波形編集により1音ごとに細かいエディットが可能
この手法の最大のメリットは、素材の持つ音色やグルーヴをそのまま楽曲に取り入れることができる点です。
元は、既存楽曲からサンプリングしたリズムパターンを加工して使う「ブレイクビーツ」という手法がルーツになっており、そのことからもこのメリットの片鱗が伺えますね。
また、1音ごとに音の長さを変えたり、途中でバッサリカットしたりなど、オーディオならではの柔軟なエディットも魅力です。
これにより、エレクトロらしい過激なリズムトラックを作ることも可能です。
オーディオ素材を使った攻撃的なリズムトラック例
オーディオ素材を使うデメリット
- 強弱や音色を変化させるのがニガテ
- 素材選びにコツが必要
オーディオトラックにはベロシティという概念が存在しませんので、1音ずつフレキシブルに音量・音色を変えるのはちょっと煩雑です。
もちろん不可能ではありませんが、MIDIの打込みよりもかなり手間がかかってしまいますので、そのような繊細な表現をしたい場合はMIDIを使いましょう。
また、使用するオーディオ素材が楽曲にマッチしたものなのかどうかを選別するためには、それなりの経験とコツが必要になります。
もちろんシラミ潰しに素材を当て込んでいけばいつかは気に入るものにたどり着くかと思いますが、それまでは相応の時間がかかってしまうことは覚悟しておきましょう。
数多くのトライアンドエラーを繰り返していくことで、徐々にコツが掴めてくると思いますので、臆せずチャレンジしてみてください!
まとめ
というわけで、エレクトリック系ビートメイクで使用できる3種のテクニックについてお伝えしました。
次回以降は、それぞれのテクニックを使った具体的なビートメイク手法についてお伝えしていきます。
ぜひそちらも楽しみにお待ちください!
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