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ジャンル別エレキアレンジ②:ブルースのアレンジと打込みテクニックをマスターしよう!

こんにちは、OTOxNOMA認定講師、作曲家の青山シゲルです。

今日は、「ブルース」におけるエレクトリックギターのアレンジと打込みテクニックについて解説していきます。

  • ブルースとは?
  • ブルースの特徴
  • ブルースのバッキングパターン
  • 各種打込みテクニック

ブルースは、前回ご紹介したロックンロールよりもさらに歴史が古く、現代におけるさまざまなジャンルの土台にもなった重要なもの。

その特徴とアレンジ&打込みテクニックをご紹介していきますので、バッチリ学習していきましょう!

※こちらの内容は動画でも学習することができます。

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ジャンル別エレキアレンジ②:ブルースのアレンジと打込みテクニックをマスターしよう!

ジャンル別エレキアレンジ②:ブルースのアレンジと打込みテクニックをマスターしよう!

ブルースとは?

ブルースの誕生は1800年代後半といわれています。

アメリカ南部の奴隷階級の黒人たちが、ギターを弾きながら人生の悲しみや辛さを歌ったのが始まりで、ジャズやロックンロールのルーツとしても知られています。

当時は録音技術も普及しておらず楽譜なども残されていないためブルース誕生当初の音を聴くことは難しいのですが、テープレコーダーが普及しはじめた1930年代以降のものは現代にも受け継がれています。

初期はギター1本で歌われることが多かったブルース。

その後、歴史の中でバンドを伴うようになり、エレキギターで演奏されることが多くなっていきます。

クラシックでは使われなかった「V → IV → I」というコード進行を終止形として常用し、その斬新な進行が現代のポップミュージックの基礎を築いたといえます。

今回も、ブルースの名曲をいくつかご紹介しておきます。

エレクトリックな編成になり、よりメジャーになった60年代以降の楽曲からブルースロックまで選んでみました。

『スウィート・ホーム・シカゴ』エリック・クラプトン(ロバート・ジョンソンのカバー)



『フーチー・クーチー・マン』マディ・ウォータース



『スリル・イズ・ゴーン』B.B.キング



『プライド・アンド・ジョイ』スティーヴィー・レイ・ヴォーン



ブルースの特徴

ここからは、ブルースの音楽的特徴をいくつか解説していきます。

ブルースのコード進行

ロックンロールのルーツであるブルースも、3コードでの12小節進行が基本です。

先ほどもご紹介した「V → IV → I」というコード進行こそがブルースの大きな特徴ともいえます。

また、ブルースにはマイナーブルースもあり、以下のようなコード進行となります。

終止形が「V7→IV7→I」ではなく「VI7→V7→I」となるのが特徴です。

前項でご紹介した『スリル・イズ・ゴーン』は、まさにこの進行を使っていますが、ブルースのみに止まらずロックやR&Bなどでもよく使われるようになります。

ブルースのリズム

ブルースは、ロックンロールよりかなりテンポが遅く、8分音符をシャッフルしながら演奏します。

さらにテンポの遅いスローブルースでは3連符のノリが強くなり、12/8拍子で演奏されます。

ブルースのリズムについては、以下の記事でも詳しく解説しておりますのでご参照ください。

ブルースのサウンドメイク

エレキギターを使ったブルースは、ロックンロール誕生の少し前から現代に至るまでじつに長い期間演奏されてきました。

その影響もあって、ブルースのギターサウンドはさまざまです。

ここでは、往年のサウンドとしてナチュラルなFenderアンプを使ったサウンドメイクをご紹介します。

ギターのチョイスは、ギタリストによってGibson系、Fender系とまちまちです。

ロックンロールに比べると、より大きい会場で演奏するためにアンプのボリュームは高め、やや歪みがちになります。

Fenderのアンプは1ボリュームだったりしますので、ボリュームを上げることで必然的に歪むことになるわけですね。

スティーヴィー・レイ・ヴォーンなど、近年のギタリストはブースターを使ってさらに歪ませることも多く、チューブスクリーマーを使うと近いニュアンスが出せるでしょう。

ピックアップは、バッキングからソロまでフロント(Fender系ならハーフトーンも)で演奏されることが多いイメージです。

今回は、Guitar RigのTwang Reverbに、ブースターとしてSkreamerをインサートしてみました。

Guitar Rig の設定

音源(テレキャスター フロントピックアップ)

ブルースのアレンジパターン

ここからは、ブルースでよく使われるバッキングパターンを3種類ご紹介します。

パターン①

音源

音源(ギターのみ)

パターンの特徴

ロックンロールのバッキングの元になった定番パターンですが、こちらは完全なシャッフルで、かつスタッカート気味に歯切れよく演奏するのが特徴です。

4小節目にはオブリガートをあしらっていますが、ブルースではこのように短3度から長3度の音への半音ハンマリング、スライドを使ったフレーズが多用されます。

前述の通り使われるギターはさまざまですが、今回はレスポール音源のフロントピックアップを使ってみました。

Skreamerを使って軽く歪ませてあります。

打込みのポイント

ブルースはテンポが遅くダウンオンリーで弾きますので、全て低音→高音の順番でタイミングをズラしましょう。

また、全体的に強めのベロシティで打込みつつ、2、4拍目に軽くアクセントをつけると良いでしょう。

各音をスタッカート気味に演奏する場合は、右手の腹で音を切りながら(ミュートしながら)演奏することになります。

その際のミュート音は、音源に収録されているアーティキュレーションで打込んでいます。

4小節目のオブリは、1拍目の3連符3音目のみブリッジミュートをキースイッチで打込んでいます。

ポジションはキーにもよりますが、開放弦の使えるローコードで弾くことが多く、このパターンでも0〜4F付近を想定して打込んでいます。

4小節目2拍目の3連3音目は、重音のうち片方だけに半音のハンマリングが入っています。

ですから、これまで同様上下の音それぞれを別トラックにわけて片方だけをピッチベンドで音程変化させます。

トラックを分ける際のサウンドメイクにも注意点があります。

複数のトラックそれぞれにアンプシミュレーターをかけてしまうと、音が混ざらず2本別々のギターで弾いているようなサウンドになってしまます。

これを防ぐためには、2トラックの出力を1つのバス(グループ)にまとめてそちらにアンプシミュレーターをかけるようにしましょう。

パターン②

音源

音源(ギターのみ)

パターンの特徴

こちらは2拍目のみオブリ的に弾くパターンで、ブルースでは比較的定番のバッキングとなっています。

音づかいとしては「A9」の構成音(うちルートと3度を省略したもの)を弾いた直後に全音上にスライド、シャッフルのタイミングでまた9thに戻るフレーズとなっています。

つづく「D」のコードでも同様の音づかいです。

音色はパターン①同様レスポール音源のフロントを使っていますが、よりクリーンな音色にしたくてSkreamerはオフにしています。

打込みのポイント

全音のスライドを表現する際は、半音分のピッチベンドを2箇所打込みます。

この時、両者を比較的近い位置に配置することで滑らかなスライド感を再現できます。

スライドに入るタイミング、戻すタイミングともに、グリッドジャストより気持ち遅く打込むことで大きなノリを作っています。

また、フレーズの切り側にベンドダウンを入れてあります。

実際のプレイにおいては必ずしもこの様にグリッサンドするわけではないのですが、打込みの場合ノートを切りっぱなしにすると不自然さが残る場合があるため、それを解消する目的も兼ねています。

ポジションは4〜7付近を想定したプレイになります。

パターン③

音源

音源(ギターのみ)

パターンの特徴

12/8拍子のスローブルースパターンです。

少なめの音数で3連符のアルペジオとオブリを組み合わせています。

隙間の空け方やオブリの入れ方は比較的自由ですが、ブルースマンは歌いながら弾くのが通例のため、歌の合間にオブリや動きのあるフレーズを入れることが多くなります。

よって、このようなフレーズをアレンジするときは、歌メロをイメージしながらそれと絡むようにオカズを入れるとそれらしくなります。

音色については、歪みの弱い音にしたかったのでテレキャスター系音源のフロントピックアップを使っています。

Skreamerは「ドライブ=0」の状態でオンにしました。

打込みのポイント

全体的にベロシティは弱目で、オブリなど目立たせたいところだけやや強く打ってあります。

ところどころスライドが入りますが、これまで同様ベンド幅が異なる弦は別トラックで打込みましょう。

ポジションについては、パターン②同様で4〜7F辺りを想定して打ってあります。

※1小節目4拍目のオブリについては2つの音のベンド幅は同じになっていますが、今回は音源の仕様上双方同時にベンドさせることが難しかったためトラックを分けています。

まとめ

というわけで、ブルースの代表的なスタイルでのアレンジ&打込みテクニックを解説しました。

前回の記事で解説したロックンロールと合わせて学習することで、エレキギター黎明期のジャンルについて理解を深めることができます。

より新しいジャンルのフレーズやサウンドを学習する上での基礎となりますので、バッチリマスターしておいてくださいね!

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