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ジャンル別ビートメイク⑤:シャッフル・ビートを理解しよう!

こんにちは、作曲家・稲毛謙介です。

今日は、ブルースの基本となる「シャッフル・ビート」について解説していきます。

  • シャッフル・ビートの特徴
  • シャッフル・ビートのリズムパターン
  • シャッフル・ビートの音色選び
  • シャッフル・ビート打込みのポイント

ブルースは、ファンクディスコ同様に「ブラック・ミュージック」に代表されるジャンルのひとつ。

R&Bロカビリーロックン・ロールや、そこから派生したロックなど、現存するさまざまなジャンルのルーツともいえる存在です。

とっても重要なジャンルですので、しっかりとマスターしていきましょう!

ブルースの代表曲:B.B.キング『Rock Me, Baby』

 

シャッフル・ビートの基本

シャッフル・ビートの基本

シャッフル・ビートの特徴

シャッフル・ビートとは、ブルースにおける最も基本となるビート

その名の通り、「シャッフル」とよばれる3連符を貴重としたリズムが特徴で、独特の土臭い印象を醸し出します。

そんなシャッフル・ビートの特徴は以下のとおりです。

  • シャッフルを基調としたリズム
  • けだるいビート感
  • ルーズでダブついた音色

それぞれ詳しく解説します。

■ シャッフルを基調としたリズム

前述の通り、シャッフルビートでは3連符を基調とする「シャッフル」と呼ばれるリズムで演奏されます。

「タッタ タッタ タッタ タッタ」というリズム感が特徴で、ブルースを象徴するリズムともなっています。

シャッフル・ビートの例

■ けだるいビート感

シャッフル・ビートは、ややルーズ目のリズム感をもつけだるいビート感が特徴です。

前述のシャッフルのリズムは、3連符ジャストではなくややルーズ目のグルーヴで演奏することで、独特のけだるさ、土臭さを醸し出します。

実際のクオンタイズ例については後述します。

■ ルーズでダブついた音色

タイトな音色が特徴だったファンクやディスコとは対照的に、ブルースではルーズでダブついた音色が特徴です。

実際の音選びに関しては、後述の「シャッフル・ビートの音色選び」で詳しくご説明します。

シャッフル・ビートのリズムパターン

それでは、シャッフル・ビートのリズムパターンをみていきましょう!

パターン①

シャッフル・ビートの最も基本となるビートです。

3連符の真ん中を抜いた「タッタ タッタ」というリズムが特徴的。

パターン②

パターン①をベースに、キックの手数(足数?)を増やしたバリエーションです。

パターン③

逆に、キックの手数を減らし3連ウラを強調したパターンです。

パターン④

2&4拍のスネアのほかに、3連フィールのスネアのゴーストノートをプラスしたパターンです。

ハイハットやスネアがシャッフルしていれば、4つ打ちのキックでも十分にシャッフル・ビート感が出ますね!

パターン⑤

パターン④のハイハットをライドシンバルに置き換えたバージョンです。

パターン⑥

2&4拍目のスネアは排除し、3連ウラに規則的なスネアを配置したパターンです。

実際には、これよりもゆったりしたテンポで演奏する方がよりけだるさが強調されてマッチしそうです。

パターン⑦

ハイハットを4分音符に変更して、キックのみでシャッフル感を表現したパターンです。

パターン⑧

オルタネートスティッキングのハイハットで3連符全てを演奏したバージョンです。

 

シャッフル・ビートの打込み

シャッフル・ビートの打込み

シャッフル・ビートの音色選び

前述のとおり、シャッフル・ビートでは「ルーズでダブついた音色」が決め手。

ドラムのヘッド(打面)を緩めにチューニングし、皮がダブついているような印象のサウンドを選ぶとよいでしょう。

具体的には、

  • 少し低めのピッチ(音程)
  • ルーズなアタック(打音)
  • 強めのルーム感(余韻)

を意識すると良いですね!

ブルース専用のキットはあまり見かけないのですが、50年代ドラムを再現したキットなどを使用すると効果的です。

あるいは、ファンク用のキットをベースに、各ドラムのピッチを下げてダブついた印象にしてあげるのも良いでしょう。

今回は、以下のような音色を選んでみました。

キック

スネアドラム

タムタム

ハイハット

ライドシンバル

クラッシュシンバル

シャッフル・ビート打込みのコツ

■ シャッフル・ビートのベロシティ

シャッフルビートでは、頭拍が最も強く、ついで3連ウラが強くなります。

とはいえ、ブルースもれっきとしたブラックミュージックですから、当然「裏ノリ」感は重要。

3連ウラは弱くなりすぎないように注意しましょう。

また、全体的にダブついた音色感を表現する上で、強すぎないベロシティ設定もポイントです。

■ シャッフル・ビートのクオンタイズ

シャッフル・ビートでは、3連のリズム感をややルーズ目に設定してあげることが重要です。

そのために、ハイハットやライドの刻みは3連ウラをジャストよりややプッシュ目に配置するとことでルーズな印象を表現することができます。

また、3拍目のキックをややプッシュ目に打ち込むのも効果的です。

 

まとめ

というわけで、シャッフル・ビートについて詳しく解説しました。

ブルースのビートの中でも、最も基本となるビート。

微細なグルーヴ感をコントロールする訓練としても適したビートだと思いますので、今日ご紹介したリズムパターンを実際に打ち込みながら、ベロシティやクオンタイズなどを研究してみてください!

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