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キーボードアレンジの基本②:コード弾きの基本をマスターしよう!

こんにちは、作曲家・稲毛謙介です。

今日は、キーボードアレンジの王道スタイル「コード弾き」について解説していきます。

  • コード弾きとは?
  • コード弾きの際の注意点
  • コード弾きの実践例

あらゆるキーボードアレンジの中で最も基本となるこのスタイル。

シンプルながらも応用範囲の広いアレンジで、ジャンルを問わず幅広く採用されています。

そんなコード弾きの基本について解説していきますので、楽しく学んでいきましょう!

※こちらの内容は動画でも学習することができます。

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キーボードアレンジの基本②:コード弾きの基本をマスターしよう!

キーボードアレンジの基本②:コード弾きの基本をマスターしよう!

コード弾きとは?

コード弾きとは、その名の通りコード(和音)を演奏するスタイルのこと。

キーボードアレンジの基本中の基本ともいえるこのスタイル。

ポピュラー音楽はもちろん、合唱曲などの伴奏でもよく聞くことができます。

早速、どんなものか聴いてみましょう。

各コードを4分音符のリズムで刻んだシンプルなスタイルですね。

コード弾きでは、右手と左手でそれぞれ以下の役割を担当します。

  • 右手:コード
  • 左手:ルート(分数コードの場合は指定のベース音)

右手はコードネームに記載されたコード(分数コードの場合はスラッシュより左側の部分)を弾きます。

この時、指定のコードから逸脱しなければどの転回形で演奏しても構いません。

(ただし、いくつかの注意点がありますので次のセクションで解説します。)

また、左手はコードネームに記載されたルート(分数コードの場合はスラッシュより右側の部分)を弾きます。

コード弾きの際の注意点

コード弾きの際、右手は指定のコードを弾くことになります。

この時、コードの転回形を活用しながら滑らかに接続できるよう心がけましょう。

ここでいう「転回形」とは、右手単体のボイシングのことを指しています。

右手パートの最低音がどのコードトーンを鳴らしているかで判別できます。

  • 最低音がルート:基本形
  • 最低音が第3音:第一転回形
  • 最低音が第5音:第二転回形
  • 最低音が第7音:第三転回形

以下の譜例をご覧ください。

上段は基本形のみを使った演奏、下段は転回形を用いて滑らかに接続したものです。

基本形のみで演奏した例

転回形を使って滑らかに接続した例

基本形だけで演奏しようとすると、コードチェンジの際に右手のポジションが大きく移動することになります。

例えば、1小節目の「C」と「G/B」では、コードチェンジの際に右手が完全4度下降していますよね?

これでは右手の移動が大きすぎて弾きにくい&音域も変わるため落ち着きのない演奏になってしまいます。

一方、下段のように最初の「C」を第二転回形にするだけで、後続の「G/B」の基本形との接続がスムーズになります。

このように、コード弾きの右手は転回形を用いてなるべく近いポジションで演奏するのがポイントです。

音域にも注意しよう

前回の記事でもお伝えした通り、音域にも常に注意を払いましょう。

キーボードでは、以下の図の「ローコードゾーン」と「ハイコードゾーン」のいずれかを担当することになります。

コード弾きの場合は原則として「ローコードゾーン」を中心に組み立てるのがポイントです。

これにより、安定感のあるどっしりとした伴奏に仕上げることができます。

ローコードで演奏したピアノ

ハイコードで演奏したピアノ

コードの弾きのパターン例

ここからは、簡単なコード弾きのパターン例をご紹介していきます。

より高度なアレンジについては以後の記事で解説していきますが、まずは基本パターンとして以下のようなバリエーションを覚えておいてください。

パターン①

先ほどご紹介したシンプルなパターンから、左手にリズム要素をプラスしたものです。

ベースパートに8分音符のフィールを追加することでノリが良くなっています。

右手は4分の刻み、左手は付点4分+8分の刻みで演奏するこのスタイルもコード弾きの王道パターンですので覚えておきましょう。

パターン②

こちらはパターン①をベースに、右手を8分の刻みに変更したパターンです。

3和音のうち上2音をアタマ拍に、下1音をウラ拍に配置することで、コード感はそのままにリズム要素を追加することができます。

こちらもコード弾きの王道パターンとなっていますので覚えておきましょう。

パターン③

こちらは、パターン①をベースに左手をオクターヴで演奏したものです。

ベース音のオクターヴ下が補強されることによって、よりどっしりとした印象に仕上がっています。

ちなみにこのアレンジ、左手の音域が「ベースゾーン」に食い込んでしまっていることにお気づきでしょうか?

カンの良い方はお気づきかもしれませんが、このパターンはピアノ単体での伴奏でよく用いられるものです。

ベースを担当するパートが他にいない場合、このようにベースゾーンの音域も一緒に演奏して安定感をアップさせるのがポイント。

逆にいえば、ベースパートを担当する楽器が他にいる場合はここまで低い音を演奏する必要はありませんので覚えておいてくださいね!

まとめ

というわけで、キーボードアレンジの基本中の基本であるコード弾きについて解説しました。

あらゆるキーボードアレンジに通じる非常に重要なスタイルですので、今日の記事を参考にバッチリ理解を深めておいてください!

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