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キーボードのモックアップ⑤:キーボードのデュレーション調整方法をマスターしよう!

こんにちは、作曲家・稲毛謙介です。

今日は、キーボードのデュレーション調整について解説していきます。

  • キーボードのデュレーションについて
  • デュレーション調整が必要な3つのケース

デュレーションとは、MIDIノートの長さのこと。

ノリの良いイキイキとした演奏を実現するには、発音タイミングだけでなく音の長さにも目を向ける必要があります。

そんなデュレーションについて、キーボードならではの観点を交えながら各種テクニックをご紹介していきます。

ぜひ参考にしてくださいね!

 

キーボードのモックアップ⑤:キーボードのデュレーション調整方法をマスターしよう!

キーボードのモックアップ⑤:キーボードのデュレーション調整方法をマスターしよう!

キーボードのデュレーションについて

デュレーションとは「音の長さ」のこと。

音の長さを表す言葉として「音価」というものがありますが、こちらは「4分音符」「8分音符」など楽譜上に書き表すことのできる長さを指しています。

それに対し「デュレーション」は、MIDIノートの長さを表す概念となりますので、「音価」よりもさらに細かく調整することができます。(ティック単位でコントロール可能。)

音価デュレーション
概念記譜上の概念MIDI上の概念
対象音符・休符MIDIノート
単位音符単位ティック単位

キーボードの場合、その他の楽器と違ってデュレーションの調整が必要なシーンは限られます。

というのも、キーボードには「サスティンペダル(ダンパーペダル)」があるからです。

サスティンペダルはキーボードならではの機構で、それを踏んでいる間音を引き伸ばす効能があります。

当然、サスティンペダルの効果が発動している間は、いくらデュレーションを調整してもサウンドに違いは表れません。

デュレーション短

デュレーション長(サウンドに変化はない)

では、どんな時にデュレーションを調整する必要があるのでしょうか?

ここから詳しく解説していきたいと思います。

なお、サスティンペダルについては以下の記事で詳しく解説しておりますので合わせてご活用ください。

デュレーション調整が必要な3つのケース

キーボードにおいて、デュレーションを調整する必要があるケースは以下の3つが考えられます。

  1. ノートを明確に区切って演奏したい場合
  2. サスティンペダルを踏み直した後も特定のノートだけ持続させたい場合
  3. サスティンペダルを使わずノートのみでサスティンを表現する場合

それぞれ見ていきましょう!

■ 1. ノートを明確に区切って演奏したい場合

明確にノートを区切って演奏したい場合はサスティンペダルを使わないで演奏するためデュレーション調整が必要になります。

以下のようなフレーズが該当しますね。

前述の通り、音価デュレーションは明確に区分されるものですので、楽譜通りの音価で打ち込んだとしてもリアルな演奏になるとは限りません。

多くの場合、実際の音価よりも若干長くなったり、あるいは短くなったりします。

とくに、スタッカートを演奏する場合は注意が必要です。

通常スタッカートは、それが付与された音価の半分の長さで演奏すると定義されています。

例えば、8分音符にスタッカートがついていたら16分音符で演奏するということですね。

しかし、実際にはそれより短く演奏されることがほとんどです。

それを実現するためには、デュレーションを調整してより歯切れの良いサウンドを目指していく必要があります。

実際に、16分音符のスタッカートを半分の32分音符で打ち込んだものと、さらに短く調整した場合とで聴き比べてみましょう。

後者の方が明らかに気持ちの良い演奏になっていることがお分かりいただけると思います。

スタッカートを32分音符で打込んだもの

デュレーションを短めに打込んだもの

このように、デュレーションの細かい調整はイキイキとした打込みには欠かせないテクニックです。

■ 2. サスティンペダルを踏み直した後も特定のノートだけ持続させたい場合

サスティンペダルは、コードチェンジの際には必ず踏み直す必要があるということは以前もお伝えした通りです。

これにより、前のコードのノートを完全に消音することができるため、音の濁りを防止することができます。

しかしながら、まれにコードチェンジ後も引き続き伸ばしておきたいノートが発生する場合もあります。

例えば以下の例では、コードチェンジ後もベース音を保続させたいケースとなりますが、デュレーションが短いとサスティンペダルの踏み直し時に音が途切れてしまいます。

そのような場合、そのノートだけデュレーションを引き伸ばして打込むと良いでしょう。

実際の演奏においても、サスティンペダルを踏み直すまでの間そのノートの鍵盤を押さえたままにしておくことになりますので、それと同じことをすれば良いわけですね。

■ 3. サスティンペダルを使わずノートのみでサスティンを表現する場合

あえてサスティンペダルを使わず、ノートだけでサスティンを表現することもできます。

サスティンペダルは踏み込んでいる間に演奏されたノートを持続させるものですが、見方を変えれば単にデュレーションが持続しているだけと捉えることもできるわけです。

ですから、あえてサスティンペダルを使わずにノートのデュレーションだけで表現するのもナシではありません。

試しに、同じフレーズをサスティンペダルを使って演奏した場合とノートのみで表現した場合とで聴き比べてみましょう。

サスティンペダルで音を伸ばした場合

デュレーションで音を伸ばした場合

ほとんど違いがないことがお分かりいただけると思います。

このように、あえてサスティンペダルを使わず、ノートのみで同様の演奏表現をすることもできます。

どちらが良いかは完全に好みの問題になりますので、あなたのスタイルに合わせて選択すると良いでしょう!

まとめ

というわけで、キーボードのデュレーション調整テクニックについて解説しました。

サスティンペダルの有無でデュレーションの重要性は変わってきますが、とくにノートを区切って演奏したい場合には必須のテクニックとなります。

今日の記事を参考に、適切に処理できるよう訓練していきましょう!

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