ジャンル別ビートメイク①:ロック・ビートを理解しよう!
こんにちは、作曲家・稲毛謙介です。
今日からは、ジャンル別リズムパターン&打込みのコツについてお伝えしていきます!
まずは、「ロック・ビート」から解説。
- ロック・ビートの特徴
- ロック・ビートのリズムパターン
- ロック・ビートの音色選び
- ロック・ビート打込みのポイント
ロック・ビートは、これまでに学んだ8ビートや16ビートを基本に、ロックらしい要素をプラスすることで実現できます。
しっかりとマスターしていきましょう!
※こちらの内容は動画でも学習することができます。
ロックビートの基本
ロック・ビートの特徴
冒頭でもお伝えしたとおり、「ロック・ビート」は、基本ビートである「8ビート」や「16ビート」が土台となります。
リズムパターン自体は基本ビートと大差ありませんので、これまでに学んだリズムパターンはほぼそのまま使えると思ってもらって大丈夫です。
その上で、よりロックらしいテイストに仕上げるために以下の点に留意すると良いでしょう。
- 基本は「表ノリ」
- パワフルでどっしりした音色
- プッシュ気味の演奏
それぞれ詳しく解説します。
基本は「表ノリ」
ロック全般では、原則として、オモテ拍にアクセントを置いた「表ノリ」で演奏します。
ロックアーティストのライブでは、頭を前後に激しく振る「ヘッドバンギング」をしたりしますが、あれこそまさに「表ノリ」を象徴する動作ですね。
拍頭をしっかりと感じながら、疾走感のあるビートを意識しましょう。
パワフルでどっしりした音色
基本ビートとロックビートでのもっとも大きな違いは、リズムパターンそのものよりもその音色にあるといっても良いかもしれません。
ロックらしい、パワフルで荒々しい音色選びも、ロック・ビートらしさを表現する大事な要素。
演奏においても、オープンハイハットやクラッシュシンバルによる派手な音色を多用したり、キックやバスドラムの手数を多くしてどっしりしたビートを刻むとそれらしくなります。
プッシュ気味の演奏
先ほどの「表ノリ」に加えて、ドラム全体や特定のノートをプッシュ気味に演奏することで疾走感のある演奏が実現できます。
ロック・ビートのリズムパターン
ロック・ビートの特徴を踏まえた上で、各種リズムパターンを見ていきましょう。
ここでは、よりロックらしいアプローチのパターンを中心にご紹介していきます。
ロック・8ビート
パターン①
オモテ拍にアクセントを加えて、「表ノリ」を表現したパターンです。
パターン②
ハイハットを全てオープンで演奏することで、派手なサウンドを実現することもできます。
パターン③
ライドの演奏においても、オモテ拍にアクセントを加える手段は有効です。
パターン④
パターン③のオモテ拍を、カップでの演奏に変更したパターンです
よりアクセント感が強調されます。
パターン⑤
キックを8分音符で連打することで、ヘヴィーな印象をプラスすることができます。
パターン⑥
オープンハイハットをあえて4分音符刻みにすることで、どっしりとしたロックらしいビート感を演出しています。
パターン⑦
パターン⑥のハイハットを、丸々クラッシュシンバルに置き換えたパターンです。
パターン⑧
2拍目のスネアを抜いて、よりどっしりとしたイメージに仕上げたパターンです。
ロック・16ビート
パターン①
16ビートらしいフィールをキックの連打で実現したパターンです。
キックを用いることで、よりどっしりとした印象になります。
パターン②
キックによる16ビートのバリエーションです。
パターン③
フロアタムを使うことで、さらにどっしりとしたサウンドに仕上げることができます。
パターン④
フロアタムによる16ビートのバリエーションです。
ロック・ビートの打込み
ロック・ビートの音色選び
ロック・ビートを打込む際には、ロック・ビートの特徴のひとつである「パワフルでどっしりとした音色」を意識してプリセットを選ぶと良いでしょう。
具体的には、
- 比較的低めのピッチ(音程)
- はっきりしたアタック(打音)
- 派手なシンバル
あたりを意識すると良いですね。
素直に「ロック・キット」から選定するのも良いですが、「ポップ・キット」などを調整して用いる形でも全く問題ありません。
今回は、以下のような音色を選んでみました。
キック
スネアドラム
タムタム
ハイハット
ライドシンバル
クラッシュシンバル
ロック・ビート打込みのコツ
ロック・ビートのベロシティ
ロック・ビートのベロシティは、そのパワフルなサウンド感を強調する上でも、比較的強めのベロシティで打ち込むと良いでしょう。
また、「表ノリ」を表現する上で、アタマ拍へのアクセントは欠かせませんね。
ロック・ビートのクオンタイズ
前述のとおり、ロック・ビートにおいては「プッシュ感」が重要になります。
どの音をどの程度プッシュさせるかは楽曲によって検討の余地がありますが、
- シンコペーション部分
- 4拍目のスネア
などを意識してプッシュしてあげると、より疾走感のある演奏になります。
まとめ
というわけで、ロック・ビートについて詳しく解説しました。
ポピュラー音楽の中でも、とりわけ登場頻度の高いロック・ビート。
基本ビートを応用するだけのシンプルなテクニックですので、しっかりとマスターしてあなたの楽曲に取り入れてみてください!
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