キーボードソロの基礎②:左手を使ったコードの押さえ方をマスターしよう!
こんにちは、作曲家・稲毛謙介です。
今日も前回に引き続き、キーボードソロの基本テクニックについて解説していきます。
今回は、左手を使ったコードの押さえ方について。
- 左手を使ったコードの押さえ方
- 3和音の押さえ方
- 4和音の押さえ方
- テンションコードの押さえ方
ソロを演奏する際、左手はどのようにコードを押さえればよいのか?
両手で押さえる場合と多少差異がありますので、詳しく解説していきます。
右手を使ったフレーズの作り方と合わせてご活用いただくことでキーボードソロの仕組みが理解できるようになります。
バッチリマスターしていきましょう!
※こちらの内容は動画でも学習することができます。
キーボードソロの基礎②:左手を使ったコードの押さえ方をマスターしよう!
左手を使ったコードの押さえ方
早速、左手を使ったコードの押さえ方について解説していきます。
以前お伝えした通り、キーボードにおいて片手で演奏可能な音は最大4音まで。
一方、十分なコード感を出すためには最低でも3音は必要です。
したがって、必然的に左手のコードは3〜4音で組み立てていくことになります。
ここからは、以下の4つのパターンでコードの押さえ方を解説していきます。
- 3和音の押さえ方
- 4和音の押さえ方
- テンションコードの押さえ方①:5和音の場合
- テンションコードの押さえ方②:6和音の場合
3和音の押さえ方
3和音(トライアド)は、コードトーンが3つしかありませんので悩む必要はないでしょう。
全てのコードトーンを余すことなく押さえればOKです。
このとき、左手を構成する3音のうちトップノート以外は「C3」より下に配置する方が安定感のあるサウンドに仕上がります。
(もちろん、全ての音が「C3」を下回っている場合は気にする必要はありません。)
ピアノのみ
ベース入り
4和音の押さえ方
4和音(テトラッド)の場合も、全てのコードトーンを押さえることができます。(下図上段)
ローポジションのボイシングの際に解説した、「基本形」または「第2転回形」をそのまま左手で演奏すればOKです。
一方で、4音すべてを押さえると若干重たいサウンドになってしまうこともあります。
そんな時は、ルートを抜いて3音に減らすことで軽やかな印象に仕上げることもできます。(下図下段)
3和音同様、トップノート以外は「C3」以下になるよう配置することで安定感のあるサウンドになるので覚えておきましょう。
全てのコードトーン(ピアノのみ)
全てのコードトーン(ベース入り)
ルート抜き(ピアノのみ)
ルート抜き(ベース入り)
テンションコードの押さえ方①:5和音の場合
テンションが1つだけ入った5和音の場合はルートを省略して演奏します。
それ以外のコードトーンは全て演奏してもOKです。
こちらも、ルートを除いた4音を「基本形」または「第二転回形」で演奏する形を心がけましょう。
テンションコードの「基本形」および「第二転回形」については以下の記事で詳しく解説していますので、合わせてご活用ください。
ピアノのみ
ベース入り
より軽やかな印象に仕上げるべく3音で演奏したい場合は5thを省略します。
ただし、無計画に5thを抜くとボイシングに偏りがでてバランスが悪くなってしまう場合があります。
例えば、下図上段の「G9」では、ルートと5thを省略したはいいものの、3rdの「B」と9thの「A」が密集して広がりのないサウンドになってしまいました。
このような問題が発生する場合は、無理に3音で演奏するのではなく一時的に4音使うことも問題ありません。
また、右手に余裕があるようならばコードを補完するのも良いでしょう。
下図下段の最後の2音は、右手で5thを補完することでバランスの悪さを軽減したものになります。
5thを省略しただけのもの(ピアノのみ)
5thを省略しただけのもの(ベース入り)
一時的に4和音にしたり右手で補完したりしたもの(ピアノのみ)
一時的に4和音にしたり右手で補完したりしたもの(ベース入り)
テンションコードの押さえ方②:6和音の場合
テンションノートが2音以上含まれる6和音の場合は、以下のように押さえると良いでしょう。
- 4音使う場合:ルートと5thを除く残りのコードトーン
- 3音使う場合:3rd、7th、テンション中から3つの音
4音使う場合はそこまで迷うことはないと思いますが、3音の場合は音の取捨選択が必要です。
3rdや7thはコードのキャラクターを決める大事な音なので、積極的に盛り込むとよいでしょう。
とくにドミナントコードではトライトーンが重要になりますので、できれば3rdと7thを両方入れておくことをオススメします。
ルートと5thを除くコードトーンを全て押さえたもの(ピアノのみ)
ルートと5thを除くコードトーンを全て押さえたもの(ベース入り)
3音のみのバージョン(ピアノのみ)
3音のみのバージョン(ベース入り)
まとめ
というわけで、キーボードソロにおけるコードの押さえ方について解説しました。
限られた音数でしっかりコード感を出すことができれば、それだけ右手は自由に動くことができます。
とくにテンションコードにおいてはノートの選択が重要になってきますので、今日の記事を参考に理解を深めていってくださいね!
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