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「ディミニッシュセブン」「オーグメント」「モーダルインターチェンジ」のテンションを解説!

こんにちは、作曲家・稲毛謙介です。

6回にわたってお送りしたテンションの解説記事も今日で最終回!

今日はディミニッシュセブンス」「オーグメントコード」「モーダルインターチェンジ」のテンションについて解説していきます。

  • ディミニッシュセブンスのテンション
  • オーグメントコードのテンション
  • モーダルインターチェンジのテンション

当然のごとく、今日ご紹介するテンションについても、これまでにご紹介した法則が全て当てはまります。

ここまで学習を進めてきたあなたならば、これらのテンションもすぐに理解できることでしょう!

 

ディミニッシュセブンス、オーグメント、モーダルインターチェンジのテンション

ディミニッシュセブンス、オーグメント、モーダルインターチェンジのテンション

今日取り扱う3種類のコードに関しても、これまでにご紹介したアヴェイラブルテンションの法則がそのまま適用できます。

  • 【条件①】ダイアトニックスケール上の音である
  • 【条件②】元となるトライアドの構成音と長九度関係の音である

そして、ドミナントコード上で使用する場合の特殊条件も健在です。

  • 【条件③】ドミナントコードには、自由にオルタードテンションを加えることができる。
  • 【条件④】ただし、度数の同じナチュラルテンションとオルタードテンションは混在させてはならない

というわけで、早速見ていきましょう!

ディミニッシュセブンスのテンション

ディミニッシュセブンスにおいては、まず条件②から先に考えた方がわかりやすいかと思います。

すなわち、ディミニッシュセブンスを構成する4つの音の「長九度上」に該当する音を探していけばよいわけです。

その条件で浮かび上がるテンションは、以下の4つです。

「9th」「11th」「b13th」「Maj7(14th)」

あれれ?「Maj7」が出てきましたね。

そうなんです。ディミニッシュセブンスに含まれる第七音は「減七度」の音程のため、その長九度上はそのままメジャーセブンスの音になるんですね。

ですから、ディミニッシュセブンス上ではメジャーセブンスを含めた4つの音をテンションとして使用できる可能性があります。

あとは条件①に当てはめて、ダイアトニックスケール上にあるテンションを使用すればOKです!

オーグメントコードのテンション

オーグメントコードに関しても、条件②からみていきましょう。

オーグメントコードを構成するコードトーンの長九度上の音を並べてみると、以下3つのテンションが浮かび上がります。

「9th」「#11th」「7th」

またまた、通常はテンションとしては扱わない「7th」の音が出てきましたね。

こちらも、オーグメントを構成する「#5th」の長九度上の音がちょうど「7th」の音になるということ。

つまりは、オーグメントにセブンスを加えた「aug7」の和音をベースに、「9th」「#11th」の音を加えたものがオーグメントのテンション候補となります。

【補足】オーグメントに含まれる「#5th」の音は、じつは「b13th」の音とまったく一緒。これを考慮すると、オーグメントにテンションを加えようとした場合、結局のところ「○7(9,#11,b13)」というコードと全く同じものになります。

モーダルインターチェンジのテンション

最後に、モーダルインターチェンジのテンションを見ていきましょう。

モーダルインターチェンジにおける特殊事項として、条件①を考える際に

  • 本来のダイアトニックスケール
  • 借用元のダイアトニックスケール

いずれかを適宜選択して使うことができます。

例えば、メジャーキーの楽曲で、エオリアンスケール(ナチュラルマイナー)からの借用をする場合、条件①を適用する際のダイアトニックスケールは、メジャースケールでもナチュラルマイナースケールでもどっちでもいいよ!ということなんですね。

仮にナチュラルマイナーに含まれる「IIm7(b5)」を借用する場合を考えてみると、

  • メジャースケール準拠で考えるなら「9th」「11th」
  • ナチュラルマイナー準拠で考えるなら「11th」「b13th」

のテンションを使うことができるというわけです。

どちらを使うかで和音の雰囲気も変わりますので、曲調に合わせて選ぶと良いでしょう!

メジャーキーのテンション使用例

マイナーキーのテンション使用例

 

まとめ

というわけで、ディミニッシュセブンス、オーグメント、モーダルインターチェンジのテンションについてお届けしました。

ここまであらゆるコードのテンションを取り扱いましたが、全ては基本となる4つの法則にもとづいて作られていることがお分かりいただけたと思います。

これらの法則が完全に理解できるまで繰り返し学習することで、あらゆるテンションを自在に操ることができるようになります。

しっかりマスターしてガンガン使いこなしてくださいね!

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