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大編成ホーンで効果的!デュアルオブリガート型ホーンアレンジのテクニックを解説!

こんにちは、作曲家・稲毛謙介です。

今日はホーンアレンジの番外編として、大編成のホーンアレンジで使える「デュアルオブリガート型」について、詳細なアレンジ方法を解説していきます。

  • デュアルオブリガート型の特徴
  • アレンジのポイント
  • 実際のアレンジ手順

など、デュアルオブリガート型アレンジを完成させるために必要な情報を網羅していますので、ぜひ参考にしてみてください。

デュアルオブリガート型はこんなアレンジです。

【ホーンアレンジの基本となる4つの型についての解説はコチラ】

 

ホーンアレンジ番外編:デュアルオブリガート型の特徴

デュアルオブリガート型の基本

デュアルオブリガート型は、ストリングスアレンジの際にご説明したものと同様、異なる2つの旋律を同時に演奏するフォームです。

8管以上の大規模な編成になると、ブラスセクションとサックスセクションの双方で4人以上の人数を確保できるため、一時的に2つのパートに分かれて演奏することも可能になってきます。

楽譜で見ると以下のような形です。

■ デュアルオブリガート型のサウンドを聴いてみよう!

ホーンのみ

バンド全体

デュアルオブリガート型アレンジのポイント

デュアルオブリガート型アレンジのポイントは以下の通りです。

  1. 基本型アレンジにもう1つのラインを加える
  2. 基本はブラスセクションとサックスセクションでパート分け
  3. 高音楽器と低音楽器で分ける方法も

ひとつひとつご説明していきます。

■ 1.通常のアレンジにもう1つのラインを加える

デュアルオブリガート型アレンジでは、これまでにご紹介した4つのアレンジ方法に加えて、もう1つの新しいラインを付け加えることで実現できます。

例えば8管編成ならば、Tp1〜3番 + Tpの4管で基本型アレンジを行い、サックスセクションで新たなオブリガートを演奏するような形になります。

■ 2.基本はブラスセクションとサックスセクションでパート分け

前述の通り、ホーンセクションを構成する楽器のうち、ブラスセクションとサックスセクションでパート分けするのが最も基本的な形になります。

ブラスセクションでは歯切れの良いバッキングを、サックスセクションではレガート系のメロウなフレーズを演奏するなど、双方の対比を出すことも可能です。

■ 3.高音楽器と低音楽器で分ける方法も

ブラスセクションとサックスセクションでパート分けするほか、高音楽器と低音楽器でパート分けすることも可能です。

例えば以下のような組み合わせとなります。

  • 上パート:Tp1〜3 + A.Sax
  • 下パート:Tb + T.Sax1&2、B.Sax

上記の例は、上パートと下パートをちょうど4人ずつで分割した形ですが、上パート5人、下パート3人のように、異なる人数でのパート分けも可能です。

組み合わせる楽器によってサウンド感が変わってきますので、どのようなサウンドを求めるかによって適宜選択するとよいでしょう。

 

 

ホーンアレンジ番外編:デュアルオブリガート型のアレンジ手順

デュアルオブリガート型のアレンジ手順は以下の通りです。

  1. 1st Tpで基本アレンジのラインを決める
  2. A.Saxで対旋律を決める
  3. 全体をボイシングする

1.1st Tpで基本アレンジのラインを決める

まずは、ホーンアレンジ4つの型にしたがって、ブラスセクションのラインを作っていきます。

この時点ではブラス全体のボイシングはせず、まずは1st Tpでトップのラインだけを決めていきましょう。

2.A.Saxで対旋律を決める

つぎに、2本目のラインとなる対旋律部分をA.Saxで打ち込んでいきます。

このとき、先ほど決めた1st Tpのラインと動きがバッティングしないよう、対比をつけてあげるとよいでしょう。

対旋律の上手な作り方に関しては、以下の記事も役に立つと思います。

先ほどもご説明した通り、ブラスセクションは歯切れよく、サックスセクションはレガートにといった具合に、双方のニュアンスを変えてあげるとうまくいきやすいと思います。

ちなみに、ブラスセクションとサックスセクションで分ける場合はA.Saxで打ち込むことになりますが、高音と低音など他の分け方をする場合は、そのセクションの代表となる楽器を1つ決めてそのトラックを使って打ち込むとよいでしょう。

3.全体をボイシングする

2つのラインが決まったら、それぞれをボイシングしていきます。

  1. 双方ユニゾンボイシング
  2. 片方コードボイシング、もう片方ユニゾンボイシング
  3. 双方コードボイシング

の3種類が考えられますが、1または2の方がメリハリがついて良いかと思います。

もちろん、基本ユニゾンにしておいて一部分だけコードボイシングするといった形も問題ありません。

楽曲の雰囲気に合わせて、最も映える形を考えてみましょう。

ボイシングのテクニックにについてはこちらの記事をご活用ください。

 

まとめ

というわけで、デュアルオブリガート型ホーンアレンジについて、詳細な解説をお届けしました。

ストリングス同様、2つのラインを同時に演奏することでよりエレガントなアレンジを実現できます。

楽曲の一部分に組み込むだけでもアレンジに多彩なバリエーションが出せますので、ぜひ効果的に活用してみてください!

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