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マスタリングの実践テクニック④:コンプレッサーの設定をマスターしよう!

こんにちは、作曲家・稲毛謙介です。

今日は、マスタリングにおけるコンプレッサーの設定について解説していきます。

  • コンプレッサーの用途
  • コンプレッサーのセッティング
    • ピークを抑えるセッティング
    • ダイナミクスを揃えるセッティング

リミッターやマキシマイザーと並んで、音圧の制御に欠かすことのできないコンプレッサー。

マスタリングではどのような用途が考えられるのか?

どのようにセッティングすれば良いのか?

詳しく解説していきますので、ぜひご活用ください!

なお、この記事は基本的なコンプレッサーの挙動を理解されている方を対象に書いております。コンプレッサーに対する理解に自信がない方は、まず以下の記事をご覧いただくことをオススメします。

 

マスタリングの実践テクニック④:コンプレッサーの設定をマスターしよう!

マスタリングの実践テクニック④:コンプレッサーの設定をマスターしよう!

コンプレッサーの用途

まずは、マスタリングにおけるコンプレッサーの用途について考えてみましょう。

以前の記事でも解説したように、コンプレッサーの役割としては主に以下の2つが考えられます。

  • ピークを抑える
  • ダイナミックレンジを適度に狭める

加えて、そのコンプ特有の色をつけるために使用する場合もありますが、その場合は積極的なコンプレッションは行いません。(ただ通すだけという場合も。)

よって、まずは上記2点を念頭において考えればよいでしょう。

それぞれ解説していきます。

■ ピークを抑える

前回の記事で解説したように、リミッターによるリダクションは可能な限り小さくすべきです。

したがって、リミッターが必要以上に作動してしまう場合は、前段階にコンプをインサートしてピークの抑制を行うことになります。

先にコンプでおさえておくことで、リミッターへの入力信号をなだらかにするということですね。

とはいえ、(リミッターほどではないにせよ)コンプだってかけすぎは禁物です。

後述しますが、とくにピークを抑える場合はアタックタイムの早いセッティングを用いることになりますので、かければかけるほど音の輪郭が失われていきます。

どうしてもガッツリかけたい場合は、複数のコンプを併用して1つずつのリダクション量を最小限に止めるのも有効な手段です。

■ ダイナミックレンジを適度に狭める

ダイナミックレンジが大きな楽曲の場合、リミッターだけでは十分に音圧が上がりきらない部分も出てきます。

そんな時は、コンプレッサーを使って全体のダイナミックレンジを適度に狭めてみましょう。

音量な大きな部分を軽めに抑え、音量の小さい部分を持ち上げるわけですね。

こちらも、必要に応じて複数個かけることでより自然な仕上がりになります。

コンプレッサーのセッティング

ここからは、コンプレッサーの具体的なセッティングについてみていきましょう。

ピークを抑える場合とダイナミクスを揃える場合でセッティングが変わってきますので、それぞれ別に解説していきます。

■ ピークを抑えるセッティング

突発的なピークに対応できるよう、比較的反応の早いVCAタイプのコンプレッサーを使いましょう

VCAコンプは、自然なかかり具合でサウンドへの悪影響も少ないため、マスタリングに適したコンプといえます。

バスコンプレッサーとして使用されることからもその特徴が伺えますね。

以下のようなセッティングが基本です。

  • アタック:早め(〜3ms程度)
  • リリース:早め〜中くらい(〜300ms程度)
  • レシオ:中(3:1〜4:1程度)
  • スレッショルド:浅め(リダクション-1dB〜-3dB程度)

あくまでピークを抑えることが目的ですから、ピーク部分のみ軽くリダクションされるようなセッティングを目指していきます。

今回は、Wavesの「G Master Buss Compressor」を使って以下のようなセッティングにしました。

G Master Buss Compressorなし

G Master Buss Compressorあり

■ ダイナミクスを揃えるセッティング

楽曲全体のダイナミクスをなだらかにしたいならば、動作の遅いオプトタイプのコンプレッサーがおすすめです。

アタックタイムが遅いオプトコンプは、サウンドの輪郭に悪影響を与えることなく自然にダイナミクスを揃えてくれます。

また、VCAコンプを使ってダイナミクスを揃えるのももちろんOK!

その場合は、以下のようなセッティングにしてみましょう。

  • アタック:遅め(30ms〜程度)
  • リリース:遅め(500ms〜程度)
  • レシオ:小(1.5:1〜2:1程度)
  • スレッショルド:浅め(リダクション-1dB〜-3dB程度)

例によって、かけすぎるとサウンドへの悪影響が大きいため、深くかけたい場合は2段がけするとよいでしょう。

今回は、Brainworxの「Shadow Hills Mastering Compressor」を使っていますが、このコンプにはオプトコンプとVCAコンプの両方が搭載されており、双方を使ってコンプレッションしています。

それぞれのリダクションは-1dB程度とごくわずかで、それによりサウンドに悪影響を与えずに自然なサウンドを実現しています。

Shadow Hills Mastering Compressorなし

Shadow Hills Mastering Compressorあり

まとめ

というわけで、マスタリングにおけるコンプレッサーのセッティングについて解説しました。

マスタリングではじつに多様な用途でコンプレッサーが用いられますが、基本的には今日お伝えした2つの用法を抑えておけばOKです。

コンプレッサーの種類によって得られるサウンドも変わってきますので、ぜひお手持ちのプラグインを試しながら好みのサウンドを見つけてください!

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