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ドラム全体のサウンド感を最終調整!バスエフェクトとリバーブをマスターしよう!

こんにちは、作曲家・稲毛謙介です。

ドラムのミキシングもいよいよ最終章!

今日はバスエフェクトとリバーブのセッティングについて解説していきます。

  • バスで使用するエフェクト
  • EQ&コンプのセッティング
  • リバーブのセッティング

バスエフェクトとは、各トラックをまとめたバスにかけるエフェクトのこと。

ドラム全体に関わる問題を解決したり、マルチトラックのサウンドをなじませたりと用途は様々。

ドラムMixの仕上げとして、しっかりとマスターしていきましょう!

※本企画はデータ連動企画となっています。講師イナゲが作った楽曲のパラデータをダウンロードすることができますので、ぜひそちらも合わせてご活用ください!

データのダウンロードはこちら

今回の教材曲:プロスペロー『MOB 〜この街のありふれた一人〜』

 

ドラム全体のサウンド感を最終調整!バスエフェクトとリバーブをマスターしよう!

ドラム全体のサウンド感を最終調整!バスエフェクトとリバーブをマスターしよう!

バスで使用するエフェクト

バスエフェクトでは主に以下の3種類のエフェクターを使用します。

  1. イコライザー
  2. コンプレッサー
  3. リバーブ

それぞれの役割は以下の通りです。

■ 1. イコライザー

こちらは、各トラックで詰めきれなかったドラム全体に関わる周波数の問題を処理するのに使用します。

もちろん、必要がなければ無理に差す必要はありません。

ドラム全体で聞いてみて、まだ問題を感じるようなところがあればEQで調整をしましょう。

■ 2. コンプレッサー

こちらはダイナミックレンジの調整のほか、ドラム全体をまとめる役割で使用します。

スネアの解説記事でもお伝えした通り、複数のトラックをまとめたバスにコンプをかけることで音を馴染ませ、サウンドに一体感をもたらすことができます。

コンプレッサーの用法は以下の記事をご覧ください。

■ 3. リバーブ

こちらは2種類の用途で使用します。

  • ルームリバーブ = ドラム全体をなじませる
  • プレートリバーブ = 残響を付与する

いずれもセンドエフェクトとして使用するのが一般的です。

詳しい用法、セッティングについては後述します。

リバーブの基本的な用法は以下の記事をご覧ください。

EQ&コンプのセッティング

それでは実際のセッティングをみていきましょう。

■ イコライザーのセッティング

各トラックの調整後、ドラム全体で聞いた場合に感じる周波数の問題を解決していきます。

今回は、まだ各所に不要なピークが残っていましたのでそちらを軽めに抑えています。

「420Hz」「563Hz」「936Hz」「2954Hz」の4箇所をピンポイントでカット。

これにより、ドラム全体にかかったモヤのようなものがすっかり晴れましたね!

イコライザー適用前

イコライザー適用後

■ コンプレッサーのセッティング

コンプレッサーは2つ使用しています。

1つ目はキック以外をまとめたバスに、もう1つはキックまで含めたドラム全体にかけています。

ちなみにバスコンプとしては、SSLのGチャンネルコンプレッサーが有名ですね。

今回はWAVESの「G-MASTER BUSS COMPRESSOR」を使用しています。

1つ目のバスコンプ

スネアのピークが軽くリダクションされる程度にうっすらとかけています。

この手のコンプは通すだけでもサウンドに色付けされるので過度なコンプレッションは不要です。

レシオは「4:1」、スレッショルドは「1.5」、アタックタイムは「10」、リリースタイムは「-1.5」に設定しました。

コンプ適用前

1つ目のコンプ適用後

2つ目のバスコンプ

こちらもスネアやキックのピークが軽〜くリダクションされる程度

レシオは「4:1」、スレッショルドは「2.5」、アタックタイムは「10」、リリースタイムは「-3」に設定しました。

2つ目のコンプ適用後

リバーブのセッティング

つぎに、リバーブのセッティングをみていきましょう。

リバーブは、ドラム全体にほんのりと空気感を与えるためのルームリバーブと、残響を付与するプレートリバーブの2種類を使用しています。

リバーブのかけ方としては以下の手順で行うとよいでしょう。

  1. キックのオンマイクまで含めたドラム全体をルームリバーブに送る
  2. キック以外をまとめたバスからプレートリバーブに送り残響をプラス

元のサウンドやリバーブの特性によっては、リバーブ音自体にも不要な膨らみやピークなどの問題が発生する場合もあります。

このようなときは、リバーブトラックにもEQをインサートして調整すると良いですね。

実際にリバーブをかけたサウンドは以下のとおりとなります。

リバーブ無し

ルームリバーブ追加

プレートリバーブ追加

リバーブ弱め

リバーブ強め

 

まとめ

というわけで、ドラムのバスエフェクトについて解説しました。

とくに、コンプを使ったサウンドの馴染ませと自然なリバーブ感の演出はドラムMixにおいて非常に重要なポイントとなります。

今日の記事を参考に、様々なセッティングを試してみてください!

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