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ジャンル別ビートメイク⑤:2ステップのビートをマスターしよう!

こんにちは、作曲家・稲毛謙介です。

今日は、ダブステップの原型ともいえる「2ステップ」のビートについて解説していきます。

  • 2ステップとは?
  • 2ステップの特徴
  • 2ステップのリズムパターン
  • 2ステップの音選び
  • 2ステップの打込みのポイント

2ステップは、一時期J-Popでも盛んに取り入れられていたので耳馴染みのある方も多いジャンルかと思います。

後にダブステップへと発展するこのジャンルは、昨今のエレクトリック系ビートを語る上でも欠かせないジャンル。

その応用範囲も広いですので、しっかり学んでいきましょう!

2ステップの例:Artful dodger『R U Ready』

 

2ステップの基本

2ステップの基本

2ステップとは?

2ステップは、イギリスで生まれた「UKガラージ」が発展してできたジャンル。

「UKガラージ」とは、ガラージ・ハウスをベースに、より強いシャッフル感やシンコペーションを取り入れて誕生したハウスの発展系。

そんな「UKガラージ」から4つ打ちなどの規則的なビートを排除し、より軽快なビートへと進化させたのが「2ステップ」というわけです。

冒頭でもお伝えした通り、2ステップは後に流行する「ダブステップ」の原型となるジャンルで、様々な楽曲へ影響を与えた重要なジャンルでもあります。

「UKガラージ」がどのような経緯で「2ステップ」そして「ダブステップ」へと発展していったのかをわかりやすくまとめてくれた動画がありましたので、ご紹介しておきますね!

How did UK garage become dubstep? | Resident Advisor

2ステップの特徴

2ステップの最も大きな特徴は、その軽やかなビートを特徴づける「キック」にあります。

4つ打ちなどの規則的なビートではなく、シンコペーションを多用した飛び跳ねるようなリズムが特徴。

また、その軽快さを助長するように、強めのスウィング感で演奏されることも特徴で、タイトで軽やかな音色もそのも重要な要素となります。

  • シンコペーションを多用した不規則なキック
  • 強めのスウィング感
  • タイトで軽やかな音色

2ステップのビート例

■ シンコペーションを多用した不規則なキック

2ステップ最大の特徴はそのキック。

シンコペーションを多用し、不規則なリズムで演奏されるキックが、2ビートらしい軽快なビートを作り出しています。

一方で、スネアとハイハットはハウスのそれと流用したようなビートで、2ステップがハウスから発展したジャンルであることを伺えますね。

■ 強めのスウィング感

「UKガラージ」の特徴でもある強めのスウィング感は「2ステップ」においても存分に受け継がれています。

3連符のノリを感じさせるしっかりとしたスウィングで、軽快なビートを実現させましょう。

■ タイトで軽やかな音色

2ステップの軽快さは、その音色からも感じることができます。

とくにスネアは特徴的で、ピッチが高くテール(余韻)が短めの非常にタイトでヌケの良いサウンドが用いられます。

2ステップには欠かせない特徴ですので、サウンド選びの際にも十分に心がけましょう!

2ステップのリズムパターン

それでは、2ステップのリズムパターンをみていきましょう。

ハイハットやスネアはハウスのリズムを流用し、キックにバリエーションを出してあげるのがコツです。

パターン①

2ステップの中でも、比較的規則性のあるキックをあしらった基本パターンです。

16分ウラを上手につかってシンコペーションさせるのがポイント。

パターン②

2小節目の頭はキックを打たず、より軽快なビートに仕上げたバリエーションです。

パターン③

2&4拍目のスネア以外に、16音符単位のノートをちりばめたいわゆる「シェイク・ビート」

このようなリズムもよく耳にする王道パターンです。

パターン④

パターン③をベースに、キックの位置を変えたバリエーション。

リズムループをプラスするのもグッド!

ハウスのビート同様に、リズムループをプラスして豪華さをアップさせるのも有効な手段です。

 

2ステップの打込み

2ステップの打込み

2ステップの音色選び

前述の通り、2ステップでは軽やかなビートを実現するために、軽やかでヌケの良いサウンドを選びましょう。

とくにスネアは「パン!」というよりは「カン!」という雰囲気の、ピッチの高い音を選ぶことが重要です。

サンプラー側でピッチを高めても良いですし、スネアの代わりにリムショットを用いるのも有効ですね。

  • 全体的にタイトで軽やかな音色
  • スネアはとくにタイト&ピッチ高めを意識して

今回は、Native Instruments社「Battery」に収録されている「Fiasco Kit」というプリセットを選んでみました。

キック

スネア&リム

ハイハット

2ステップの打込みのコツ

■ 2ステップのベロシティ

2ステップのベロシティも、その他のビート同様に16ビートのベロシティの基本に則って設定すればOKです。

ハウス特有の裏ノリ感を強調する意味でも、ウラ拍のハイハットは強めに打込みましょう。

同時に、16分ウラのハイハットはゴーストノート気味に控えめに打込むことでノリがアップします。

16ビートのベロシティ設定方法は以下の記事で詳しく解説しています。

■ 2ステップのクオンタイズ

2ステップのクオンタイズにおいて何よりも重要なのがスウィング感

スウィング値80%〜100%くらいの、強めのスウィングを適用して十分にハネさせましょう。

 

まとめ

というわけで、2ステップのビートについて詳しく解説しました。

軽快かつ垢抜けた印象の2ステップは、ぼくも好きなジャンルの一つです。

現在ではムーブメントは過ぎ去ってしまいましたが、ダンスミュージックだけでなくポップスなどでも幅広く活躍してくれる王道ビート。

その応用範囲はとても広いので、今日の記事を参考にしっかりとマスターしてくださいね!

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