基本ビートその③:ジャズの土台となる「4ビート」「2ビート」を理解しよう!
こんにちは、作曲家・稲毛謙介です。
今日は、基本ビートの中でもひときわ特徴的な「4ビート」と「2ビート」をご紹介していきます。
- 4ビート&2ビートとは?
- シンバルレガート
- 4ビートの基本パターン
- 2ビートの基本パターン
- ジャズ・ワルツ
「4ビート」や「2ビート」は主にジャズで多用されるビート。
とくに、「スイング・ジャズ」や「モダン・ジャズ」のリズムパターンをマスターする上で欠かせない重要なビートとなります。
しっかりと学習していきましょう!
※こちらの内容は動画でも学習することができます。
基本ビートその③:4ビート&2ビート
4ビート&2ビートとは?
「4ビート」「2ビート」は、その名のとおり、4分音符や2分音符の刻みを基調とするビートです。
1拍ごと(4ビート)、あるいは2拍ごと(2ビート)の大きな刻みにくわえて、3連符系の細かいニュアンスがプラスされるのが特徴。
また、「8ビート」「16ビート」のように、キックやスネアが定型的なビートを刻むことはなく、ハイハットやライドシンバルがリズムの主役としてビートを引っ張っていくのも大きな特徴です。
「4ビート」「2ビート」の特徴をまとめると以下のとおりとなります。
シンバルレガート
前述のとおり、「4ビート」や「2ビート」では、シンバルがリズムの主役となります。
その際、リズムの核となるのが「チーンチッチチーンチッチ」という特徴的なリズム。
これを、「シンバルレガート」といって、4ビートや2ビートにおけるリズムの要となります。
ライドシンバルによって演奏されることが一般的ですが、2ビートではハイハットによるシンバルレガートも演奏されます。
ライドシンバルによるシンバルレガート
ハイハットによるシンバルレガート
4ビート&2ビートの基本パターン
4ビート&2ビートの基本も理解できたところで、それぞれの基本パターンを見ていきましょう。
4ビートの基本パターン
4ビートの基本パターンは、ライドシンバルを用いたものと、スネアをブラシで擦って演奏するタイプの2種類あります。
ライドシンバルを用いた4ビート
パターン①
ライドシンバルを使って4分音符を刻むだけの極めてシンプルなパターンです。
2拍目と4拍目には、フットハイハットによるアクセントが付加されますが、これは原則としてすべての4フィール&2フィール共通です。
パターン②
2拍目と4拍目に3連符系の刻みをプラスしたパターンです。
この形がシンバルレガートの基本形となります。
パターン③
パターン②をベースに、フットハイハットを毎拍刻んだパターンです。
使用頻度は高くありませんが、こういうパターンもまれに登場します。
パターン④
パターン②をベースに、シンバルレガートに遊びをプラスしたパターンです。
このように、シンバルレガートを多少崩して演奏することで、より多彩なビートを刻むことができます。
ブラシを用いた4ビート
次に、ブラシを用いた4ビートを見ていきましょう。
左手に持ったブラシでスネアのヘッド(打面)を擦ることで「サーッ」という持続的な音を出すことができます。
さらに、右手に持ったブラシでアクセントを加えることで、4ビートのフィールを表現していきます。
パターン①
右手のブラシを使って2拍目4拍目のみでアクセントをプラスしたシンプルなパターンです。
パターン②
右手のブラシでシンバルレガートのような3連符系のリズムを刻むパターンです。
パターン③
右手のブラシを自由に使うことで、シコペーションによるアクセントやフィルインなど、遊びをプラスしたパターンです。
時折このようなパターンを挟み込んであげることで、リズムに変化が生まれます。
2ビートの基本パターン
つぎに、2ビートの基本パターンを見ていきましょう。
ハイハットを用いた2ビートと、ライドシンバルを用いた2ビートの2種類が一般的です。
ハイハットを用いた2ビート
パターン①
ハイハットのオープンクローズを使ってシンバルレガートを演奏した基本パターンです。
2拍ごとのオープンハイハットがアクセントを伴って聞こえるため、2分音符を基調とした2ビートらしいリズムとなっています。
パターン②
パターン①にキックとスネアをプラスしたパターンです。
キックにより2拍ごとのアクセントが強調され、2ビートらしさがより際立っていますね。
ライドシンバルを用いた2ビート
パターン①
4ビートのシンバルレガートから、2拍目&4拍目アタマのノートを取り払うことで2ビートらしい演奏になります。
パターン②
4ビート同様に、シンバルレガートに遊びを入れるのも効果的です。
ジャズ・ワルツ
最後に、4ビートの一種(または亜種)である「ジャズ・ワルツ」についてご紹介していきます。
その名の通り3拍子のジャズ・ビートで、非常に優雅でオシャレな印象のあるリズムパターンです。
基本パターン
ライドシンバルによる3連符系のシンバルレガートを演奏する基本パターンです。
通常の4ビートでは2拍目&4拍目にあしらわれていたフットハイハットですが、ジャズ・ワルツでは2拍目と3拍目に入れるのが一般的です。
ちなみに、毎小節1拍目にキックを入れていますが、これがなくても十分成立します。
■ スネアのゴーストノートを使ってノリをプラスしたパターン
基本パターンをベースに、各所にスネアのゴーストノートを散りばめてノリをプラスしたパターンです。
3連符ウラにさりげなくいれてあげることで、よりジャズ・ワルツらしさが生まれます。
まとめ
というわけで、ジャズで多用される「4ビート」「2ビート」について解説しました。
以後の記事であらためて詳細なジャズのビートをご紹介していきますが、その多くは今日ご紹介した基本ビートを土台とするものになります。
ジャズのリズムを理解するための基本中の基本となりますので、今日の記事を参考にバッチリマスターしていただければ幸いです!
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