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EDMのMix実践編⑧:リバーブ&ディレイのインサート活用術!

こんにちは、作曲家・稲毛謙介です。

今日は、フューチャーベースを題材に、インサートエフェクトとしてのリバーブ&ディレイ活用法について解説していきます。

  • 空間系をインサートする理由
  • インサートする順番
  • 実際の活用例

など、リバーブやディレイをインサートエフェクトとして活用する際の考え方&具体的なテクニックを解説していきます。

「リバーブ&ディレイの基本テクニック」を、曲中で活かしていくためのケーススタディが満載。

バッチリマスターしていきましょう!

※本企画はデータ連動企画となっています。講師イナゲが作った楽曲のパラデータをダウンロードすることができますので、ぜひそちらも合わせてご活用ください!

データのダウンロードはこちら

こちらの楽曲のパラデータをダウンロードできます。

 

EDMのMix実践編⑧:リバーブ&ディレイのインサート活用術!

フューチャーベースのMix実践編⑧:リバーブ&ディレイのインサート活用術!

リバーブ&ディレイのインサート

リバーブやディレイは、センドエフェクトとして使用する方法のほかにトラックに直接インサートして使うこともできます。

どのようなケースが考えられるのか詳しくみていきましょう。

リバーブのインサート

リバーブをインサートするケースとしては以下のようなものが考えられます。

  • サウンドの距離感を積極的にコントロールしたい場合
  • エフェクティブな余韻を作りたい場合

いずれも、トラックの目的に合わせてリバーブのパラメータを個別に調整する必要があります。

したがって、トラックごとに直接インサートとしてしまった方が都合がよいわけですね。

ディレイのインサート

ディレイはもともとトラックごとに個別のセッティングを適用するケースが多く、ほとんどはインサートエフェクトとして使うことになると思います。(もちろんセンドエフェクトとして使うこともありますが。)

ディレイをインサートするケースとしては以下のようなものが考えられます。

  • やまびこ効果を得る
  • ステレオ感を出す

このように、リバーブにしてもディレイにしても「トラックごとに個別のセッティングを適用する場合」においてはインサートの方が適しているということがわかります。

上記の手法は全て以下の記事で詳しく解説しておりますので、まだお読みでない方はそちらも合わせてご活用ください。

リバーブとディレイ、どっちが先?

1つのトラックに対して、リバーブとディレイ両方をインサートしたい場合もあります。

リッチな残響も、やまびこ効果も両方欲しい場合などですね。

その場合は、どちらを先に刺せば良いのでしょうか?

結論からいうと、「ディレイが先」と覚えておけば大丈夫です。

リバーブを先にしてしまうと、リバーブ音に対してディレイがかかることになるため、ボヤボヤとして輪郭のはっきりしないサウンドになってしまいます。

それに対して、ディレイを先にインサートしておけば、ドライな状態の「原音+ディレイ音」に対してリバーブがかかることになり、自然な仕上がりになります。

実際の活用例

それでは、実際の活用例をみていきましょう!

今回の教材曲でリバーブディレイをインサートしたトラックは以下の通りです。

  • ヴォーカルチョップ
  • ピアノ
  • チェレスタ(2レイヤーのうち1つ)
  • テクスチャー用パッド
  • プラックリード
  • 一部のスネア&クラップ
  • ヒット系FX

それぞれ詳しく解説していきます。

ヴォーカルチョップ

通常のヴォーカルならば、サウンドが奥に引っ込まないようセンドリバーブで対応した方が自然な仕上がりなりますが、今回は楽曲のアンビエント感を強調すべく深めのリバーブを使って幻想的なサウンドにしています。

また、ヴォーカルチョップの一部、ピンポンディレイを使ってエフェクティブに聞かせている箇所もあります。

元のサウンド

リバーブ&ディレイ適用後

ピアノ

ピアノについても同様に、今回は楽曲のアンビエントな雰囲気を出すべくディレイとリバーブを両方をインサートしています。

元のサウンド

ディレイ適用後

リバーブ適用後

チェレスタ(2レイヤーのうち1つ)

チェレスタパートは2つのレイヤーでサウンドを作っていますが、そのうちプラックリード系レイヤーには軽めにディレイを入れて余韻を引き伸ばしました。

これにより、2つのレイヤーの余韻が揃って一体感を出しています。

元のサウンド

ディレイ適用後

レイヤー後

テクスチャー用パッド

テクスチャー用パッドとして使用したNative Instruments「KINETIC METAL」は、そのまま使用すると金属音が強すぎるので、リバーブをインサートして奥まった距離感に調整しました。

これにより、その他のパッドとうまく馴染むサウンドになります。

元のサウンド

リバーブ適用後

プラックリード

こちらもアンビエントな雰囲気を出すために、ディレイとリバーブ両方をインサートしています。

まずはテンポディレイでやまびこを作ってから、リバーブでより幻想的な空気感をプラスした形です。

元のサウンド

ディレイ適用後

リバーブ適用後

一部のスネア&クラップ

ドラムのうち、一部のスネアやクラップにはテールの長いリバーブをインサートしています。

このような印象的なドラムサウンドをはさみこむことで、リズムにメリハリがつきます。

元のサウンド(スネア)

リバーブ適用後(スネア)

元のサウンド(クラップ)

リバーブ適用後(クラップ)

ヒット系FX

ヒット系FXの余韻をのばすべく、テールの長いリバーブをインサートしました。

とくにイントロ〜ヴァースで使用しているキックを加工して作った低音のインパクトは、EDMなどでは頻繁に使用される常套テクニックですね。

元のサウンド(高音のヒット)

リバーブ適用後(高音のヒット)

元のサウンド(低音のヒット)

リバーブ適用後(低音のヒット)

 

まとめ

というわけで、インサートエフェクトとしてのリバーブとディレイの活用法を詳しくご紹介しました。

より積極的な音作りのために、個々のトラックに個別のセッティングを適用したい場合にはオススメのテクニックとなります。

やりすぎは禁物ですが、上手に使用することでメリハリのある印象的なサウンドに仕上げることができます。

今日の記事を参考に、ぜひご自身でも試してみてください!

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